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中小企業庁のデータによると、起業した会社の約半数は、3年以内に廃業を余儀なくされています。
あなたのビジネスは、この「3年目の壁」を乗り越えられるでしょうか?
実は、3年目に失敗する企業には、共通する「落とし穴」が存在します。
それは、「経営者としての意識」が欠如していることです。
- 営業力を軽視し、顧客獲得のための戦略がない
- 利益計画が甘く、コスト管理がずさん
- 調子に乗って、身の丈に合わない投資をしてしまう
このような「個人事業主的な発想」から脱却し、「経営者マインド」を身につけることが、3年目の壁を突破し、さらなる成長へと繋がるカギとなるのです。
この記事では、
- 3年目に起業が失敗する「本当の理由」
- 失敗しやすい経営者の「3つの共通点」
- 困難を乗り越え、成功を掴むための「3つの考え方」
について、具体的に解説していきます。
「自分のビジネスは大丈夫かな…」
そんな不安を抱えている起業家の方は、ぜひこの記事を読んで、成功への道筋を見つけてください!
- 起業が3年目に失敗する理由が分かる
- 失敗する経営者の共通点が分かる
創業から3年で50%は廃業する
中小企業庁のデータによると、日本の中小企業の会社生存率は
創業から1年後以内に約70%の会社が倒産し、3年後までに約50%の会社が倒産します。
起業した会社の50%は3年目までに廃業を余儀なくされる厳しい現実があります。
廃業に追い込まれる原因は、
運転資金が尽きるからです。
運転資金が無くなり、取引先や従業員、金融機関への支払ができなくなると会社は倒産を考えることになります。
創業期は実績も信頼が無い中で、営業売上を順調に積み上げて利益を残していくのが特に難しいです。
では資金をショートさせてしまう、経営者の共通点とはなんでしょうか。
次の章からは倒産に追い込まれてしまう経営者の失敗パターンについて解説いたします。
失敗しやすい経営者の共通点
失敗しやすい経営者の特徴は「運転資金が出ていきやすい経営」をしています。
具体的に解説していきます。
1つ目の失敗しやすい経営者の共通点は、営業力不足です。
ビジネスを維持するだけの顧客が付かず、売上が立たなかったパターンです。
どんなに自分が優れていると思っている商品・サービスであっても、売れなければ利益を得ることはできません。
起業する人は大きく分けると「営業系・技術系」の2種類のタイプに分かれます。
後者の技術系の方は営業の必要性を自覚していないことが多く、営業への意識が重要です。
起業前の会社員の時に営業を経験している方であれば、それまでに培った営業力や人脈を生かせるかもしれません。
一方で営業経験が乏しい技術職の場合は、その商品・サービスをはたして自分が売れるのか、
営業開拓の観点で慎重に考えておいたほうが良いです。
二つ目の失敗しやすい経営者の共通点は、利益モデルの見通しが甘いです。
起業当初に立てた事業計画が甘く、商品・サービスが売れても大して利益が出ず、
コストをカバーしきれなくなるパターンがこれです。
自分で起業すると予想外のコストが出ていきます。また価格設定を誤ると、売上は出るが利益は残らない状態になります。売上を上げるのは大切ですが、どう利益を残すかを考えるのはもっと大切です。
三つ目の理由は、放漫経営です。売上も利益も順調に上がってきたため、
調子に乗って高い家賃のオフィスを借りたり、不必要な車を買ったり。
接待で大盤振る舞いをしたり、儲かりそうな新規事業に手を出したり‥など。
本業の基盤が脆弱なステージにも関わらず、いろんなところにお金を突っ込んでしまうパターンです。
運転資金が尽きる理由以外で失敗するケース
創業メンバーが数人いる場合で事業がある程度軌道に乗り、収益化が進んだ段階で起こりやすいのが組織崩壊です。
特に友人と共同で起業した場合に起きやすいです。
最初は仲良くやっていたとしても、3年くらい経つと、メンバー間の方向性がズレてきます。
価値観以外でも報酬分配を巡ってのトラブルが起きたり
信頼していた仲間の思わぬ裏切りにあったりして倒産に追い込まれてしまうケースがあります。
僕も1社目は友人と3人で起業しました。友人関係では発生しづらい「お金」や「経営の意思決定」を巡る衝突起きます。その結果、組織を一度崩壊させてしまいました。
起業当初は、「これこそ自分の生きる道!」と思っていたはずなのに、時間が経つにつれて
「あれ、なんか違うかも」
「あの事業のほうが面白そう(儲かりそう)だな…」
「思ったより儲からないな~」
などの理由で、情熱が喪失し、ひっそりと会社を閉じるパターンもあります。
失敗しないために必要な3つの考え方
起業する・会社を経営することは、人生の中の一部分です。
もちろん経営者にとって人生の大部分を占めるのが会社の経営です。
しかし、それでも人生=経営ではありません。
一度失敗したらもう一回やればいいだけの話です。
人生100年時代と言われる今、再チャレンジの機会は山ほどあります。
致命的な勘違いとは、「事業の中心となる専門的スキルが高ければ、事業を経営する能力は十分に備わっている」と勘違いすることです。
職人的な仕事を行う能力と事業を経営する能力は全くの別物です。
※職人的な能力とは「美容師・飲食・整体・デザイナー・エンジニア」など
専門的な技術を提供する職種のことです。
起業を考えたら「営業やマーケティング、財務、組織作り」などに目を向ける必要があります。
3つ目の考え方は、「会社の成長ステージを理解し、それに応じた働きをする」です。
起業3年目の場合には、この図の「幼少期」に当てはまります。
ステージ1の個人事業フェーズでは、時間とアイデアが大事です。
自分自身が全てをやらないといけないので、限られた時間をいかに使うか?が成功のカギを握ります。
また、事業自体のアイデア(利益モデルや対象市場等)でその後順調に成長するかが決まります。
ステージ2「初めての採用」では、顧客と仕事が増え、初めての採用を試みます。
同時に、その人件費をカバーするためにこれまで以上に多くの顧客を見つけてくる必要があります。
そのため、セールスやマーケティングが成功要因に密接に関わってきます。
まとめ
起業3年で約半数の会社が姿を消すという厳しいデータ。運転資金の枯渇、組織崩壊、創業者の情熱喪失… 様々な理由が挙げられますが、私は、その根底にあるのは「経営者としての成長痛」だと感じます。
専門スキルや情熱を胸に起業したものの、事業を軌道に乗せるには、それだけでは不十分。
特に3年目は、組織や事業が拡大し、経営者としての手腕が問われる重要な転換期を迎えます。
起業は、登山に似ています。頂上を目指すには、体力だけでなく、適切な装備、ルートの選定、そして、仲間との協力が不可欠です。起業3年目は、まさに最初の難所。
ここで立ち止まってしまうのか、それとも、新たなスキルを身につけて、さらに険しい道へと挑戦するのか。その選択が、あなたの起業の未来を大きく左右するかもしれません。
起業に不安や疑問がある場合は、専門家のアドバイスを受けることも有効です。
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