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筋トレ産業医・精神科医|Dr.Ridente株式会社代表取締役 東京大学大学院 教育学研究科特任助教
種市 摂子
たねいち せつこ
Dr.Ridente株式会社代表取締役 東横会たわらクリニック東京心療内科・精神科医師。これまでに香川大学附属病院及び国立岩国病院にて脳神経外科・麻酔救急医療、スリープクリニックにて睡眠診療、早稲田大学・東京大学保健センター及び和楽会赤坂クリニックにて心療内科・精神科診療に従事。2008年より法人向けに産業医サービス開始。ストレングスファインダー認定コーチ、日本医師会認定健康スポーツ医。T-PEC優秀専門医、日本産業精神保健学会優秀賞受賞。IT企業・ベンチャー企業・IPOを目指す企業を中心に社内メンター養成講座を提供。筋トレ産業医チャンネルにて運動関連の情報発信。
医療現場の経験を経て、クライアント企業に勤める社員の健康を守る産業医に
元々、救急医療や脳外科、睡眠診療、精神科診療で経験を積んできました。その中で予防の重要性を感じ、10年以上前に産業医の仕事を始めました。その後、その仕事の比重が増し、2019年7月に法人化しました。法人化後、すぐに新型コロナウイルスの流行が始まりました。
クライアント先のIT企業やベンチャー企業が多かったため、オンライン化は比較的スムーズに進みました。
産業医の役割としては、クライアント企業の健康管理を支援することですが、こちらの産業医サービスでは、それに留まらず社員さんの喜びやワクワクが最大化するように経営者や人事の方にはコンサルティング、社員さんにはコーチング的に関わることも多いです。健康は失われるまで意識されないことが多いですが、疲れや眠れないなどの不健康な状態に悩む人々がいます。健康が失われると、仕事や人生を楽しむことにも支障を来してしまいます。社員さん方の健康度のアップや、仕事へのモチベーション向上を精神医学的視点も含めて支援し、カスタマーサクセスに繋げるようにしています。今は、安全衛生委員会を活かし社内メンター養成講座も提供しています。
病院での経験がきっかけです。元々は精神科医療や救急医療を担当しており、救急医療では生死の境目や脳神経の怪我に対応し、精神科医療では自殺リスクの高い患者の治療に携わってきました。この経験から、予防の重要性を感じ、産業医の仕事を始めました。
産業医としての面談では、既に深刻な状況に陥っている方も多く見受けられます。そのため、より早い段階でのサポートが必要だと考え、睡眠や対人関係の心理学などのセミナーを開催し、社員さんがより充実した状態で働けるように支援しています。
1つは、社内メンター養成講座、これは、社員さんの能力開発や仕事へのエンゲージメント、メンタルヘルス対策を目的としたものです。もう1つは、フィジカルヘルス対策で、筋トレ産業医の商標や健康スポーツ医を取得したことを活かし、運動を促進することを目指しています。
現代社会では、運動不足で疲れが抜けない方々が多く見受けられます。そこで、運動するきっかけを提供し、健康な生活をサポートしたいと考えています。私たちの筋トレ産業医のYoutubeチャンネルでは、ジョギングや筋トレ、運動に関する話題を取り上げ、例えば、元プロのサッカー選手の話なども聞くことができます。
その元プロサッカー選手との話題はどのような内容でしたか。
彼は先崎勝也さんで、元プロのサッカー選手です。彼自身はプロのサッカー選手として活躍していましたが、自身のパフォーマンスに満足できなかったという思いを抱えていました。それをバネに、今のビジネスに全力投球し、成功を目指しています。彼の情熱とスピリットは非常に感銘を受けるものがあります。彼の姿勢には、世界を目指す決意が感じられ、私も彼を応援しています。
先崎さんの情熱は、確かに魅力的ですね。企業との関わりやスポーツの力を活かしたビジネス展開に期待が持てますね。
はい、私も同感です。彼の情熱を見て、私たちもこのプロジェクトに積極的に取り組んでいます。スポーツのスピリットは、ビジネスの世界にも活力を与え、私たちの産業医としての役割もより意義深いものになると考えています。YouTubeなどのメディアを通じて情報を発信し、さまざまな方々と繋がり、情報共有を図っています。まだ始めたばかりですが、これからも精力的に取り組んでいきます。
個人の能力を最大限に引き出すためには、自分を信じ、周りからも信じてもらえる環境を作ることが重要
私自身、元々精神科医としてのバックグラウンドがありますが、日本の精神科医療の現状に課題を感じていました。日本の精神科医療は薬物療法に依存する傾向が強いと感じています。しかし、精神医学の歴史を見れば、フロイトをはじめ、ユダヤ人精神科医がこの分野に大きな貢献をしてきました。フロイトの理論では、抑圧を解除することが重要視されていました。その他にも、エリック・バーンの交流分析やアーロン・ベックの認知療法など、ユダヤ人精神科医の理論やメソッドは数多くあります。これらを日本の働く人々にも広めていきたいと考えています。
個人の能力を最大限に引き出すためには、心のブロックを取り除くことが重要です。企業の経営者にとって、社員が独立してしまうリスクはあるかもしれませんが、重要なのは社員が独立できるにもかかわらず、共に働きたいと思ってもらえる環境を作ることだと思います。今は、国も人的資本経営を推進しており、仕事に対して明確な目的と高いエンゲージメントが求められる時代になってきています。AIの活用が進む現代において、個々の能力を最大限に発揮しつつ、チームとして偉大な成果を上げることが求められています。個人の能力を引き出すことは、時代の流れとして必然だと思います。
心のブロック、つまり自己制限を取り払うことで、より健全な状態が得られます。家庭環境の影響でネガティブな思い込みを抱える人は多いですが、精神科医療の醍醐味はそのブロックを取り除き、本来の力を発揮できるようにすることだと考えています。
確かに、親に応援されると色々とやりやすくなりますし、エネルギーが湧きますね。
メンタル不調気味の方は、自分を信じられないことが多いです。しかし、周りの人が「あなたはできる」と信じてくれると、勇気が湧いてきます。理想的には、親が子供に「あなたはできる」と信じさせ、成長を応援することです。しかし、親自身が自分を信じられない場合、子供も自己肯定感を持ちにくくなります。そうした連鎖を断ち切り、自分を信じ、周りからも信じてもらえる環境を作ることが重要です。これは上司と部下の関係にも言えることで、自分を信じ、周りからも信じてもらえる関係を築くことが理想です。それは、仕事やチーム、組織へのエンゲージメントにも繋がることだと思います。
それは本当に大事なことですね。マネジメントにも関係する話だと思います。
そうですね。何を信じるかがその人の人生を形作ります。自分を信じ、周りからも信じてもらうことで、力は倍増します。「あなたはできる」と信じてもらえることが、さらに大きな力となります。
主にIT企業やベンチャー企業の経営層の方が多いです。また、IPOを目指している企業の社長さんも多くいらっしゃいます。私のサービスはBtoBtoCの形態を取っているため、BtoBの部分では経営者や人事労務担当者がサービスを購入します。一方で、エンドユーザーは企業の個々の社員さんとなります。
今は、社内メンター養成講座の他にも、新入社員向けのセミナーや管理職向けのセミナーも行っています。具体的には、睡眠セミナー、対人関係の心理学セミナー、ハラスメント対策、アンガーマネジメントなど、メンタルヘルスに関する様々なセミナーを提供しています。企業の研修期間中にこれらのセミナーを取り入れてもらうこともあります。
やはり、相手に気づきを与え、成長を促し成功させることが一番大事だと思っています。社長さんや人事労務の方、そして社員さん、特に不調気味の社員さんとの間に挟まれることもあります。解決が、難しいケースも中にはありますが経験豊富なので対応出来ます。対人関係で大切なことは、相手を成功させたり、勝たせたり出来ることだと思います。双方が、価値あるビジョン実現に向けて、成長し力をつけ、相手を成功させ勝たせるWinWinの関係が作れれば、素晴らしいと思います。人生を一緒に生きていく関係ですね。
そうでないと継続性もありませんよね。
そうですね。相手が勝つだけでも、自分だけが勝つだけでも、続けるのは難しくなります。お互いが対等に利益を得られる関係が大事ですね。
精神科医の仕事とも共通する部分があると思いますが、誰かの一言で人生が変わることってありますよね。面談中にアドバイスをして、相手が「はっ」と気づく瞬間があるんです。それで、その方の道が開けていくと、本当にその人の人生に貢献できたなと感じます。
その人に必要な言葉を、種市先生が言語化できて、相手の行動が変わるような行動変容を促せたみたいな。
そうですね。目から鱗が落ちるような体験をしてもらい、誰かの人生の力になれたと感じることは、この仕事の面白さです。産業医の仕事はBtoBと言っても、実際には個々の社員さんとの関わりが多いです。経営者の方であれ、一般社員さんであれ、若手の社員さんであれ、セミナーを行った後に個別相談を希望される方もいます。その中には、家族の問題で困っている方もいます。
やっぱり人生は一度きりですから、自分も周りも幸せになれるのが理想ですよね。誰かの幸せに貢献できることや、誰かの人生に貢献できることが、私の幸せや喜び、そして成功だと思います。人生で喜びを最大化したいですね!
経営者の企業を成功へと導ける産業医、ドクターでありたい
正直、経営者にとって産業医のイメージってあまり良くないと思っているんです。いなくてもいい存在ぐらいに思われているのかなと感じます。でも、私は産業医や精神科のイメージを変えていきたいと考えています。
それもあって、”心も体も最強に”をキャッチフレーズに、メンタルヘルス対策として「社内メンター養成講座」、フィジカルヘルス対策として「筋トレ産業医」という商標や「健康スポーツ医」を取得して活動しています。これは、その人の能力を最大限に引き出すことを目的としています。
人生は一度きりですから、可能な限りワクワクして、幸せで楽しい方が良いと思うんです。私はどんな経営者の方にとっても、あなたとあなたの企業を成功へと導ける産業医、ドクターでありたいと考えています。”あなたとあなたの企業を勝たせます!”
休みの日でも、仕事関連のことをしていることが多いですね。以前は買い物に行くこともありましたが、最近は優先順位が変わってきました。もちろん買い物に行くこともありますが、常に仕事を前に進めることを考えています。一生の中でどれだけ成長できるかを常に意識しているんです。
精神科の仕事は人の成長や発達を応援することが役割だと思います。しかし、現状の精神科医療は薬を処方するだけになっていることが多く、成長という視点が全くないと感じています。それってどうなのかと思っていて、一生の中でどれだけ成長できるかを大事にしています。
ご自身も成長に時間を使っているんですね。それでも成長できていないと感じることはありますか?
そうですね、もっと器を大きくしようと思っています。器が大きい人たちが前にたくさんいると、自分の器も大きくなっていくんじゃないかと思っています。一度きりの人生で、誰に会って、誰と一緒に生きていくかだ、と思います。面白い人、素晴らしい人に沢山会って、自分の普通が変わるのは、とても面白いと感じます。多くの方から、良い影響受け、自分を成長させ、力をつけて、多くの方の力になりたいですね!
人は環境に大きく影響を受けますよね。
誰とつるんでいるかが大事です。一緒にいる人と似てくることがありますから。発想や考え方が誰と一緒にいるかで影響される部分が大きいと思います。
安全衛生委員会を中身のあるものにする必要があると思います。そのためにも、社内メンター養成講座を産業医サービスとして広げていきたいです。また運動する人をとにかく増やしていきたいと思っています。高齢化が進む日本で、高年齢者雇用確保措置などを考えても、長く健康に働き続けられるよう運動習慣は予防医療や健康にとても大切です。私は、クライアント企業の社員さん方が、”心も体も最強に”を実現出来るようにと思っています。自分も勝ち、相手も勝てる関係を作っていきたいと考えています。
本気と覚悟を持つこと。そして決断すること。この二つが最も重要だと感じています。ビジョンを持ち、どんな人生にしたいかを明確にし、本気で取り組み、決断して進む。これに尽きると思います。起業は、人生における選択肢の一つだと思います。
本気でないと人生はなかなか変わりません。思考のブロックや抑圧が続き、そのまま人生を終える人が多いのです。本気で仕事するとは、いつか人生に終わりが来ることを自覚し、燃えるような情熱で仕事をすることだと思います。
不燃、可燃、自然、という言葉がありますが、自然性の人は、起業や独立に向いているように思います。可燃性の人は、今所属している組織にも周りにも、どこかに自然性の方はいると思います。自然性の人の近くにいくとパワーをもらえると思います。
心のブロックを取り除き、ワクワクしながら生き生きと生きるためにも、とにかく本気で取り組むこと、決断することです。本気でないと、心のブロックはずっと続いてしまいます。本気になることで、人生は変わるのです。本気でないと、なかなか変えられるものではありません。
ビジョンはありありと、生き生きと、まるで実現しているかのように行動することが大切です。コーチングをやっている方々は「臨場感」という言葉を大切にしていますが、覚悟と決断、臨場感を持ち、すでに実現しているかのようにありありと生きることが重要です。
稲森和夫さんも似たようなことを言っていますが、ビジョンを達成したかのように振る舞うこと、常に頭の中で実現を描くことが大切です。それが具現化され、人生は頭の中でどう考え、どう行動するかでどんどん変わっていきます。道はどんどん開かれていきます。本気と覚悟と決断、それが何よりも大事です。