確定申告の救世主!「タックスナップ」開発者 田中雄太氏に聞く、フリーランス成功の秘訣と起業家精神

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フリーランスや個人事業主にとって、避けて通れない確定申告。煩雑な作業に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。そんな悩みを解決する画期的なアプリ「タックスナップ」を開発した株式会社TxToの田中雄太氏に、起業の経緯からサービスへの想い、そして起業を成功させるための秘訣まで、幅広くお話を伺いました。

自身もフリーランス経験を持つ田中氏だからこそ語れるリアルな苦労や、ユーザーの真の課題を解決するために生まれた「タックスナップ」の強み、さらにAI時代における起業家精神まで、起業を目指す全ての人に勇気とヒントを与えるインタビューです。

話し手のプロフィール

起業家|株式会社TxTo代表

田中 雄太

たなか ゆうた

プロフィール

㈱じげんに新卒入社、1 年目に全社初の営業成績を残し全社表彰を受彰。20 年に㈱サムライインキュベートへ転職。イスラエルスタートアップへの投資とFA 事業の立上げを推進。その後フリーランスで様々な課題を感じ、22年11 月に㈱TxTo創業

 青木
青木

本日は、フリーランスのための確定申告効率化アプリ「タックスナップ」を開発されている株式会社TxToの田中雄太様にお話を伺います。田中様、よろしくお願いいたします。

田中さん
田中さん

よろしくお願いいたします。

タックスナップ誕生秘話とサービスに込めた想い

会社紹介と事業内容について教えて下さい

 青木
青木

まずは、御社の会社紹介と事業内容について教えていただけますでしょうか?

田中さん
田中さん

株式会社テキストと申しまして、主に個人事業主やフリーランス向けの会計・確定申告アプリ「タックスナップ」を開発・提供しています。

タックスナップを開発したきっかけや起業の経緯をお聞かせください。

 青木
青木

タックスナップを開発されたきっかけや、起業に至るまでの経緯についてお聞かせください。

田中さん
田中さん

そうですね、元々私自身がフリーランスとして活動していた時期があり、その際にバックオフィス業務、特に確定申告に対して強い苦手意識を持っていました。

 青木
青木

なるほど、ご自身が経験されたからこそ、その課題に気づいたんですね。

田中さん
田中さん

はい。それに加えて、フリーランス人口は増加傾向にあり、私の周りを見ても、また市場のレポートを見ても、そのように感じていました。これから私のように困る方が増えていくのではないかと思った時に、フリーランスという働き方は、自分のやりたいことや得意なことを活かすための素晴らしい選択肢の一つだと感じていました。

 青木
青木

確かに、フリーランスは自由な働き方として魅力的ですよね。

田中さん
田中さん

はい。しかし、確定申告のような、これまで習ったこともない、よくわからない難しい作業のせいで、独立を諦めたり、正社員に戻ったりする動きも実際に耳にして、非常にもったいないと感じていました。そこで、できるだけ面倒なことやわからないことは全て我々が解決し、フリーランスの皆さんが得意なことや本当にやりたいことに集中できる環境を作りたいと思い、「タックスナップ」を開発しました。

タックスナップならではの強みについてお聞かせください。

 青木
青木

タックスナップならではの強みについてお聞かせください。

田中さん
田中さん

強みはいくつかありますが、最も大きな点は、スマホだけで確定申告が0から100まで完結できるという点です。

 青木
青木

スマホ完結は、忙しいフリーランスの方にとって嬉しいポイントですね。

田中さん
田中さん

はい。一般的な会計ソフトはPCベースでの利用が中心ですが、タックスナップは普段使いしやすいようにスマホに特化しています。また、従来の会計ソフトとは異なり、シンプルでわかりやすいUI/UXにこだわってデザインされているため、確定申告をしているという感覚なしに、気軽にご利用いただけると思います。

 青木
青木

デザインにもこだわっているんですね。

田中さん
田中さん

はい。そして、税理士監修のAIを搭載しており、確定申告に必要な仕訳作業を自動化できる点も大きな特徴です。具体的には、クレジットカードや銀行口座と連携することで、取引データを自動で仕訳したり、現金取引の場合はレシートをカメラで撮影、またはスクリーンショットをアップロードするだけで、AIが自動で仕訳してくれます。

 青木
青木

AIによる自動仕訳は、画期的ですね!

田中さん
田中さん

さらに、丸投げ仕訳という機能もあり、スワイプ操作さえ不要で、AIが自動で経費かどうか、勘定科目まで判定して仕訳してくれるので、非常に革新的だと自負しています。今後もユーザーファーストで、より使いやすいサービスに進化させていきたいと考えています。

お客様はどういった方が多いですか。

 青木
青木

タックスナップのお客様はどういった方が多いですか?

田中さん
田中さん

基本的には、フリーランス、個人事業主、副業の方々にご利用いただいていますが、売上規模としては1000万円以下、特に500万円に満たない方がボリュームゾーンとなっています。

 青木
青木

なるほど。比較的小規模な事業者が多いんですね。

田中さん
田中さん

はい。職種は非常に幅広いですが、あえて挙げるとすれば、一人親方の職人さん、軽貨物のドライバーさん、フードデリバリーの配達員の方、美容師さんなどが多いですね。また、クリエイター系のデザイナーさん、インフルエンサーさん、ライバーさんなども比較的多くご利用いただいています。年齢層で言うと、10代から80代まで幅広い年代の方が利用されており、平均年齢は35歳くらいです。

起業家 田中雄太を形作った経験と転換点

田中様はどのような学生時代を歩んできたのでしょうか?

 青木
青木

田中様はどのような学生時代を歩んできたのでしょうか?

田中さん
田中さん

部活動に真面目に取り組み、サッカーに打ち込んでいました。大学でもサッカー部に入るという選択肢もあったのですが、サッカーだけをして会社に入るのは、何か物足りないというか、もったいないと感じました。

 青木
青木

サッカーに打ち込んでいたんですね!

田中さん
田中さん

はい。サッカー部に入ると、毎日サッカー漬けの生活になると思ったので、それ以外のことも色々と経験したいと考え、サッカーはサークル程度にして、アルバイトをしたり、バックパッカーとして旅をしたり、留学したりと、やりたいことを自由にやっていました。留学はアメリカのポートランドに1年間、交換留学で行っていました。バックパッカーとしては、20カ国くらい訪問したと思います。

新卒ではどのような会社に入社したのでしょうか?

 青木
青木

新卒ではどのような会社に入社したのでしょうか?

田中さん
田中さん

新卒では、株式会社じげんというIT系のメディアポータルサイトを運営している上場企業に入社しました。不動産の物件情報を掲載するメディアを運営しており、不動産会社に対して物件掲載を提案する媒体営業をしていました。

 青木
青木

最初からIT業界に進まれたんですね。

田中さん
田中さん

そうですね。特にITにこだわりがあったわけではありませんが、成長できる環境を求めて選びました。

起業して良かったと思える瞬間は何ですか

 青木
青木

起業して良かったと思える瞬間は何ですか?

田中さん
田中さん

そうですね、いくつかありますね。まず、我々のサービスはtoC向けのソフトウェアなので、普段の生活では絶対に関わることのないような素晴らしい方々と繋がれることです。例えば、北海道の重機オペレーターの方の職場に同行させていただき、その方がどのような課題を抱えているのかを肌で感じることができました。

 青木
青木

それは貴重な経験ですね!

田中さん
田中さん

はい。普通に会社員をしていたら、このような経験はできないと思いますし、タックスナップを通じてそのような繋がりができたことは、何にも代えがたい財産です。そのような方に「タックスナップ」を使って感動していただいた時は、本当にやってよかったと感じます。あとは、社員、メンバーの存在も大きいです。私は社員数をあまり増やさない方針で、本当に信頼できるメンバーとやっていきたいと考えています。そのようなメンバーが、私のビジョンに共感し、人生を預けて一緒にサービスを作ってくれていることに、言い表せないほどの幸せを感じています。

起業後、最も大変だったのはどんなときでしたか?

 青木
青木

起業後、最も大変だったのはどんなときでしたか?

田中さん
田中さん

そうですね、まだまだこれからだと思っているので、ものすごく大変だったという経験は、今のところありません。今後、もっと大変なことが起こるかもしれませんが。ただ、日々葛藤していること、ミッションとして成し遂げたいと思っていることとしては、1歳の娘がいるので、独身時代のように100%仕事にコミットできる環境ではないということです。

 青木
青木

仕事と育児の両立は大変ですよね。

田中さん
田中さん

はい。家族との時間も大切にしたいので、仕事と育児の両立はジレンマを抱えながらも頑張っているところです。

起業後、「ここは転換点だった」と思うところがあれば教えてください。

 青木
青木

起業後、「ここは転換点だった」と思うところがあれば教えてください。

田中さん
田中さん

ターニングポイントはいくつかありますが、大きく2つあります。1つ目は、信頼できる仲間と出会えたことです。共同創業者ではないのですが、創業してすぐにジョインしてくれたCTOの存在は非常に大きいです。私にできないことをCTOが担当し、開発に必要な人材も彼が集めてきてくれました。起業は一人では絶対にできないので、信頼できる仲間と一緒にできることが非常に重要だと考えています。

 青木
青木

信頼できる仲間は本当に大切ですね。

田中さん
田中さん

はい。実は、学生時代から起業を考えていたので、そのCTOとは「いつか一緒に起業しよう」と声をかけ続け、定期的に食事に行ったりしていました。今繋がっている人、一緒に何かをやりたいと思える人を大切にし、定期的にコミュニケーションを取っておくことは非常に重要だと思います。

田中さん
田中さん

2つ目は、ユーザーの課題を改めて考え直したことです。サービスをスタートしてから、決して悪いわけではなかったのですが、改めて「ユーザーにとって、どのような課題を解決することが本当に価値があるのか」を考え直す機会がありました。その結果、丸投げ仕分けや税務調査のリスクチェックといった新しい機能が生まれました。

 青木
青木

ユーザーの課題を深く掘り下げることが重要なんですね。

田中さん
田中さん

はい。フリーランスの方にとって、確定申告における真の課題は何かを考えた時に、「本当は税理士に全部お任せしたい」という結論に至りました。なぜなら、専門家だし安心できるし、全部やってくれるから楽だからです。この「簡単」と「安心」こそが、フリーランスの方が確定申告に求めていることだと気づき、そこに焦点を当ててソリューションを考え直したことが大きな転換点となりました。その結果、税務調査のリスクチェックなどの機能は非常に多くの方にご利用いただき、喜んで対価を支払っていただける方も増えています。

起業を成功させるために必要な力を1つ上げるとしたら何ですか?

 青木
青木

起業を成功させるために必要な力を1つ上げるとしたら何ですか?

田中さん
田中さん

成功しているわけではないので、偉そうなことは言えませんが、あえて言うとすれば、「期待を超えること」でしょうか。ユーザーが抱える課題や、想像しているソリューションのイメージを上回るものを提供しないと、使ってもらえないと思います。

 青木
青木

期待を超えること、ですね。

田中さん
田中さん

はい。期待を超える度合いが高ければ高いほど、感動して強く使い続けてくれると思います。一方で、同じものを10年間提供し続けても、陳腐化して競合が出てきてしまうので、常にアップデートし、ユーザーが求めているものを半歩先、一歩先へ提供し続ける必要があります。

田中さん
田中さん

これは、toC向けのサービスだけでなく、toB向けのサービスでも、フリーランスや個人事業主の方がクライアントから仕事を受注する際にも言えることだと思います。言われたことをやるだけでなく、その本質や真の課題を理解し、期待を超えるアウトプットを出すことで、信頼関係を築き、次の仕事に繋げることができると思います。

未来への展望と起業家へのメッセージ

これから起業する方におすすめの本はありますか?

 青木
青木

これから起業する方におすすめの本はありますか?

田中さん
田中さん

おすすめの本ですね。最近読んだ本だと、『心を鍛える』という本が面白かったです。堀江貴文さんと藤田晋さんの共著で、事業を伸ばすために必要なマインドセットが書かれていて、参考になると思います。

Amazon:心を鍛える

起業準備から創業1年目で役立ったサービスが何かあれば教えて下さい。

 青木
青木

起業準備から創業1年目で役立ったサービスが何かあれば教えて下さい。

田中さん
田中さん

日本政策金融公庫の融資は非常に助かりました。低金利で融資を受けられるので、活用できる方は活用した方が良いと思います。

日本政策金融公庫融資は下記記事で詳しく解説しています。

【創業融資ガイド】日本政策金融公庫の融資制度を徹底解説!種類、メリット、審査基準、申請方法まで完全網羅

休日はどのように過ごしていますか?

 青木
青木

休日はどのように過ごしていますか?

田中さん
田中さん

1歳の娘がいるので、家族で過ごすことが多いです。たまにフットサルに行ったりもします。

今後の展望についてお聞かせください。

 青木
青木

今後の展望についてお聞かせください。

田中さん
田中さん

フリーランスや個人事業主の方が、やりたいことや得意なことに集中できる環境を作ることを目指しています。足元では確定申告のサポートをしていますが、今後は資金繰りや節税、仕事の獲得など、個人事業主の活動全般をサポートできるインフラを作りたいと考えています。タックスナップがあれば、安心して個人事業主としての活動に専念できる、そのような存在になりたいと思っています。

最後にこれから起業・独立開業する人に向けてメッセージをお願いします。

 青木
青木

最後にこれから起業・独立開業する人に向けてメッセージをお願いします。

田中さん
田中さん

偉そうなことは言いたくないのですが、特に最近はAIの進化が凄まじく、日々状況が変わっているので、昨日まで良いとされていたものが既に古い、みたいな形になると思います。AIによって技術的な優位性はどんどんなくなり、技術がコモディティ化してくると考えています。

田中さん
田中さん

技術で差別化できない時に、それ以外で何を差別化していくのかを考えることが非常に重要になると思います。私も常にそのことを意識しながら、日々頑張っていきたいと思っています。

 青木
青木

本日は貴重なお話ありがとうございました!

田中さん
田中さん

こちらこそ、ありがとうございました。

編集後記

今回のインタビューでは、田中様の熱い想いと、常にユーザー目線でサービスを改善し続ける姿勢に感銘を受けました。「真の課題を解決する」ために、常にユーザーの期待を超えることを意識し、AI時代においても独自の価値を創造しようとする田中様の言葉は、これから起業を目指す人々にとって、非常に貴重なメッセージとなるでしょう。

私も今回のインタビューを通して、常に相手の期待を超えることを意識し、日々の業務に取り組んでいきたいと改めて感じました。

【取材先】タックスナップ_(運営会社:株式会社TxTo

引用元:タックスナップ

株式会社TxTo株式会社TxToは、「スモールビジネスに寄り添い、挑戦を支える」をミッションに掲げ、フリーランス・個人事業主向けの確定申告効率化アプリ「タックスナップ」を開発・提供しています。

煩雑な確定申告をスマホで完結できる手軽さ、税理士監修のAIによる自動仕訳機能、シンプルで分かりやすいUI/UXが特徴で、確定申告の知識がない方でも安心して利用できる点が強みです。今後も、資金繰りや節税、仕事の獲得など、個人事業主の活動全般をサポートするインフラを目指し、進化を続けています。