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「税理士は敷居が高い」「どんな人が担当になるか不安…」 そんな風に思っていませんか? 今回は、大阪府で税理士事務所を開業されている岡本宰さんにインタビューしました。
岡本さんは、国際税務に強く、平日夜間や土日祝日も対応してくれるという、まさに「頼れる街の税理士」です。
インタビューでは、独立までの道のりや、税理士として働くやりがい、お客様との向き合い方、そして独立を考えている方へのメッセージなど、貴重なお話を伺うことができました。
これから独立・開業を考えている方、税理士との付き合い方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
税理士|岡本宰税理士事務所
岡本 宰
おかもと さい
2003年12月に発表があった税理士試験で合格し、税理士法人、一般企業の経理部等での勤務を経 て、2021年12月末に税理士事務所を開設致しました。 2007年9月から2009年9月までの2年間は、ロンドンのロースクール等で英語と国際税務を学んできましたので、輸出入等、海外取引や英語が関係する案件もお受けしております。
16年間の勤務経験を経て独立開業。「お客様に寄り添う」をモットーにする岡本宰税理士事務所とは?
2003年12月に合格発表があった税理士試験で合格し、会計事務所や税理士事務所などで16年間勤務した後、2021年12月に自宅で岡本宰税理士事務所を開設しました。
長年の勤務経験で培ったノウハウを活かし、現在は、申告書などの税務書類の作成、帳簿付け、お客様とのやり取りなど、すべて私一人で対応しています。
なぜ税理士を目指そうと思われたのですか?
大学院在学中に、修了後の進路に迷っていた時に、父の知り合いの弁護士に相談したのがきっかけです。
企業法務を専門とする弁護士で、米国弁護士資格も有する方で、この弁護士の方から、国際的なビジネスが活発化していく中で、国際税務に携わっている税理士がまだ少ないこと、国際税務を取り扱える税理士になることを勧められたことが、この業界に入ったきっかけです。
どんなサービスを提供されているのですか?
お客様に寄り添ったサービスを心がけています。
例えば、当事務所では、お客様の都合に合わせて、平日夜間や土日祝日でも対応しています。「営業時間外だから…」と対応を諦めるのではなく、可能な限り柔軟に対応することで、お客様との信頼関係を築いています。
貴社独自の強みは何になりますでしょうか?
当事務所の強みは2つあります。
1つ目の強みは曜日や時間を問わず、お客様に対応していることです。
朝7時半に電話がかかってきても対応しますし、土日祝日でも夜10時くらいまでなら電話に出ます。電話のみならず、メールやラインでのご連絡にも対応しております。お客様の中には、日中は仕事で忙しく、なかなか連絡が取れない方も多くいらっしゃいます。
そのような方のために、私はできる限り連絡がとれる日時や手段について柔軟に対応することで、少しでも不安を解消できればと考えています。
2つ目の強みは国際税務に対応していることです。
イギリスのロンドンにある大学の大学院進学を目指す留学生向け講座に約1年、その後、同大学の大学院に約1年間通い、この約2年間は、日本人とほとんど接することなく、英語漬けの生活を送っていた経験があります。
そのため、英語でのコミュニケーションはもちろん、英文で書かれた書類の対応もスムーズに行うことができます。グローバル化が進む現代において、海外取引を行う企業様や、海外に在住している方からのご相談にも、的確に対応することができます。
お客様は十人十色。迅速・丁寧な対応で、どんな相談にも寄り添います
どのようなお客様が多いですか?
お客様の約8割は個人の方で、残りの約2割が法人のお客様です。
法人のお客様も、個人事業に近い規模の会社様が多く、社長様お一人で経営されている会社様がほとんどです。
業種としては、建設業や建築業のお客様が多いですね。現場で働いている方からのご紹介で、お客様が増えることも多いです。
業務を行う上で、心がけていることはありますか?
何よりも、迅速な対応を心がけています。ご質問があれば、すぐに回答するようにしていますし、メールの返信も迅速に行うようにしています。
「どうなりましたか?」という風に、お客様に不安な思いをさせることがないよう、注意しています。
仕事のやりがいを感じる瞬間を教えてください。
開業して間もない頃、中古カメラの輸出をされているお客様から、確定申告の依頼をいただいた時のことです。
50代半ばの女性の方で、確定申告について全く分からず、大変困っていらっしゃいました。「本当に助かりました」と言っていただいたことが、今でも印象に残っています。
確定申告の書類作成から申告手続きまで、丁寧にサポートさせていただいた結果、「岡本先生のおかげで無事に申告ができました。本当に助かりました。」と、大変喜んでいただくことができました。
その言葉をいただいた時、税理士として独立して本当に良かったと、心から実感しました。
お客様から感謝の言葉をいただけることが、私にとって何よりの喜びです。
岡本様にとって、税理士はどのような存在ですか?
税務のことだけでなく、何でも相談できる存在だと思います。
税務はもちろんのこと、経営に関すること、資金繰り、社会保険の手続き、補助金や給付金、はたまたプライベートなことまで、何でも相談できる存在でありたいと思っています。
起業したばかりの頃は、右も左も分からず、不安を抱えている経営者の方も多くいらっしゃいます。
そんな時、気軽に相談できる相手がいるということは、経営者の方にとって、大きな心の支えになるのではないでしょうか。
私が最初に勤めた税理士法人の代表社員に、「税理士はよろず相談所みたいなもんや。気軽に相談に乗ってもらえる存在でありなさい」と言われたことがあります。
この言葉を胸に、私はお客様にとって身近な存在であり続けたいと思っています。
お休みの日はどのように過ごしていますか?
最近は仕事が忙しく、なかなか丸1日休むことができません。
土日も仕事をすることが多いですね。もし丸1日休めるときは、部屋の片付けや掃除をしたり、一人で大阪市内へ飲みに行ったりしています。
独立・開業を目指すなら、気軽に相談を。「よろず相談所」として、共に未来を創造します
今後の目標を教えてください。
私一人で事務所を運営しているので、自分が対応できる量以上の仕事は受けないようにしています。無理に仕事を受けて、対応できなくなってしまうと、お客様にご迷惑をおかけしてしまうことになります。
そのため、現状の体制を維持しながら、お客様にとって「何かあれば岡本に相談してみよう」と思ってもらえるような存在を目指していきたいと思っています。
最後に、起業・独立を目指す方へ、メッセージをお願いします。
独立・開業は、思っているよりも難しいものではありません。もちろん、家族がいる方や、介護が必要な方がいる場合は、簡単に決断できないこともあると思います。
しかし、そうでない方は、特に独身の方であれば、独立することを検討してみてはいかがでしょうか。
会社勤めの方と違い、税理士は副業が禁止されているわけではありません。そのため、生活費が不安な場合は、アルバイトなどで収入を得ることも可能です。
独立・開業は、自分の力で生きていくことができる、大きなチャンスです。少しでも興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。
編集後記
岡本さんのインタビューは、終始穏やかな雰囲気で進みました。
「税理士はよろず相談所」という言葉が印象的で、お客様に寄り添い、丁寧に対応されていることが伝わってきました。
これから独立を考えている方は、ぜひ岡本さんのような税理士を探してみて下さい。