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起業・独立開業する人が増える一方で、経営に関する悩みは尽きないもの。資金繰り、税務、法律問題など、専門知識が必要となる場面も多く、外部専門家のサポートは欠かせません。しかし、誰に相談すればいいのか、費用はどのくらいかかるのか、不安を感じる経営者も多いのではないでしょうか?
そんな経営者の悩みに寄り添い、安心して経営に集中できる環境を提供するのが、東京都江戸川区にあるAicanです。弁護士、税理士、会計士準会員のトリプルライセンスを持つ菊地代表が、記帳代行などのバックオフィス業務から、経営戦略の提案、リーガルリスク回避まで、ワンストップでサポートします。
今回の記事では、Aicanのサービス内容や強み、そして菊地代表の起業に至るまでのストーリーや今後の展望について、お話を伺いました。
弁護士・税理士・公認会計士準会員 |Aican株式会社
菊地 正志
きくち まさし
Aican株式会社/江戸川葛西相続法律事務所/江戸川葛西税理士事務所 代表 2012年:ロースクールを卒業し、その年の司法試験に一発合格 2014年:弁護士法人東京新宿法律事務所に所属し、労働事件や相続事件を多数取り扱う 2016年:税理士登録をしその後、赤坂有限責任監査法人、赤坂税理士法人に所属。大中規模法人の経理、税務を経験 2024年:公認会計士準会員登録をし、Aican株式会社、江戸川葛西相続法律事務所、江戸川葛西税理士事務所を設立。多数の企業のバックオフィスを見てきた経験から、法務・税務・経理のサポートに留まらず課題と戦略を先出しする経営者のメンターとして中小企業を支えている。
「弁護士、税理士、会計士準会員」のトリプルライセンスを活かしたトータルサポートで、経営に集中できる環境を提供する
名前は、「安心(Anshin)」を「いつも(itsumo)」の頭文字と、課題を「できる(can)」に変えるという意味から取りました。
僕は、弁護士、税理士と公認会計士準会員という資格をもっているんですけど、トリプルライセンスを持っている代表者の僕が、マルチな視点で企業のバックオフィスをサポート、戦略を提案、リーガルリスク回避の施策をとることによって、経営者が安心して経営に集中できる環境を提供できるような会社にしたいと思い、Aicanという名前にしました。
高校が大学の付属校で、学部を選ぶことができたのですが、そのときは特に理由もなく法学部を選びました。その当時、弁護士のドラマとかテレビとか結構やってまして、「自分の知識が困ってる人の役に立つ」っていうところに魅力を感じたのが1つ目の理由です。あとは、司法試験という最難関試験に挑戦してみたかったというのが2つ目の理由です。
まず1つ目のサービスは「クラウド会計の導入と運用支援」です。経営者が本業に集中できるように、経理を全面的にサポートし、会社の資金の流れを理解して戦略の提案等をします。
2つ目のサービスは、経理と税務・法務との連携です。一般的な企業は、社内に経理や法務の担当者がいて、社外に顧問税理士や顧問弁護士がいるという構造になっているので、社内から社外に情報共有する際にタイムラグや伝達ミスが発生するリスクがあるし、税理士と弁護士が別々だと、それぞれで見解が異なることがあります。でも、Aicanでは経理と税務と法務をワンストップで対応できるので、それらのエラーを防ぐことができます。
「弁護士、税理士、会計士準会員」のトリプルライセンスを取っている人は日本に100名から200名ぐらいしかおらず、広く深い課題解決能力があることが当社の強みです。さらに、経理、税務、法務をワンストップで対応することで、それぞれ別々に依頼するよりもコストをおさえることができることも他社にはない強みです 。
戦略立案からバックオフィスの作業まで、一気通貫でサービスを提供
人員が充実していなくて、業務フローが確立していない段階にある事業者さんが多いかなと思います。 そういった経営者の方に今どんな課題があるのかをお聞きした上で、僕のこれまでの経験や他の企業さんが採用しているような方法をご提案してバックオフィスを充実させていく支援をしています。
売上の規模や従業員数。業界、業種とかもお伺いしてもよろしいですか。
売上規模としては3億ぐらいあるとちょっと大きいなっていうぐらいの規模ですね。
あとは、債権回収に力を入れているので、こういったニーズがある業種で活用していただくことが多いです。
例えば、美容、飲食のように、いわゆるノーショーで違約金が発生しても普通踏み倒されちゃうことが多い業種。金額が少額なのでスポットで弁護士に依頼すると赤字になっちゃいますけど、弁護士の名義で電話や書面を送ると回収できることって意外と多いんですよ。こういう 小さな債権回収が多くあるような業種 が1つ。
もう1つは、あまり頻度は高くないけども、1つ貸し倒れてしまうと資金繰り厳しいような業者様。例えば「不動産会社、建設会社、ソフトウェア開発」。常にリスクがあるわけではないので毎月高額の弁護士顧問はもったいない、でもスポットで弁護士を使いたいっていうような業種です。
弁護士の先生がいてくれるのは、我々経営者側としては心強いですよ、本当に。
税理士、弁護士は結構いますけれども、税務訴訟とか国際税務といったような、専門性の高い高単価のところでご活躍されてる方が多い。僕のように、記帳をしたり月次で経理を見る弁護士はほとんどいません。トリプルライセンスを持っていて、バックオフィスの作業をサポートする領域でサービス提供している専門家は結構貴重なのかなと思います。
課題の共有がされたときに、何が問題なのか、どんなリスクがあるのかという抽象的な話をするのではなく、僕たちはどういうことを協力できるのか、クライアントは何をしなければいけないのかっていう具体的なアクションを明確に整理することを心がけています。
資金繰りが厳しくなった事業者さんから相談を受け、今後の事業計画を一緒に作成し、銀行と交渉して、無事に事業再生を実現した案件がありました。
相談にいらっしゃった時は、寝れない日々を過ごしているとのことで顔色も悪く表情も固かったのですが、課題を1つ1つ解決していき最終的に解決になった時は笑顔に変わりました。そこに微力ながらご協力できたことが1番嬉しかったことですね。人の絶望の状況から救われる過程までを見ることができるところがこの仕事の魅力です。
僕も親しい友人が事業再生で弁護士の先生に助けてもらったことがありましたのですごく分かります。その友人も本当に寝れない日々を過ごしてたので。
そうですね。話すだけでも、肩の荷が下りる方は多いと思います。本来経営者がやらなきゃいけない業務の中で、一部を専門家に担ってもらえただけで、それだけでほっとする方もすごく多いと思います。
「何でもできるスーパーマン」もしくは「何でも相談できる秘書」どちらかの存在なのかなと思ってます。
スーパーマンは、目上のような存在で「お願いします」っていう立場。秘書は、気軽に相談できる相手という立場。そういったどちらかの立場である必要があるのかなと思ってます。
休日は子供と遊びます。 でも子供と遊んでいても、知らないお店に行列ができてたりすると、「なんでこのお店に行列ができているんだろう?」みたいな。ふと見た日常の中で仕事に活かせるものはないかと常に考えてたりします。
それは事業家の目線であると思うのですが、専門家の領域の方々でもその視点を持っておくことは大事なことなんですか?
はい、僕は大事だと思ってます。予防やリスクに対する対処しかできないっていうことであると、経営者の方から「これは相談していいのかな?」っていう躊躇が生まれちゃうと思うんですよね。それじゃあ「スーパーマン」とか「秘書」という存在になりきれていない。
経営の視点も持つことで、事業に関しての相談もとりあえずしてみようっていうポジションでいられると思っています。
「Aicanがあるから安心して開業できるね!」という存在になりたい
僕の事務所は江戸川区の東西線の葛西駅っていうところにあります。江戸川区は、千葉に面していて東京都心からは少し離れていますが、23区の中でも人口や新設法人が多く経済活動も活発なんですよ。
一方、弁護士とか税理士の数はとても少ないのが現状でして。葛西で開業しようと考える人が「ここで大丈夫かな?」っていう不安が生まれちゃうようなエリアなのかなと思っています。
僕はそういうエリアをなくしたいなという風に思ってます。 冒頭にAicanの名前の理由で、「安心をいつも」と申し上げたんですけれども、経営者の方が葛西で開業したいって思った時に、「Aicanがあるから安心して開業できるね!」っていうような存在になりたい。そして、他にも事業インフラが整っていないところに支店を出し拡大していきたいと考えています。
起業する方は熱意があって、何でもかんでも自分で解決しようという風になりがちなんですが、やっぱり餅は餅屋です。あなたにしかできないことが沢山あるので、 それ以外の細部のことはぜひ専門家を上手く活用して、自分の力が最大限発揮できることに注力してほしいなと思います。
本日は貴重なお話をありがとうございました!
編集後記
「安心して開業できる街にしたい」と語る菊地さんの言葉が印象的でした。トリプルライセンスを持つ専門家は日本でも珍しく、幅広い知識と経験で、多くの経営者を支えていく存在になるのだと感じました。
特に、人員が少なく、経営ノウハウが不足しがちなスタートアップ企業や中小企業にとって、Aicanは心強い味方になるのではないでしょうか。菊地さんの今後のビジョンにも注目です。