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「起業って難しそう」「失敗したらどうしよう…」そんな不安を抱えていませんか? 確かに起業は簡単ではありません。しかし、起業経験で得られるものは、想像以上に大きいものです。
特に、キャリア面におけるメリットは計り知れません。なぜなら、起業家は事業の全てを経験するからです。
資金調達、商品開発、営業、マーケティング、人材採用、会計処理…など、会社経営のあらゆるプロセスを経験することで、正社員では得られないスピードで成長できます。
もちろん、起業にはリスクも伴います。データによると、起業した会社の約半数は5年以内に倒産・廃業しています。
「それならやっぱり起業なんて…」
そう思ったかもしれません。しかし、たとえ会社が倒産したとしても、そこで得た経験やスキルは、あなた自身の貴重な財産として残り続けます。
そして、その経験は、転職活動など、次のステップでも大きな武器になるはずです。
「起業してみたいけど、何から始めればいいか分からない…」
そんな方は、まずは起業の全体像を把握することから始めましょう。
この記事では、会社設立の手続きから、資金調達、事業計画、マーケティング、法務、会計など、起業に必要な知識を網羅しています。
さらに、起業後のゴール設定についても解説しています。
- 会社を大きく成長させて上場を目指す?
- ある程度の規模で事業を売却する?
- 社会貢献をしながら事業を継続する?
起業は、自分の人生を自分で切り開くための、大きなチャンスです。
この記事が、あなたの起業という夢への第一歩を後押しできれば幸いです。
- 起業を経験して得られることが分かる
- 起業が向いてる人・向いてない人が分かる
- 起業後行う業務イベントの概要が分かる。
起業(会社経営)は ”RPGゲーム” に似ている
起業はよくRPGゲームに似ていると言われるのですが、なぜRPGゲームに似ているか分かりますか?
起業とRPGゲームが似ている‥!? 全然分からないです…。
RPGゲームの主人公も、最初は弱い装備と、レベルの低い仲間と一緒に冒険に出ますよね。旅をする中で仲間と共に徐々に成長して強くなり、装備を整え、強敵を倒し、また新しい世界に進んでいく。RPGの主人公たちと同じように、起業家も事業の成長と共に「ヒト・モノ・カネ・情報」を集め一歩ずつ成長していくなかで、徐々に大きいことができるようになります。
RPGゲームは僕が子供の頃もよくやっていたので、なんだかテンションが上がってきました!起業についてもっと知りたいです!
起業を経験して得られること
起業で得られることは、「キャリア面でのメリット」が大きいです。 組織の中で一部署の業務を遂行する正社員と比べ、起業家は会社経営のほぼ全ての業務を一人で行わなくてはなりません。
正社員と比べ、規定期間に得られる経験値に大きく差がつくため、仮に会社が倒産しその後転職という道を選択しても、 起業を通して得た経験が転職に有利に働く可能性が高いのです。 起業に失敗し、倒産したとしても、経験値という資産は自分自身に残り続けます。
起業(会社設立)は、法務局で登記の手続きをすれば誰でも作れます。また起業する目的や動機は、何でも良いです。
起業家として大切にする軸は、会社経営を行う中で自ずと見えてくるものです。起業する際の動機の例は下記です。
- 「お金持ちになりたい、有名になりたい、モテたい」
- 「社会の役に立ちたい、困っている人を助けたい」
- 「自分が欲しい商品を作っていたら、いつのまにか会社になっていた」
起業の全体像を理解しよう!
この章では「起業後どんなイベントが待っているか」を学びます。
「起業前にどんな準備すればいいのか?」「起業することでどんな経験が得られるのか」 など、全体像を1つずつ学んでいきましょう!
会社設立とは、その名の通り会社を設立することを指します。
設立形態には、株式会社・合同会社・個人事業主といった、主に3つの種類があります。
設立時にかかる費用はざっくり下記です。
株式会社の設立費用はおよそ20万程度かかります。
第三者から出資が必要な事業であれば、株式会社を選びましょう!資本金は別で用意する必要がありますのでご注意下さい!
合同会社の設立費用は約10万円程度かかります。
社長1人で起業する場合や、完全に消費者向けのビジネスのため”株式会社”という信用面があまり必要ないケースの方は、合同会社の選択もありです!違いについては下記記事で詳しく解説しています。
会社設立までの一般的な流れは、下記です。
- 印鑑を用意する
- 必要な書類を作る
- お金を準備する
- 定款の電子認証を依頼する
- 公証役場で定款認証を受ける
- 銀行口座に資本金を振り込む
- 法務局で登記申請をする
- 法務局で登記簿謄本を取得する
- 役所へ必要書類の提出を行う
これらの手続きを行う必要があります。作業が多くて大変ですよね。
会社設立の流れについてより詳しく理解したい方は下記、記事をお読み下さい。
経営(企業活動)は、下記の3つの流れのことを指します。
- 財務活動=金融機関や投資家、親族などの出資者からお金を集めます。
- 投資活動=集めたお金を使って商品やサービスを作ります。
- 営業活動=投資したモノから儲けを出しより多くの利益を残します。
企業において「お金」は、最も重要な重要な資源の1つです。お金がなければ、経営が行き詰り、会社は倒産してしまいます。
会社設立時、多くの方が悩む資金繰りの問題。
資金調達は大きく分けて「融資」と「出資」の2つの方法があります。
融資とは、返さなければいけないお金(借金)です。
出資とは、返さなくてもよいお金(投資家からの投資)です。 ※その分リターンが求められます。
融資と出資は、下記の図のように事業の方向性によって、切り分ける認識が大切です。
起業の多くはスモールビジネスであり、スタートアップはその一部にすぎません。スモールビジネスの場合、銀行借入による融資が主流です。スタートアップは大きな成功が期待できる一方で失敗するリスクも高いため株式を利用した資金調達方法が一般とされています。
資金調達方法についてより詳しく理解したい方は下記、記事をお読み下さい。
【資金調達とは?】代表的な3つの方法のメリット・デメリットから起業時におすすめの資金調達方法までわかりやすく解説!会計とは、銀行や投資家など利害関係者に対して、1年間の企業活動で発生した売上や費用を正確な数字として報告することを指します。
報告タイミングは決算というイベントで、年に一回決算書を提出し報告します。
決算書は、人間の健康診断書と同じようなもので「稼いでいるか?」「倒産しないか?」など、 会社の健康状態がどのような状態になっているかを表す、重要な書類になります。
会計についてより詳しく理解したい方は下記、記事をお読み下さい。
会計とは?起業後に発生する会計・経理業務・税金手続きを徹底解説!【2024年最新】会社は赤字でもすぐには倒産しませんが、手元の現金がなくなり、支払いができなくなると倒産します。 それをを避けるために意識するのが「キャッシュフロー」です。
キャッシュフローとは、企業活動における、お金の出入りを指します。
キャッシュフローを意識せずに経営を行うと、「売上は出ているのに、手元の現金不足で倒産する」という 上記の図のような”黒字倒産”に陥る場合があります。詳しく理解したい方は下記記事をお読み下さい。
営業とは、製品サービスをお客さんに販売する企業活動を指します。お客さんに常に選ばれ、売れ続ける状態を作り出すことは 営業活動において重要なポイントです。
営業活動の中には見込み客となるお客さんと接点を作る集客があり、集客には「インターネットを活用したオンライン集客」と「インターネットを活用しないオフライン集客」があります。
オンライン集客は、SNSやブログで見込み客に認知させる一方、オフライン集客は新聞や雑誌など、古くからある手法で見込み客に認知させていきます。
【初心者向け】起業初期のWeb集客戦略をステップバイステップで解説!企業にとって、お金は重要な資源ですが、「人」も重要な経営資源の1つです。
採用を行う目的は 「労働力の強化」や「新しい思考の取り入れ」「組織の課題解決」などが挙げられます。
設立直後は一人でも企業活動は成立しますが、利益が上がり規模拡大を目指すとなると業務が増えるので、メンバーを増やさなければなりません。
急に人手が必要になったときのために、メンバーに加えたい人の軸を予め決めておきましょう。
労務とは、会社内部の従業員などの「人」に関わる業務を指します。
「勤怠管理や従業員の社会保険手続きをメインとする」業務を行います。
設立直後の起業家は、一人で全ての業務をこなす場合がほとんどです。
会社や組織が大きくなることを予想して、 今後参加するであろう未来のメンバーが円滑に業務を行えるよう、社内体制を同時並行で整えていくことが重要です。
企業法務とは「法律問題の対応・契約書の作成・商標・株主総会の実施」など、企業活動に関する法律事務の活動を指します。 顧問弁護士など、外部の専門家の協力を得るか、代表者本人が外部の専門ツールを使い、事務として処理することが一般的となっています。
営業活動が攻めの企業活動であるならば、法務は守りの企業活動になります。
企業法務についてより詳しく理解したい方は下記、記事をお読み下さい。
起業するなら知っておくべき法律知識は?起業後よくある法務トラブルと作成しておきたい契約書を解説!決算とは、年に一度企業が行う健康診断のようなものです。社内外の関係者が会社の経営成績を数字で確認できるようにする為と、正確な税金を納める為の2つの目的があります。
決算で行う業務は大きく3つで「①決算書の作成」「②税金の申告・納税」「③決算書類の保存」があります。決算日は会社設立時に自分で決めることができますが、多くの企業が3月決算を選んでいます。
会社経営のGOALを設定しよう!
この章では「会社経営の出口」を学びます。 起業前から会社の終わりを考えるのは、気分が暗くなるかもしれません。 しかし「ネガティブなゴール」ではなく「ポジティブなゴール」を設定することは 経営者として、とても重要なことです。
上場(IPO)は【大企業へ向かうことができる道】です。 自社が発行した株を株式市場に公開し、不特定多数の人に買ってもらうことで、より莫大な資金を調達することができます。 株式市場への公開は、ある特定の条件を満たした上場企業のみ公開することができます。より大きな資金を集められることで、 会社の事業を素早く成長させることができる代わりに、株を購入した株主にリターン(利益の分配)を返す必要があります。
売却(バイアウト)は【個人事業主や数名規模の小さな企業におすすめのゴール】です。
エンジニアのフリーランスが個人開発でWebサービスを作って大手企業に売却したり。
従業員1〜数名規模の小さい企業でも、魅力的な事業を作れれば企業に売れることができます。
昔は身売りのようなネガティブな印象がありましたが、今は買い手企業にとってもM&Aで新規事業を買って成長させることは経営戦略上とても重要です。「儲かるけど飽きてしまった」であったり、「成長させるのに思ったより資金が必要」という場合は検討してもいいかもしれません。
私も従業員3名と共に小さく開発したサービスの売却経験があります。成長させるのに資金と人が必要な事業領域だったので、親和性のある企業様とご一緒する形で、事業成長スピードを早めました。
サステナブル経営は、【社会貢献を意識した会社経営】を指します。 経済成長だけに留まらず、世の中の様々な課題を解決して “持続可能な社会や環境” を目指していくことが目的です。
サステナブル経営を行う企業のゴールは、「社会貢献と経済活動の両立を考える」こと。例えば『風力発電等の自然エネルギーを活用するクリーンエネルギー事業』『途上国に平等な取引を行うフェアトレード』『地方との格差を無くす地産地消』があります。
個人事業主は、【スモールビジネスを行う人】を指します。 一定の需要が見込める市場で、小さくサービスを提供する創業スタイルです。個人事業主のゴールは、需要が顕在化されている、業界・業種に特化した “自分特有のスキルやサービスを提供し” 自分の好きなペースで維持・成長を選べることです。
起業が向いてる人・向いてない人の特徴
この章では「自分が起業に向いているか?」を学びます。 起業の成功には、外部環境や自分の性格などが大きく関わってきます。 起業の先にある会社経営は、自分との戦いの毎日です。 このレッスンで自分と照らし合わせながら、一緒に考えていきましょう。
「起業」は難しいことではありません。「設立費用(約20万円)」と「法務局に書類提出」すれば誰でも会社は作れるからです。 一方、事業を作り軌道に乗せ、成功に導くことは並大抵の努力では叶いません。
下記に当てはまる方は起業に向いている人です。
- 自分の周りに起業している友人や知人が多い人
- 専門的なコミュニティ、またはスキルや知識をもっている人
- 拘りや執着心があり、他人の目を気にせず、1つのことに没頭できる人
起業後の会社経営は ”泥臭いもの” であり、決して華やかな道ではありません。明日どんな状況になるかも分からない中で 重要な意思決定を下す、毎日を送らなくてはなりません。
下記の特徴に心当たりがある人は、起業は向かないかもしれません。
- 周りの環境や人に対して不平不満を口に出すのが癖になっている人
- 人の意見をそのまま鵜呑みにして、誤ってた時には他責で終わらせようとする人
- コツコツ努力することが苦手な人
起業を失敗させてしまう経営者の共通項についてこちらでまとめました。
4つの起業方法
この章では、「自分に向いている起業方法が何か」を理解することを目指します。 現在までの自分の役職・立場・持ち合わせているスキル・を把握し、起業後、 「どのくらい時間を割けられ」「どのくらいお金を使えるのか」理解することが重要です。
プチ起業とは、副業やサイドビジネスで、起業する方法を指します。会社勤めのビジネスマンにおすすめの方法です。 勤め先の会社側で副業禁止が出ていても、お金を頂かない形でテスト段階のサービス・商品を提供してみる。お客さんの反応を見ながら、事業として成立する見込みが立ってから、独立準備を行い、起業する。こんな形でも可能です。
プチ起業は、 既に成功しているビジネスモデルを参考に、小さくとも着実に収益を積み上げていける事業を作るのがポイントになります。
こちらの記事で詳しく解説しています!
学生起業とは、中・高・大学生など、「学生が行う起業方法」を指します。 学生の強みは、事業開発や活動に当てられる時間が圧倒的に多い点です。加えて、コミュニティを形成しやすい点も大きなメリットで、必要になったらすぐに仲間を集めることも可能です。デメリットは資金力がない点です。出来る限りコストがかからない「SNSマーケティング事業・イベント事業」などのインターネットを活用した事業をオススメします。
また、エンジニアやデザイナーのスキルを身につけ、身近な課題解決に繋がるサービスを作るのも良いでしょう。
こちらの記事でも詳しく解説しています!
主婦起業とは、家事・育児で外に出て働くことが難しい方に向いている起業方法を指します。 本格的な起業は、予想以上に時間が取られ、仕事場所の制約など、家事育児に影響を及ぼしてしまうかもしれません。 主婦起業の多くは「プチ起業」もしくは「個人事業主として開業する」方がほとんどです。
プチ起業の場合は「小物を手作りし、ネットショップで販売する」「カフェの運営をする」「学習塾・料理教室を開く」など、自宅や周辺地域で完結する方法が多いです。
個人事業主の場合は、デザイナーやコンサルタントなど今までのスキル・経験を活かし、開業する方が多い特徴があります。
こちらの記事でも詳しく解説しています!
スタートアップ起業とは、新たな市場を創り出すことを目的に、リスクを大きくとり短期間での急成長を目指す起業を指します。 「まだ世の中に無いサービスや事業を自分の手で作りたい!」マインドを持つ方におすすめです。
今までにない事業だからこそ、成功した時のリターンは大きいですが、その一方で事業を成り立たせるのは非常に困難な為、ハードワークが求められ、いばらの道となるのが特徴です。
起業の現実を知ろう!
この章では、会社経営の過酷さを学びます。 「何%の会社が事業を継続できるのか」「倒産したらどうなるのか」など、 起業のリスクをあらかじめ想定しておきましょう!
会社生存率とは、起業・開業した会社が倒産せずに、事業を継続できる確率のことを指します。 日本の中小企業の生存率は、創業から1年後が約70%、創業から3~10年で60%~20%となっています。
つまり、起業家の半数以上が、事業開始から5年以内に、倒産または廃業を余儀なくされている、苦しい現実があります。 上図は、会社生存率の数値を表した図です。
黒字倒産とは、売上は出てるのに手元の現金が不足することによって倒産することを指します。 会社は手元に現金があれば、赤字であっても倒産はしません。しかし、お金の出入り(キャッシュフロー)を管理していない経営を行っている場合や取引先からの売上入金を遅めに設定している場合に陥りやすくなります。
黒字倒産に陥らないために、日頃からキャッシュフローの管理はしておきましょう。
会社が破産しても、経営者が会社の借金を負うことはありません。会社の借金は、会社の破産と一緒に無くなります。 それは会社 (法人)と代表者 (個人)は “別人” として扱われるからです。会社が倒産しても、会社の債務を代表者個人が支払う義務はありません。
ただし、経営者本人が”会社の連帯保証人になっている”場合は別です。銀行から借入をしている場合は、返済義務が発生します。経営者が倒産した会社の借金は個人で返済することが難しく、自己破産の形で会社を整理することが多いです。
起業が失敗した後に待っている末路についてもこちらの記事で解説しています。
資金調達が重要なタイミングが『創業時』である理由は、未来の事業戦略を描ける時間を得られるからです。 資金に余裕があると、営業やマーケティング、開発、人材採用など、あらゆる面で選択肢が増えます。 さらに、コロナウイルスや自然災害など有事の際に売上が上がらなくなってしまっても、資金を持っていれば、 一定期間は持ち堪えることができます。
”お金が手元にあれば会社は潰れない”からです。これから会社をつくる人は、認定特定創業支援等事業の認定をもらってから起業しましょう。会社設立費用が安くなったり、融資がおりやすくなるなどメリットだらけです。
今起業アイデアがない人は起業スクールに通う方法もある
起業したいけど「独学では不安」という方には起業スクールがおすすめです。起業スクールに参加すれば、起業に必要な知識を効率よく学ぶことができます。具体的には会社の設立手続の方法や資金調達の方法。
開業後のマーケティングにいたるまで必要な情報を一度に獲得できる点が大きいメリットです。
起業スクールについてより詳しく知りたい方は、下記記事で解説しています。
起業で実現したいアイデアの探し方は下記記事でまとめています。
起業アイデアの出し方14選|有名企業の事例もご紹介!まとめ
この記事では、起業経験がもたらすキャリアにおけるメリットを中心に、起業のあらゆる側面を網羅しました。
「起業はリスクが高い」というイメージを持たれた方は多いと思います。
しかし、起業経験で得られる経験値は、正社員では得難い貴重な財産となります。たとえ起業に失敗したとしても、その経験は、転職活動など、次のキャリアにおいても強力な武器になるはずです。
起業は、自分の人生を自分で切り開くための、大きなチャンスです。この記事が、あなたの起業という夢への第一歩を後押しできれば幸いです。