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会社設立時に欠かせないのが「法人印鑑」です。個人事業では印鑑が任意であるのに対し、法人の場合は登記申請時に代表者印(実印)の届出が必須です。
その後も銀行口座開設や各種契約で使用されるため、早い段階で3点セット(代表者印・銀行印・角印)を揃える必要があります。現在はインターネットで数千円から法人印鑑を作成できますが、業者や素材の選択肢が多く、何を基準に選べばいいのか迷う方も少なくありません。
本記事では、そうした不安を解消するために、素材・書体・サイズなどの選び方を順を追って解説し、作成後の印鑑登録・証明書取得までの手続きも一気通貫でまとめました。
また、人気の通販サイト5社を比較し、それぞれの特徴やおすすめ商品も紹介しています。この記事を読めば、法人印鑑に関する疑問がすべてクリアになり、安心して第一歩を踏み出せます。
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法人印鑑とは?なぜ3点セットが必要なのか

会社を設立する際、まず揃えておくべきものの一つが「法人印鑑」です。法人印鑑とは、会社の意思決定や法的な手続きを行う上で、必ず必要になるアイテムです。近年では押印のデジタル化も進んでいますが、登記申請や銀行口座の開設など、法人実務の多くで依然として印鑑は必要とされます。
その中でもよく使われる代表的な印鑑が、以下の3点です。
名前 | 概要 | 用途 |
---|---|---|
代表者印(実印)![]() | 法務局に登録する、会社を代表する印鑑。重要な契約や登記手続きに使用。 | ・会社設立 ・契約書(重要なもの) ・税務申告など法的文書 |
銀行印![]() | 会社の銀行口座開設に使用する印鑑。預金引き出しなどの金融取引に使用。 | ・法人口座開設 ・預金や口座引き落とし等 |
角印![]() | 会社の書類全般に押印する印鑑。 請求書や領収書、契約書などに使用。 | ・請求書 ・発注書 ・領収書の発行等 |
これらは「法人印鑑3点セット」としてまとめて作成されるのが一般的です。設立時に揃えておけば、法人運営を行う上でのほとんど取引にに対応できます。
①代表者印(会社実印)

法人として最も重要な印鑑で、会社設立登記を行う際には、必ずこの「代表社員」が必要になります。その他ではオフィスの賃貸借契約や取引先からの仕事の受注や発注など、「契約や手続きなどの大切な場面」で使用することが多いです。

代表社員は個人における実印のような役割を果たします。信頼性・厳重な管理が求められるため、耐久性が高く、偽造リスクの低い素材・書体を選ぶのが基本です。
②銀行印

銀行印は、法人名義の銀行口座を開設する際に必要となる印鑑で「銀行取引専用の印鑑」です。金融機関によっては代表者印と兼用できるケースもありますが、セキュリティ上の理由から、銀行印は専用で作るのが一般的です。

銀行員は金融機関との取引や、オフィスや社会保険の口座引き落としの書類などの契約周りで使用します。代表印と同じく丸い形状をしています。少し代表印より小ぶりなサイズ感です。
③角印(社印)

角印は、会社の発行する文書に「会社の承認」を示すための印鑑です。主に請求書・領収書・見積書など、社外文書に押されることが多く、実務の中で最も使用頻度が高い印鑑です。
四角い形状をしていて一般的に会社の名前だけが印面に彫られていることが多いです。

角印は必須ではないですが、使う頻度も多くあると色々と便利です。ちなみに請求書に角印を押印しなくても、請求書の効力に変わりはありません。また角印を作成せず、代表者印を利用しても問題ありません。
失敗しない法人印鑑の選び方

法人印鑑は会社の信用や印象に関わる「会社の顔」とも言える存在です。とりあえず安い3点セットを選びがちですが、素材・書体・サイズ・デザインなどの違いによって、実務上の使いやすさや信頼感に大きな差が出ることも少なくありません。
ここでは、初めてでも失敗しないための印鑑選びの5つのステップを紹介します。
それぞれ解説していきます。
STEP.1 印鑑の「素材」を決める

印鑑の素材(=印材)は、見た目・耐久性・価格に直結します。
代表的な素材とその特徴は以下の通りです。
素材 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
柘(つげ)![]() | 安価・早く作れる | 費用を抑えたい方 |
彩樺(さいか)![]() | 環境配慮・バランス型 | コスパ重視派 |
黒水牛![]() | 高級感・強度あり | 標準的な法人印鑑 |
チタン![]() | 超耐久・重厚・捺印しやすい | 長期利用・高品質志向 |

一般的に多く選ばれるのは薩摩本柘と彩樺で、コストは大きくかけたくないがしっかりとした素材を選びたい、と考えている方におすすめです。柘は最もリーズナブルな価格帯のため、印鑑を早く作りたい方やお金をかけたくない方におすすめです。またチタン素材は価格こそ高いですが、その耐久性の高さや捺印のし易さは抜群です。法人印鑑にお金をかけられる場合は、チタン製の印鑑を検討してみると良いでしょう。
STEP.2 印鑑の「書体」を決める

次に見るべきポイントは印鑑の書体です。書体は印象の違いだけでなく、セキュリティ性にも関係する重要な要素です。
書体 | 特徴 | 向いている用途 |
---|---|---|
篆書体 | 伝統的・読みづらい | 実印・銀行印向け |
印相体 | 複雑・偽造防止 | 実印に最適 |
古印体 | 柔らかい印象・可読性あり | 角印・社印におすすめ |
上記の表は、法人印鑑でよく使われるオススメの書体です。法人印鑑には「篆書体」や「吉相体」など、使う用途によって最適な書体が異なります。

偽造リスクを避けるためにも、代表者印には「篆書体」または「印相体」を選ぶのが一般的です。この二つは判読が難しく偽造もされにくい書体のため、実印や銀行印に向いています。
STEP.3 印鑑の「サイズ」を決める

法人印鑑にはある程度のサイズ規定がありますが、用途に応じた標準サイズを選べば問題ありません。実印は大きめ、銀行印は小さめが一般的で多少のサイズ変更は可能です。
印鑑の種類 | 推奨サイズ |
---|---|
代表者印(実印) | 18.0mm |
銀行印 | 16.5mm |
角印 | 21.0mm or 24.0mm |

迷った場合は上記のサイズを基準にすると無難です。
STEP.4 デザイン・おしゃれさもチェック
法人印鑑は、会社設立時に一度作れば基本的に作り直すことはありません。そのため、「せっかくなら納得のいくものを」「長く使える品質の良いものを選びたい」と考えて、多少コストをかけてチタンやカラーデザイン素材を選ぶ人が増えています。
- ブラックチタンや鏡面仕上げ:重厚感があり、書類提出時にも印象が良い。
- カラーチタンや金属系素材:見た目の満足度が高く、長期使用でも劣化しにくい。

価格だけでなく「長く使い続けられるかどうか」「実物を手に取ったときの満足感」も重視して選ぶのがポイントです!
STEP5 ケース・朱肉など付属品も忘れずに
印鑑を長く安全に使うためには、付属品にも注意が必要です。
- 印鑑ケース:「朱肉一体型」か「革張りケース」がおすすめ。
- 印鑑証明カード収納ケース:法務局でもらうカードを一緒に保管できると便利。
通販サイトによっては「高級ケース付き」「印鑑証明書用フォルダー付き」など、セット内容に違いがあるため、事前に確認しておきましょう。
【2025年最新】法人印鑑3点セット作成におすすめの通販サイト5選

法人印鑑の購入は実店舗よりも、ネット通販での購入をおすすめします。
理由は実店舗よりも価格が安く、納期も早く作れるからです。

実店舗は家賃や人件費といった固定費が価格に上乗せされる一方、ネット通販ではそうしたコストがかからず、同じ品質でも実店舗よりも安く作ることができます。
また印鑑を店舗で買いに行くと、数時間待たされることや店舗まで行く時間が掛かります。ネット通販で購入すれば申し込みから数日から一週間以内に届く業者が多いため、納期の面でもストレスを感じることはありません。
しかし、インターネットでの購入には一点気をつけるポイントがあります。それは「過剰に安い業者を避ける」ことです。印鑑は会社の信用に関わる重要なアイテムのため、信頼できる通販サイトを選ぶことが前提になります。
そこで本章では、「価格」「納期」「保証」「印材の品質」などの軸で厳選したおすすめ通販サイトを5社に絞りました。用途や優先順位に応じて、あなたに合ったサイトを見つけてください。
サイト名 | はんこプレミアム | Sirusi | いいはんこや どっとこむ | 平安堂 | はんこdeハンコ |
---|---|---|---|---|---|
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商品名 | 柘(アカネ)の 3本セット | Sirusi 創業応援 印鑑4本セット プライムチタン | 柘3本セット (天丸・天丸・天丸セット) | 平安堂 黒水牛3本セット | はんこdeハンコ 法人印鑑3本セット 玄武 |
税込価格 | |||||
納期 | |||||
保証 | |||||
印材 | |||||
評価 |
それでは個別に解説していきます。
【結論】速さと安さで選ぶなら「はんこプレミアム」がベスト

法人印鑑をとにかく早く、安く揃えたい方には「はんこプレミアム」の3本セット(柘)が最適です。8,480円という圧倒的な価格と、最短当日発送に対応しており、価格・スピード・保証のバランスが非常に優れています。
価格 | 8,480円(税込) |
納期 | 当日〜1日発送 |
保証 | 10年保証付き |
他社と比較してもセット価格が非常に安く、タチアゲでも実際に利用している実績があります。「素材にもある程度こだわりたいが、コストは抑えたい」という方にぴったりです。

筆者の法人でも実際にはんこプレミアムから購入しました。法人印鑑を安価に購入したい方や、今すぐ印鑑が必要な方は、はんこプレミアムで購入することを強くおすすめできます!

素材にもこだわりたいけど、費用も抑えたいという方におすすめ
デザイン性と長期品質で選ぶなら「Sirusi」

見た目や質感にこだわった法人印鑑を作りたい方には「Sirusi 創業応援 印鑑4本セット プライムチタン」がおすすめです。チタン素材の中でも特に高級感のあるミラーチタンを採用し、重厚感ある仕上がりが特徴です。
さらに電子印影データ(PNG形式)付きで、電子契約や請求書発行にも対応できるのがSirusiにしか見られない特徴です。
価格 | 29,800円(税込) (代表者印+銀行印+角印+認印の4本セット) |
納期 | 2〜3営業日 |
保証 | 10年保証+無料再彫り1回 |
特徴 | 事前デザイン確認サービスが付いてくる |

実際に手元に届く印鑑の見た目や仕上がりに不安がある方でも、事前のデザイン確認サービスがあるので安心です。通販で依頼すると思い通りのデザインにならないかも…という不安を解消できます。
デザインにこだわりたい方におすすめ
その他のおすすめ通販サイト3選

できるだけ早く手元に届いてほしい方におすすめなのがいいはんこやどっとこむです。13時までの注文で最短20時間以内に納品可能という、圧倒的なスピード感が特徴です。職人による手彫り・無料印影確認にも対応しており、品質にも妥協がありません。
価格 | 9,330円(税込) |
保証 | 10年保証付き |
デメリット | ケースは別売/最速発送は平日のみ |

「明日必要」「とにかく早く届いてほしい」という方に最適です。
いいはんこやどっとこむで法人印鑑を買う場合は「柘3本セット(天丸・天丸・天丸セット)」がおすすめです。 代表印・銀行印・角印の3点セットが¥9,330 円(税込)とリーズナブルに購入できます。
出荷スピード最速。明日必要な人におすすめの印鑑通販サイト

高級感溢れる印材を使いたい方におすすめのサイトが平安堂です。創業112年、全国に60店舗を構える老舗。黒水牛や薩摩本柘、象牙などの高級印材を扱い、アフターフォローも充実しています。
価格 | 42,300円前後 |
納期 | 3〜5営業日(店頭受取なら最短2日) |
保証 | 印材保証+店頭メンテ無料 |
実店舗で印影の微調整やサポートを受けたい方におすすめです。
平安堂で法人印鑑を買う場合は「平安堂 会社設立応援印鑑セット 黒水牛」がおすすめです。
高級感溢れる印材を使いたい人向けの印鑑通販サイト

「玄武」という珍しい印材を使用した重厚感あるセットが特徴。即日発送にも対応しており、印材の個性や重厚感を重視する方に向いています。
価格 | 13,800円(税込) |
納期 | 即日発送 |
保証 | 10年保証付き |
「他社と差をつけたい」「見た目にもこだわりたい」方におすすめ。
はんこdeハンコ 法人印鑑3本セット 彩樺:天然の彩樺材を使用し、美しい木目が魅力。
10年保証・即日出荷・送料無料
簡単4ステップ!ネット通販での法人印鑑作成(注文)から届くまで
法人印鑑の注文は、初めての方でも迷わず完了できるほどシンプルです。以下の流れに沿って進めれば、最短で当日〜数日以内に印鑑が手元に届きます。
注文の流れ
欲しい印材・書体・サイズ・セット構成を選択。
商号(会社名)、代表者氏名などを注文フォームに入力。
クレジットカード、請求書払い、代引きなど支払い方法を選択。
注文後、彫刻前に印影デザインを画像で確認できるサービスを提供している業者があります。(例:はんこプレミアムやSirusi)。 送られてきたURLから、実際の印影デザインを「OK」または「修正依頼」で返信するフローです。 確定後に彫刻工程に入るため、「イメージと違った」などの失敗リスクを軽減できます。

最短で当日発送、通常2〜3営業日で到着。
専用ケースや朱肉付きの場合もあるので、内容物も到着時に要チェック。
- デザイン確認サービスは、主にチタンや手彫り印鑑など高単価モデルで利用可能です。Sirusiなど。
- 彫刻後のキャンセルには手数料がかかることもあるため、確認は丁寧に行いましょう。
【重要】印鑑が届いたらすぐにやること!印鑑証明書の取得方法まで徹底解説

法人印鑑が手元に届いたら、終わりではありません。
最も重要なのは、法務局での「印鑑登録(届出)」と「印鑑証明書の取得」です。
STEP.1 まずは印鑑が正しく作られているか確認
まずは届いた印鑑(代表者印=実印)が正確に彫刻されているかを確認しましょう。
- 商号(会社名)・代表者名に誤りがないか
- 印影が欠けていないか
- ケースや付属品に不足がないか
- 登録後にミスが発覚すると、やり直しになる可能性があるため、この段階でのチェックは非常に重要です。
STEP.2 法務局へ!代表者印(会社実印)の印鑑届出(登録)を行う
印鑑が問題なければ、会社の所在地を管轄する法務局で「印鑑届出(印鑑登録)」を行います。必要な持ち物は以下の通りです。
必要書類 | 補足 |
---|---|
印鑑届出書 | 書式は法務局サイト or 窓口で入手可能 (PDFもダウンロードできます) |
登記申請書一式 | 会社設立と同時提出する場合 (すでに済んでいればこちらは不要でし) |
登記完了後の登記事項証明書(写し) | 登録済みの確認用。場合によって求められます。 |
本人確認書類 | 登録者本人が行く場合は身分証明書を持っていきましょう(免許証など) |
- 登録手数料は 1件あたり2,000円(収入印紙)。法務局での支払いが基本です。
STEP.3 印鑑カードの交付と印鑑証明書の取得

登録が完了すると、「印鑑カード(プラスチックカード)」が交付されます。このカードを使って、法務局の窓口やオンラインで印鑑証明書を取得できるようになります。
項目 | 内容 |
---|---|
印鑑カード交付 | 即日 or 翌日交付(管轄法務局により異なります) |
印鑑証明書取得 | 1通500円(窓口・郵送・オンラインでも発行可能です) |
有効期限 | 特になし(変更・廃止届出がない限り有効) |

法人印鑑証明書は、銀行口座開設・融資申請・契約書提出時など、実務上頻繁に求められる書類です。
まとめ|最適な法人印鑑で、事業の第一歩を力強く踏み出そう
いかがでしたでしょうか?法人印鑑は、会社設立時に一度きりで作ることが多く、その後も長く使い続けるものです。法人登記・銀行口座の開設・重要な契約書など、事業のあらゆる場面で使われるため、10年単位での使用を前提に「納得できる1本」を選ぶことをおすすめします。
価格だけで選んで後悔するよりも、素材や書体、仕上がりの質感までこだわり、「自分が「これでいい」と納得できる印鑑を持つことが大切です。
本記事ではその判断をサポートするために、
- 法人印鑑の種類や選び方
- 信頼できる印鑑通販サイト5選の比較
- 注文~印鑑登録・証明書取得までの流れ
を一気通貫で解説してきました。
これから事業を始める方にとって、「印鑑の選択」は小さなようでいて、大事な意思決定のひとつです。納得のいく1本を選び、事業のスムーズなスタートを切りましょう。