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会社を作った直後、必要になる「法人口座」。企業間や銀行との取引では必要不可欠であり、それ以外でも従業員への給与振り込みや税金の支払いなど、様々な業務で必要となります。
法人口座にはネット銀行や実店舗を持つ銀行など、様々な種類があり、複数講座をもつことができますが、
選ぶ際には「振込手数料の安さ」「審査が通りやすい銀行」など、検討すべきポイントが多く、どこで口座を開設すればいいか迷う方も多いです。
起業・創業すると、避けて通れないのが法人口座開設 。でも、メガバンク、ネット銀行、信用金庫…種類が多くて、どこが自分に合っているのか迷いますよね。
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、会社設立経験を二度している筆者が、創業期の会社経営者の方向けに、法人口座の選び方について解説します。ご自身の開設の際にご参考にして下さい。
審査基準が比較的ゆるい銀行や振込手数料が安い銀行 、 口座開設までのスピードが早い銀行など、 メリット・デメリットをわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
- 法人口座を作れる金融機関の特徴と選び方が分かる
- 創業期におすすめの法人口座が分かる
なぜ法人口座が必要なのか?
そもそも、なぜ法人口座が必要なのでしょうか?
それは、「会社のお金」と「個人のお金」を明確に分け、取引先や銀行などから社会的信用を得るためです。
法人口座は、会社を作ったら必ず口座開設をしなければならない義務はありません。しかし、信頼が何よりも大切な法人間での取引には法人口座での取引が必須といっても過言ではありません。
法人口座を持つことで、下記のようなメリットがあります。
- 会社の信用力アップ
- 会計処理がラクになる
- 資金管理が徹底できる
- 融資を受けやすくなる
【結論】法人口座は「目的別に複数持ち」がベスト!
特に創業まもない会社の多くは売上が立っていないケースが多いです。取引先も実續も少ないため、信用力を見るメガバンクの審査は難航しがちな傾向にあります。
そこで、タチアゲでは、メインバンクとサブバンクの2つ持ちを推奨しています。1つ目の法人口座は、比較的審査がゆるい「ネットバンク」を選び、同時並行で信用力が高い「メガバンク」の口座開設に動きましょう。
- 取引先からの入金は信用力の高いメガバンク
- 従業員への給与振込は手数料の安いネット銀行
上記のように使い分けることで、 信用力とコスト削減を両立できます。
法人口座おすすめランキング12選|タイプ別に紹介
では、早速ランキングを見ていきましょう!
今回は、「ネット銀行」「メガバンク」「信用金庫」「ゆうちょ銀行」の4つのタイプ別に、おすすめの法人口座をランキング形式で紹介します。
【ネット銀行】おすすめランキング4選
サービス名 | おすすめポイント | 振込手数料(他行宛) | 信用力 | 口座開設期間 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|
【1位】 GMOあおぞらネット銀行 | ・手数料業界最安値! ・創業期は振込手数料無料! ・社会保険の口座振替にも対応! | ・3万円未満:145円 ・3万円以上:145円 | △ | 最短即日 | 公式HP |
【2位】 住信SBIネット銀行 | ・コストパフォーマンスが高い! ・資金需要にも強い! ・アプリの使いやすさ抜群! | △ | 最短翌営業日 | 公式HP | |
【3位】 PayPay銀行 | 当日振込対応が魅力 手数料も安い! PayPayとの連携がスムーズ! | △ | 3〜10日 | 公式HP | |
【4位】 楽天銀行 | ・楽天ポイントが貯まる! ・楽天経済圏との連携が便利! | △ | 2週間程度 | 公式HP |
※ 表は横にスクロールできます。
上記の中でも筆者が実際に利用していて、断トツでおすすめできるのは「GMOあおぞらネット銀行」です!なぜなら振込手数料が安く、最短即日で口座開設ができ、社会保険の口座自動振替に対応できる銀行が「GMOあおぞらネット銀行」を除いて他にないからです。
特に強い理由がなければ、1つ目の法人口座として「GMOあおぞらネット銀行」を口座開設することをおすすめします。
特徴とメリット
- 業界最安値の振込手数料145円
- 月20回振込み手数料が無料(条件有り)
- 口座開設はオンラインで完結
- 国税や社会保険の口座自動振替
- バーチャルオフィスでも審査が通る
振込手数料は業界最安値水準。創業期における最有力の法人口座。
【1位】GMOあおぞらネット銀行の法人口座|振込手数料の安さと利便性でトップ!
【GMOあおぞらネット銀行】は、GMOインターネットグループとあおぞら銀行が共同出資して設立したネット銀行です。
創業期の法人経営者にとって、「使いやすさ」と「コストパフォーマンス」の両方を兼ね備えた、まさに最強の事業用ネット口座と言えます。
- 創業間もない企業
- 従業員数が少ない企業
- ランニングコストを抑えたい企業
- 振込手数料を安くしたい企業
- スピーディーに口座開設したい企業
メリット
- 振込手数料が145円。(業界最安値水準)
- 設立1年未満の法人なら、12ヶ月間、毎月20回まで振込手数料無料。
- 社会保険料の口座振替に対応(唯一)
- 口座開設はオンラインで完結。最短即日で利用できる
- バーチャルオフィスでも審査に通る可能性が高い
- 「あんしんワイド」など、創業期でも利用しやすい融資制度が充実している
デメリット
- 実店舗がないため、対面での相談ができない。
- 他のネット銀行と比べて、審査書類が多く、事業の実態を証明する必要がある
【あおぞらネット銀行の法人口座開設はこちら】
GMOあおぞらネット銀行の法人口座は筆者の法人でも開設しております。その実体験を踏まえた体験談をこちらの記事で詳しく開設していますので、ご検討中の方はぜひお読み下さい。
【2位】:住信SBIネット銀行の法人口座|振込手数料の安さと充実したサービス!
【住信SBIネット銀行】は、SBIホールディングス傘下のネット銀行です。
振込手数料の安さに加え、外貨預金や投資信託など、多彩なサービスを提供しているのが特徴です。
- 振込手数料を安くしたい企業
- 余剰資金を資産運用したい企業
- 株式投資や投資信託に興味がある企業
- SBI証券を利用している企業
- アプリで簡単に取引を行いたい企業
メリット
- 振込手数料が145円と業界最安値水準
- ランクに応じて振込手数料が無料になる
- 外貨預金や投資信託など、資産運用サービスも充実
- アプリが使いやすい
デメリット
- 口座開設までに1週間程度かかる場合がある。
- 実店舗がないため、対面での相談や手続きができない。
【住信SBIネット銀行の法人口座開設はこちら】
住信SBIネット銀行の法人口座について、より詳しく知りたい方は下記の記事もご覧下さい。
【3位】PayPay銀行の法人口座|PayPayとの連携で利便性が高い!
PayPay銀行は、旧ジャパンネット銀行がPayPayと統合して誕生したネット銀行です。
24時間365日リアルタイムで入金確認ができる点と、PayPayとの連携による利便性の高さが魅力です。
- PayPayユーザーとの取引が多い企業
- 24時間365日、いつでも入金確認をしたい企業
メリット
- PayPay残高を事業用口座にチャージできる!
- 手数料が比較的安い(他行宛で160円)
- 24時間365日リアルタイム入金確認
- 口座開設がしやすい
デメリット
- 都市銀行と比べると信用度が低い。取引先によっては、PayPay銀行の口座を嫌がるケースもあるかもしれません。
- 実店舗がないため、対面での相談や手続きができない。
- 他のネット銀行と比べて、振込手数料無料の特典が少ない。
PayPay銀行の法人口座について、より詳しく知りたい方は下記の記事もご覧下さい。
【4位】楽天銀行の法人ビジネス口座|楽天経済圏との連携でポイントがお得!
楽天銀行は、楽天グループ傘下のネット銀行です。
楽天市場や楽天カードなど、楽天経済圏のサービスとの連携が最大のメリットです。
- 楽天グループのサービスをよく利用する企業
- 楽天市場に出店している企業
メリット
- 楽天ポイントが貯まる・使える
- 楽天市場との連携が便利
- 「ハッピープログラム」で振込手数料が最大3回無料!
- キャンペーンが多い
デメリット
- 振込手数料は、他のネット銀行と比べてやや高め。
- 実店舗がないため、対面での相談や手続きができない。
- 他のネット銀行と比べて、審査基準はやや厳しい傾向にある
【メガバンク】おすすめランキング4選
サービス名 | おすすめポイント | 振込手数料(他行宛) | 信用力 | 口座開設期間 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|
【1位】 三菱UFJ | ・国内最大級のメガバンク! ・信頼と実績で選ぶならココ! ・AI審査のオンライン融資あり! | ・3万円未満:484円 ・3万円以上:660円 | ◎ | 4週間程度 | 公式HP |
【2位】 三井住友銀行 | ・グローバルな事業展開にも強い ・海外送金や外貨両替の利便性◎ | ・3万円未満:440円 ・3万円以上:660円 | ◎ | 1〜2週間程度 | 公式HP |
【3位】 みずほ銀行 | ・使いやすさは優秀な成績。 ・振込手数料は高く経費削減には不向き | ・3万円未満:490円 ・3万円以上:660円 | ◎ | 1〜2週間程度 | 公式HP |
【4位】 りそな銀行 | ・事業承継やM&A支援など ・幅広いコンサルティングを提供 | ・3万円未満:605円 ・3万円以上:605円 | ◎ | 1週間程度 | 公式HP |
※ 表は横にスクロールできます。
筆者の会社では、みずほ銀行と三菱UFJの2つを使っております。三菱UFJではMacBookのパソコンにネットバンキングが対応していないため、弊社ではみずほ銀行を入金管理用に利用しています。
【1位】三菱UFJ銀行の法人口座
三菱UFJ銀行は、国内最大のメガバンクです。
知名度と信頼性 の高さは、他の金融機関を圧倒します。
- 信用力を重視する企業
- 対面でのサポートを受けたい企業
- 高額な融資を希望する企業
- 海外取引を行う企業
項目 | 料金 |
---|---|
口座維持手数料 | 月1,100円 |
他行宛振込手数料 | 3万円未満:440円、3万円以上:660円 |
ATM利用手数料 | 自行ATMなら時間内無料 |
メリット
- 取引先からの信頼度が高い
- 全国に支店があるため、アクセスが便利!
- ATMの設置台数も多い
- 法人向けの融資制度も充実
- インターネットバンキングも充実
デメリット
- 振込手数料が、ネット銀行と比べて高額。
- 口座維持手数料も発生する。
- インターネットバンキングがWindowsパソコンのみしか使えない
【2位】三井住友銀行の法人口座
三井住友銀行は、メガバンクの一つとして、国内外に幅広いネットワークを持つ金融機関です。
- 信用力を重視する企業
- 対面でのサポートを受けたい企業
- 高額な融資を希望する企業
- 海外取引を行う企業
項目 | 料金 |
---|---|
口座維持手数料 | 月1,100円 |
他行宛振込手数料 | インターネットバンキング:3万円未満275円、3万円以上440円 |
ATM利用手数料 | 自行ATMなら時間内無料 |
メリット
- メガバンクとしての高い信用力
- グローバルな事業展開にも対応
- 法人向けサービスの充実
- 海外送金や外貨両替の利便性
デメリット
- ネット銀行と比較して手数料が高い
- 窓口手続きに時間がかかる場合がある
【3位】みずほ銀行の法人口座
みずほ銀行は、メガバンクの一つであり、都市銀行としての歴史と実績を持つ金融機関です。
- 信用力を重視する企業
- 対面でのサポートを受けたい企業
- 高額な融資を希望する企業
- 海外取引を行う企業
項目 | 料金 |
---|---|
口座維持手数料 | 月1,100円 |
他行宛振込手数料 | インターネットバンキング:3万円未満275円、3万円以上440円 |
ATM利用手数料 | 自行ATMなら時間内無料 |
メリット
- 都市銀行としての知名度と信頼性
- 全国に広がる支店ネットワーク
- 多様な金融商品・サービス
- 充実した法人向けサービス
デメリット
- ネット銀行と比較して高い手数料
- 窓口手続きに時間がかかる場合がある
【4位】りそな銀行の法人口座
「りそな銀行」は、全国に法人向けの営業拠点を持つ実店舗型の銀行です。
- 充実した法人向けサービス: 融資、資金運用、海外取引、M&A、事業承継など
- 信用力: メガバンク としての高い信用力は、 取引先や投資家からの信頼を獲得する上で大きな強みとなる
- 総合振込の対応力: 最大50,000件の振込を一括で処理できるため、 大量の取引を行う企業にとって非常に便利
- 大企業: 大規模な資金調達 や 海外取引 、 M&A など高度な金融サービスを必要とする企業
- 海外展開を目指す企業: 海外拠点を持ち、 グローバルなビジネスを展開する企業
- 信用力を重視する企業: 取引先や投資家からの信頼を獲得するために、メガバンクの口座を持ちたい企業
- 大量の取引を行う企業: 総合振込を利用して、 業務効率化を図りたい企業
項目 | 料金 |
---|---|
口座維持手数料 | ・月額7,700円(りそなビジネスダイレクト) ・月額3,300円(りそなビジネスダイレクトMini) |
他行宛振込手数料 | ・3万円未満:605円 ・3万円以上:605円 |
ATM利用手数料 | ・入金:110円 ・出金:110円 |
メリット
- 23:55まで当日振込可能なうえ、総合振込も無料対応
- ファイルをアップロードすれば最大50,000件の振込を一括で処理できる
- メガバンクとしての高い信用力が得られる
デメリット
- 他行あての振込手数料が605円と割高
- ネットバンキングの月額利用料が高い
【信用金庫】おすすめランキング3選
※ 表は横にスクロールできます。
【1位】城北信用金庫の法人口座
城北信用金庫は、 東京都北区を中心に、 埼玉県 、 神奈川県 、 千葉県 、 茨城県の一部にも店舗を展開する信用金庫です。
- 手数料の安さ: 振込手数料やネットバンキング利用料 が 低価格に設定されています。
- 創業支援: 創業融資や経営相談など、 創業期の企業に対する サポートが充実しています。
- 地域貢献: 地域経済の活性化に貢献するため、地元企業への融資に積極的です。
- 創業間もない企業: 資金力がまだ乏しく、低コストで銀行取引を行いたい企業
- 地域密着型の事業: 地域に根ざした事業を展開し、地元の信用金庫と長期的な関係を築きたい企業
- 親身なサポートを求める企業: 経営相談や事業計画のアドバイスなど、 親身なサポートを受けたい企業
項目 | 料金 |
---|---|
口座維持手数料 | ・月額1,100円~2,200円 |
他行宛振込手数料 | ・3万円未満:275円 ・3万円以上:275円 |
ATM利用手数料 | ・自行ATM:時間内無料 ・他行ATM:要確認 |
メリット
- 創業融資や経営相談など、 創業期の企業に対するサポートが充実
- 地元企業への融資に積極的
- 担当者が親身な対応をしてくれる
デメリット
- 取引エリアが限定的
- 知名度が低い
- ネットバンキングの機能が限定的
【2位】東京信用金庫の法人口座
東京信用金庫は、 東京都豊島区に本店を置き、 東京都23区と武蔵野市 、国分寺市などの東京西部、さいたま市や川越市、 越谷市など埼玉県15市町を営業エリアとする信用金庫です。
- 充実した創業支援: 創業融資や経営相談、セミナーなど、創業期の企業を多角的にサポートしています。
- 事業承継支援: 事業承継をスムーズに進めるための相談やセミナー、融資などを提供しています。
- 地域密着型: 地域の中小企業や個人事業主の成長を支援するため、 地域貢献に力を入れています。
- 東京都内を中心に事業展開する企業: 東京信用金庫の営業エリア内で事業を行う企業
- 創業間もない企業: 創業支援を受けながら、事業を軌道に乗せたい企業
- 事業承継を検討している企業: スムーズな事業承継を実現するために、専門家のサポートを受けたい企業
項目 | 料金 |
---|---|
口座維持手数料 | ・月額1,100円~(オンラインサービスのみ) ・月額2,200円~(データ伝送サービスを含む) |
他行宛振込手数料 | ・3万円未満:275円 ・3万円以上:440円 |
ATM利用手数料 | ・自行ATM:時間内無料 ・他行ATM:要確認 |
メリット
- 創業融資や経営相談 、セミナーなど、創業期の企業を多角的にサポート
- 事業承継をスムーズに進めるための相談やセミナー、融資などを提供
- 中小企業や個人事業主の成長を支援するため、 地域貢献に力を入れている
デメリット
- 取引エリアが限定的
- 知名度が低い
- ネットバンキングの機能が限定的
【3位】城南信用金庫の法人口座
城南信用金庫は、 東京都品川区に本店を置き、 東京都と神奈川県の一部を営業エリアとする信用金庫です。
預金量と貸出金量が多く、関東圏の信用金庫でトップクラス の規模を誇ります。
- 手厚いサポート: 創業支援や事業承継、経営相談など、企業の成長を手厚くサポート
- 充実した金融サービス: 融資・資金運用・海外取引など、 幅広いニーズに対応できる金融商品・サービスを提供
- 地域貢献: 地域経済の活性化に貢献するため、地元企業への融資に積極的
- 東京都内や神奈川県の一部で事業を行う企業: 城南信用金庫の営業エリア内で事業を行う企業
- 創業支援や事業承継、経営相談など、親身なサポートを受けたい企業
- 融資 、資金運用 、海外取引などの金融商品・サービスを利用したい企業
項目 | 料金 |
---|---|
口座維持手数料 | ・月額1,100円~3,300円 |
他行宛振込手数料 | ・3万円未満:264円 ・3万円以上:440円 |
ATM利用手数料 | ・自行ATM:時間内無料 ・他行ATM:要確認 |
メリット
- 預金量と貸出金量 が多く、 関東圏の信用金庫でトップクラス の規模を誇るため、 安定感がある
デメリット
- 取引エリアが限定的
- 知名度が低い
- ネットバンキングの機能が限定的
ゆうちょ銀行の法人口座
ゆうちょ銀行は、 全国2万局以上 の郵便局ネットワークを持つ、 日本最大級の金融機関です。
知名度と信頼性が高く、顧客からの入金にも便利なため、幅広い業種の企業に利用されています。
- 全国に支店がある: 郵便局が窓口となるため、全国どこでも利用できる。
- ATMが充実: ATMの設置台数が多く、現金の入出金がしやすい。
- 口座維持手数料が無料: ランニングコストを抑えたい企業におすすめです。
- 顧客からの入金に便利: 知名度 が高いため、顧客にも安心して振り込んでもらえます。
全国に支店があるため、アクセスが非常に便利です。
- 現金の入出金が多い企業
- 全国に支店がある銀行を希望する企業
項目 | 料金 |
---|---|
口座維持手数料 | 無料 |
他行宛振込手数料 | ・3万円未満・165円 ・3万円以上165円 |
ATM利用手数料 | ・自行ATM:時間内無料 ・他行ATM:110円 |
メリット
- 全国に支店があるため、アクセスが便利
- ATMの設置台数も圧倒的
- 口座維持手数料が無料。フリーランスにもおすすめ
- 事業用口座とプライベート用口座をまとめて管理できる
デメリット
- 振込手数料は、ネット銀行と比べるとやや高め。
- インターネットバンキングの機能は、他の銀行と比べてやや劣る。
法人口座を開設できる金融機関は5つある
金融機関と一言に言っても、その種類は5つあります。それぞれ振込手数料や口座維持手数料、サービス内容などが異なります。ここでは5つの金融機関の特徴を解説します。
各メリットデメリットを理解し、自分に合った法人口座を検討しましょう。
法人口座①:都市型銀行(メガバンク)
都市型銀行とはメガバンクとも呼ばれ、全国に支店を展開しているのはもちろんのこと、アジアをはじめ欧米にも支店や提携銀行を持ち、グローバルなネットワークを構築している銀行です。代表的なメガバンクは以下の通りです。
- みずほ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
全国展開している都市銀行はネームバリューが高いです。取引先銀行にすることで得られるメリットは下記が挙げられます。
- 会社の信用力が向上する
- 全国に支店がある
- 高額な融資にも対応可能
- 海外への振り込みに対応している
都市銀行は、高い信用力を持つ一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 法人口座開設の審査が厳しい
- 口座維持手数料が高い傾向がある
- 融資取引には、一定の企業規模が求められる
- 一部の都市銀行では、銀行口座での振込手数料が高い
担当者が転勤する可能性があり、長期的な関係を築きにくい
メガバンクは、社会的信用力が高く、大口顧客を重視する傾向にあります。
そのため、創業間もない企業やフリーランスの場合、審査に通るのが難しい場合があります。
法人口座②:地方銀行
地方銀行とは、地域密着型の銀行です。特定の地域に限定して店舗を展開しています。都民あるいは事業所が都内にある場合は、「きらぼし銀行(旧:東京都民銀行)」がおすすめです。
- 市銀行に比べて親身に相談にのってもらえる
- 地域企業への融資に積極的
- 特定の地域では信用力がある
- 融資の意思決定が早い
- 別の地方に行った際に利用できない
- 都市銀行に比べて知名度が低い
地方銀行は、地域密着型の金融機関であり、中小企業や個人事業主の支援に力を入れています。
そのため、創業間もない企業やフリーランスでも、比較的審査に通りやすいと言われています。
都内に住んでいる、あるいは都内に事業所がある場合は、「きらぼし銀行」がおすすめです。都内に300店舗以上の支店があり、法人口座開設の手続きが早いためです。
法人口座③:信用金庫
信用金庫とは、地域繁栄を目的とした協同組織の金融機関です。特定地域の住民や事業者による出資で運営されており、地域密着型のサービスを提供しています。支店の数は「城北信用金庫」と「城南信用金庫」が二強で、下記の店舗数を保有しています(※2022年3月末時点)。
- 城北信用金庫「90店舗」
- 城南信用金庫「86店舗」
- 設立間もない企業や規模の小さな企業にも親身に相談にのってもらえる
- 都市銀行に比べて、法人口座開設しやすい
- 自宅あるいは事業所最寄りの支店以外では、口座開設の審査に通らない
- 融資を受けるには、原則として信金会員になる縛りがある
信用金庫は、地域密着型の金融機関であり、中小企業や個人事業主の支援に力を入れています。
そのため、創業間もない企業やフリーランスでも、比較的審査に通りやすいと言われています。
法人口座④:ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行は郵便局の民営化により誕生した金融機関です。最大の特徴は、郵便局で金融商品の手続きが可能であることです。そのため、全国の郵便局で利用することができます。また預入額に上限があり、1,300万円を超える金額は預け入れができません。
- 普通預金の口座維持手数料は無料
- ゆうちょ銀行のATMでの現金引き出しが無料
- 法人税の電子納税に対応している
- 全国に郵便局があるため、どこでも利用できる
- 顧客からの振込口座として使いやすい
- 無料のインターネットバンキング「ゆうちょダイレクト」を使った1日当たりの送金限度額が5万円(追加設定により最大1,000万円にできる)。
- 個人向けの金融サービスに特化しており、法人向けのサービスは充実していない
ゆうちょ銀行は、郵便局の民営化により誕生した金融機関です。
審査の難易度は地方銀行や・信用銀行と同じレベルです。
法人口座⑤:ネット銀行
ネット銀行(ネットバンク)とは、インターネットや電話等の通信手段を活用した取引がメインの銀行を指します。実店舗数が少ない、または1店舗も存在しない代わりに、24時間365日ネットで様々な取引ができるという特徴があります。
代表的なネット銀行は以下の通りです。
- GMOあおぞらネット銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
- PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)
- 振込手数料が安い
- インターネットバンキング・口座維持手数料がかからないことが多い
- 24時間365日利用可能
- スマホアプリで簡単に操作できる
- 店舗が無いため、対面での相談ができない。
- メガバンクや地方銀行と比べて取引先からの信頼度が低い。
ネット銀行は必要書類をしっかり準備すれば、他の金融機関と比べて一番審査が通りやすいです。
またバーチャルオフィスでも開設できるところが多いです。
ネット銀行の中でも特にイチオシが「【GMOあおぞらネット銀行】」です。法人設立から1年目の方は、月20回まで振込手数料が無料になるなど、創業初期フェーズの方に多くのメリットがあります。
特徴とメリット
- 業界最安値の振込手数料145円
- 月20回振込み手数料が無料(条件有り)
- 口座開設はオンラインで完結
- 国税や社会保険の口座自動振替
- バーチャルオフィスでも審査が通る
オンラインで完結!大手上場企業のGMOグループが運営!
法人口座開設の審査基準|銀行は何を見ている?
法人口座開設には、必ず審査があります。銀行は主に下記の4つのポイントをチェックしています。
法人口座の審査基準
- 会社が 「本当に存在するのか」「登記は適切に行われているか?」
- 事業として継続できる見込みがあるのか?
- 代表者は過去に金融事故(延滞、債務整理など)を起こしていないか?
- 反社会的勢力との関わりがないか?
法人口座の審査がゆるい銀行の特徴
一般的に、ネット銀行や信用金庫は、都市銀行(メガバンク)よりも審査がゆるい傾向にあります。
- ネット銀行: 実店舗を持たないため、審査コストが低く、スピーディーな口座開設が可能です。
- 信用金庫: 地域密着型で、中小企業や個人事業主の支援に積極的です。
審査落ちを防ぐ!法人口座開設の準備ポイント6選
審査落ちを防ぐには、事前の準備が大切です。
法人口座の審査は、銀行によって異なりますが、基本的には「この会社は大丈夫!」と思ってもらえるかが重要です。
そこで、審査通過率をアップさせるための事前準備ポイントを6つご紹介します。
- 十分な資本金を用意する
- オフィスを用意する
- ホームページ・独自ドメインを取得する
- 固定電話を設置する
- 事業の実態を示す資料を充実させる
- 事業目的を明確にする
十分な資本金を用意する
資本金は、会社の体力・信用力を示す重要な指標です。少なすぎると「本当に事業を継続できるのか?」と不安視されることも。
最低でも100万円以上の資本金があると、審査に通りやすくなります。
資本金の考え方については下記記事で解説しています。
オフィスを用意する
会社住所は、個室空間のあるオフィスの方が審査に通りやすい傾向にあります。
自宅やシェアオフィスを住所としている場合は、審査が厳しくなることも。これは、事業の実態を明確に示すことが難しいためです。
下記記事でオフィスの選び方と東京都でおすすめのオフィスサービスについて解説しています。
6-3.ホームページ・独自ドメインを取得する
しっかりとした自社ホームページがあると、事業内容や会社の信頼性をアピールできます。
独自ドメインのメールアドレスを取得することで、さらにビジネスとしての信頼度を高めることができます。
6-4.固定電話を設置する
固定電話は、事業拠点としての信頼性を高める効果があります。
携帯電話のみの場合、「事業の実態が不明瞭」と判断される可能性も。
バーチャルオフィスなどを利用している場合は、特に固定電話の設置が重要です。下記記事で解説しています。
6-5.事業の実態を示す資料を充実させる
実際に事業活動を行っていることを証明する資料は、審査において非常に重要です。
取引先との契約書や請求書、売上実績などが挙げられます。これらの資料を提出することで、事業の実態を明確に示すことができます。
6-6.事業目的を明確にする
会社設立時に定款に記載する事業目的は、10項目程度に抑えて、具体的かつ絞り込んだ内容にしましょう。
多岐にわたる事業目的を羅列すると、逆に「何をする会社なのかわからない」と不安視される可能性があります。
これらのポイントをしっかりと押さえて準備しておくことで、法人口座開設の審査通過率をグッと高めることができます。また下記記事では審査落ちを防ぐための対策方法についてより深く解説しています。
法人口座におすすめの金融機関の選び方
おすすめの金融機関は、企業の状態や目的により異なります。口座開設までの早さや、利用にかかる各種コスト、利用時間などのほかに以下のような点もチェックしてみると良いでしょう。
ネット銀行とメガバンク、どちらがおすすめ?
結論としては、会社の規模や事業内容、経営状況などによって、最適な金融機関は異なります。
下記の利用シーンと照らし合わせて法人口座を選びましょう。
下記記事ではネット銀行のみに限定し、詳しく解説してます。参考にして下さい。
法人口座開設におすすめ!主要ネット銀行4社を徹底比較!【2024年最新】信用を高めたいなら「メガバンク」がおすすめ
取引先の信用が必要な人は都市銀行(メガバンク)の法人口座開設がおすすめです。
メガバンクに代表されるみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行や地方銀行は利用社も多く信用力を高められます。
大きな融資が必要なら「メガバンク」がおすすめ
多くの金融機関で融資やビジネスローンを提供していますが、金融機関によって借入できる金額が大きく異なります。
例えば1憶円以上の大きな借入が必要な場合は、ネット銀行の法人口座では対応できません。
メガバンクの法人口座を選択するのがおすすめです。
口座開設までのスピードを重視するなら「ネット銀行」を選ぼう
口座開設までのスピードを重視する方はネット銀行の法人口座がおすすめです。
実店舗型の銀行だと2週間〜1か月ほどかかる場合が多いですが、ネット銀行の法人口座では最短で即日開設ができ、長くても2週間ほどで口座開設が完了します。
素早く開設するならネット銀行の法人口座がおすすめです。また担当者と対面で面談する必要がなく、口座開設に必要な審査をオンライン上で完結できる利便性があります。
創業したばかりでお金に余裕がない人は「ネット銀行」を選ぼう
創業したばかりの時はネット銀行の法人口座の開設がおすすめです。
メガバンクと比べて手数料も安く、ネットバンキングや口座維持手数料も無料のため、毎月のランニングコストを抑えらるからです。
法人口座開設で必要なものは?
絶対に必要なものは3つ!
法人口座を開設する際に必要な3つのものは、どこの金融機関でも必ず必要になるものです。
今回紹介する3つのもの以外にも、金融機関によって異なるので、自分が開設する予定の金融機関のWEBサイトを事前にチェックして、準備に取り掛かりましょう。
必要なもの①:履歴事項全部証明書
履歴事項全部証明書とは、会社所在地や法人番号、登記年月日、事業内容、資本金額など、会社設立時に関わる全ての法人基本情報が記載されている書類です。履歴事項全部証明書は全国の法務局で発行可能です。
金融機関への提出では、一般的に発行日から3ヶ月以内のものが必要になります。
必要なもの②:会社の銀行印
銀行印は、株式会社や合同会社、社団財団法人等の会社が法人口座を開設する際に、金融機関への届け出る印鑑のことです。
銀行印は、開設後も金銭を動かすときなどに使う重要な印鑑です。一般的な法人印鑑3本セット(実印・銀行印・角印)の相場は約2万円前後となっています。
こちらの記事ではおすすめの法人印鑑の選び方について解説しています!
必要なもの③:公的な代表者の身分証明書
口座を開設する法人代表者の身分証明書も必要になります。氏名・住所・生年月日が記載された顔写真付きの本人確認資料を用意します。主な身分証明書の種類は、運転免許証やパスポート、マイナンバーカード、在留カード・特別永住者証明書などがあります。
念のために持っておくと安心なもの
「どのような事業を行うのか」を証明できる書類と、本社所在地で実際に事業を行っていることが確認できる書類やものを持参しておくと安心です。
用意しておくと金融機関の担当者に信頼感や誠実さといった好印象を与えることができます。
- 事業計画書
- 取引先との契約書
- オフィスの賃貸契約書
- 定款
- 印鑑証明書
- チラシやパンフレット
法人口座開設でよくある質問
Q1法人口座と一般口座の違いはなんですか?
A.一般口座と法人口座の大きな違いは、開設までの時間です。
一般口座は、その日のうちに開設できるのに対し、法人口座は「実在する法人であること」や「休眠会社ではないこと」など金融機関側での審査が伴うため、一般口座と比べて口座開設までに時間を多く要します。
Q2. 法人口座は、必ず開設しなければいけないのですか?
A. 法律で義務付けられているわけではありませんが、実務上、ほぼ必須と言えます。
法人口座を持つことで、会社の信用力アップや会計処理の効率化、資金管理の徹底など、多くのメリットがあります。
Q3. 審査に落ちたら、他の銀行に申し込んでも大丈夫ですか?
A. 審査に落ちたからといって、すぐに別の銀行に申し込むのは避けましょう。
短期間に複数の銀行に申し込むと、信用情報に傷がつく可能性があります。まずは、審査落ちの理由を分析し、適切な対策を講じてから、再申し込みを検討しましょう。
Q4. バーチャルオフィスを利用している場合、審査に通る可能性は低いですか?
A. 銀行によっては、バーチャルオフィスを利用している場合、審査が厳しくなる場合があります。
これは、実態のないペーパーカンパニーの可能性を疑われるためです。
しかし、事業の実態を明確に示す資料を提出することで、審査に通る可能性は十分にあります 。
住所貸しサービスおすすめ3選!|バーチャルオフィスとの違いやメリット・デメリット・注意点まで解説まとめ|法人口座は「目的を分けて複数口座を持つ」のがおすすめ
いかがでしたでしょうか?今回は創業期におすすめの法人口座ランキング12選と選び方についてご説明致しました。
創業まもない会社の多くは売上も取引先の実績も少ないため、信用力が弱いため、審査の厳しいメガバンクは難航しがちな印象です。
そのためタチアゲでは、1つ目の法人口座に審査が比較的ゆるい「ネットバンク」を先に開設することをおすすめしました。その後同時並行で審査の期間が長い、メガバンクの手続きを進めていきましょう。
また取引先との口座には、信用力のあるメガバンクを売上の入金口座として使うとよいです。
従業員や業務委託先など、あなたが支払う立場の場合は支払手数料の安いネットバンクを使うとコスト削減できます。
口座開設を検討する際は、本記事で紹介したおすすめ銀行を参考に、あなたの会社に最適な法人口座を選びましょう。
この記事があなたの法人口座選びの手助けになれれば幸いです。