【個人事業主】資金調達の方法とメリットデメリットをご紹介します

個人事業主にとって、資金調達はビジネスをスタートさせ、成功させるための重要なアクションです。
しかし、資金調達の方法は選択肢が多く、また上手い口車に乗せられてしまい騙されるなんてこともあります。
まず資金調達の方法の選択肢を知って、自分に合う方法を見つけてみましょう。

わからないことはタチアゲで税理士の先生に気軽に質問してみましょう。

個人事業主・会社経営者専用のQ&Aサイト「TATIAGE(タチアゲ)」は、起業・会社経営の“疑問”や“悩み”を専門家に相談できるサービスです。
ご自身だけでは対処することがむずかしい会社経営のトラブルについて、現役の専門家が回答するため、具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

個人事業主が資金調達する方法は主に7つ

個人事業主が資金調達をする方法は様々あります。

  1. 親族や知人から借りる
  2. 金融機関から融資を受ける
  3. 助成金や補助金の制度を活用する
  4. クラウドファンディングで集める
  5. 資産の現金化
  6. ビジネスローンや消費者金融から借りる(おすすめはしません)

本記事ではそれぞれどんな方におすすめなのか、メリットやデメリット、必要な手続きなどを踏まえて解説いたします。

方法①親族や知人から借りる

まずはご自身の親族や知人から借りる方法です。
たとえ親族や仲の良い知人だとしても、契約書や事業計画書は準備しましょう。

▼メリット
・利息がないまたは利率が低い場合が多い
・手続きや書類などの面倒な手間が少ない
・着金までが早い

▼デメリット
・返済できない場合は人間関係の悪化に繋がる
・調達できる額が少ない傾向がある

どんなビジネスでも決して簡単ではありません。
万が一返済ができないとなった場合は、人間関係が悪化し一生その問題が付き纏うこととなります。
また親族や知人から借りたお金を税務署が贈与と判断し、贈与税を徴収することを防ぐために、金銭消費賃借契約書は念のため交わしておいたほうが良いでしょう。

方法②金融機関からの融資

2つ目は金融機関からの融資です。
個人事業主が金融機関から資金調達をする場合、「どこでどのような制度で借りるのか?」で難易度が変わってきます。

▼難易度
①日本政策金融公庫:低~中
②信用保証協会の保証付融資/制度融資:低~中
③信用金庫/制度融資:中~高
④地方銀行/都市銀行:高

銀行融資を受ける際のメリット・デメリットは、主に下記となります。

▼メリット
・事業計画次第で一気に多額の資金を借り入れることができる
・原則として、経営への介入はなし
・審査が厳しい反面、融資審査に通ったことが対外的な信用につながる
・事業計画についてアドバイスをもらえることがある

▼デメリット
・審査が厳しく、希望した金額を調達できない場合がある
・当然だが、利息を含めた元本を返済期間内に返済しなければならない
・業種や経営状態、事業の計画性など非常に厳しく審査される
・申請手続きが煩雑で、融資実行までに時間を要する可能性がある

銀行融資は、多額な資金を一気に確保できる反面、審査が厳しく、さらにしっかり終始をコントロールしないと返済が滞ってしまい、企業としての信用を失う可能性があります。
また、融資制度によっては自己資金や担保、保証人が必要ですので、融資を検討する場合は、事業計画をしっかり立てることが重要となります。

上記以外にも、業界業種、借入希望金額、事業計画などにより状況は異なりますので、わからないことがある場合は、タチアゲで専門家の先生に無料で質問してみましょう。

下記記事にて、各金融機関の融資について詳しくご紹介しています。

【資金調達】金融機関からの融資について詳しく解説!

方法③助成金・補助金・給付金を活用する

各自治体によりますが、日本には様々な助成金や補助金、給付金の制度が存在します。
これらの制度は、国や自治体から交付されるお金であり、基本的に返済が不要となりますので、これから新事業を行う場合など、一度リサーチしてみることをおすすめします。

▼メリット
・基本的に返済が不要
・審査が厳しい反面、融資審査に通ったことが対外的な信用につながる
・アドバイスがもらえるため、事業計画をブラッシュアップすることができる
・審査をきっかけに社内体制を整備することができる

▼デメリット
・専門用語や情報量の少なさから、情報収集がの難易度が高い
・申請すれば誰でも貰えるわけではない
・手続きが複雑なため、ケアレスミスする場合もある
・基本的に後払いのため、先出しで費用を捻出する必要がある
・もらったお金は基本的には課税対象となる

方法④クラウドファンディングで集める

「クラウドファンディング」とは、インターネットを通じて不特定多数の人に資金提供を呼びかけ、その事業(趣旨)に賛同した人たちから資金を集めることができる方法です。
支援者(資金提供者)の支持を得られれば、資金調達が可能になる、この方法は、
インターネットで人々が容易にコミュニケーションできるようになった現在では、比較的メジャーな資金調達方法です。

ちなみにクラウドファンディングは、2011年3月に『READYFOR』というサービスが開始されたのをきっかけに、日本でも本格的にこの文化がスタートしました。

現在では、さまざまな種類のクラウドファンディングが存在し、代表的なものとしては、購入型、寄付型、融資型、株式投資型、ファンド型、ふるさと納税型などがあります。

▼メリット
・誰でも気軽に資金調達ができる可能性が高い
・「その商品が市場に受け入れられるのか」、資金調達を通してテストマーケティングを行うことができる
・サービスに掲載することで在庫を抱えることなくローリスクで商品を出品することができる

▼デメリット
・資金調達にある程度時間がかかる
・一度プロジェクトをスタートしたら、中断することができない
・オープンのため自分のアイデアを盗まれてしまう可能性がある

方法⑤資産を現金化する

資産の現金化を「アセットファイナンス」といいます。
中小企業や小規模事業者が、自分の所有する資産を現金化することで、資金調達を行う方法です。

▼一般的に現金化できる資産
資産とは、不動産や株式などの有価証券、預貯金や保険などの金融商品、車や家具などを売却したり、担保にしたりすることで、現金を調達します。

  • 不動産
  • 株式
  • 預貯金
  • 保険
  • 家具/家電
  • 売掛債権

▼メリット
・素早い資金調達が可能
・所有している資産のため、工数やコストが抑えられる
・企業や個人の信用度が低くても実行しやすい

▼デメリット
・当然だが、現金化する資産がないと実行できない
・現金化したいものに将来的な信用力がないと取引はしにくい
・現金化すると本来の価値より低い価格になる可能性もある

また最近では、事業者が取引先に対して保有している売掛債権(請求書)をファクタリング会社に売却することで、取引先からの入金を待たずに早期に現金化することができる「ファクタリング」という方法もあります。

方法⑥ビジネスローンはできるだけ避けたほうが良い

「ビジネスローン」とは民間の金融機関や消費者金融が提供する融資サービスです。
ビジネスローンは、容易に資金調達できる方法ですが、高金利で返済負担が大きく、資金繰りに影響するケースが多いため、できれば避ける方が良いです。
「ビジネスローンは最終手段」と考えている経営者の方も多く、その理由は高金利であることです。

ビジネスローンの考えがよぎった場合は、一度落ち着いてよく考え、自己資金を貯めていく選択肢も見直しても良いかもしれません。

いかがでしたか?
資金調達は基本的にあなたのこれまでの実績を問われる場面となります。
貸す側にとっては、あなたがどれだけ信用にたる存在か、返済能力があるか、しっかりとした実績はあるかなどを見た上で貸します。
そのため、将来の資金調達に向けて、できるだけ準備をしておくことが重要です。

「どの方法が合うかわからない」、「資金調達の方法がいくつか決まっているけど、どう動いたら良いかわからない」など悩みがある場合は、タチアゲで専門家に気軽に相談してみましょう。

▼タチアゲがおすすめする資金調達に強い税理士▼

タチアゲでは毎日、会社経営や起業にまつわる様々な質問に対する専門家の回答が届いています。
ほんの些細な質問なら今すぐタチアゲで質問して解決しよう。