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- 起業準備中の方
- 会社員で副業中の方
- 個人事業主で法人成りを検討している方
起業準備、やることたくさんで、何から手をつければいいか迷いますよね? 経験者の「生の声」こそ、起業準備をスムーズに進めるためのヒントになります。
この記事では、実際に2社起業した筆者の経験を踏まえて「やってよかったこと」と、起業後に「あの時、〇〇しておけば…」と後悔したポイントを合わせて20個ご紹介します。
ぜひ、あなたの起業準備に役立ててください。
起業準備でやってよかったこと10選
1-1.自分が経験した事のある領域で挑戦する
自分が前職で携わったビジネス経験がある業界など、自分がよく知っている業界を選択するのがおすすめです。業界構造を理解している自分だからこそ見えている業界の「非効率や無駄」の課題を解決するサービスは角度が高いサービスになりやすいです。
今までのキャリアで磨いてきたスキルも活かしやすいですし、金融機関との融資申請の際に、これから起こす事業とキャリアで得た経験に一貫性があると審査の加点にされます。
1-2.起業して実現したい目的 (MISSION) を決める
起業をする前にまずは起業を通して実現したい、目的(MISSION) を決めましょう。
起業はあくまで手段の一つです。起業すること自体を目的にしてしまう方は起業後、
何をすればいいか迷ってしまうケースが多いです。
「なぜ起業したいのか?」「起業を通して自分はどうなりたいのか?」を定めることで軸をぶれさずに経営していくことができます。
1-3.何をやるかを決める
目的(Mission)が決まったら、次はその目的を達成する方法、どんな事業を行うのかを考えましょう。
自分の得意なこと、頑張らずとも自然にこなせることを事業内容にするのがおすすめです。
起業する際は事業が軌道に乗るまで時間が必要なので、起動に乗せるまでなんとかさせる力(モチベーションの維持)が何よりも肝心だからです。
1-4.やらないことを決める
やることを決めたら、やらないことも決めましょう。
創業期の起業家が自覚すべきことは、市場においてあなたの会社は圧倒的な弱者であるという事実です。
ですが、弱者には弱者なりの戦い方があります。それはやらないことを決めて、
限られたリソースを集中して特定領域に注力し局地戦で勝つことです。
「ランチェスター戦略」をお調べください。
ランチェスター戦略とは
戦力に勝る「強者」と戦力の劣る「弱者」にわけ、それぞれがどのように戦えば戦局を有利に運べるのかを考えるための戦略論。「同じ武器なら勝敗は兵力数で決まる」という前提をもとにした「強者の戦略」と「弱者の戦略」に分けられる。もともとは第一次世界大戦での航空戦から生まれたが、現代では実践的なマーケティング理論として活用されている。
1-5.自分にあった起業スタイルを考える
目的、事業内容が決まったら、次は実際にどう起業するかを考えましょう。
一人でやるのか?人を雇うのか?ニッチな隙間を狙うのか?メインの市場で戦うのか?
それによってリスクや用意すべき資金も大きく変わっていきます。
仕事を辞めずに起業?プチ起業の特徴とやり方を図解で解説 ニート・フリーター・引きこもりから起業はできるの?引きこもりから成功した起業家と起業アイデアを図解で解説 【開業するには?】開業におすすめの業種12選!開業に必要な手続きと役立つアイテムまで詳しく解説次の章で成功しやすいビジネスの特徴をまとめたのでご紹介します。
1-6.成功しやすいビジネスは3点ある。
① ニッチな市場を狙う ② 少人数や1人から始められるリスクの低いビジネス ③ 海外成功事例のマネをする
市場や顧客ニーズを分析して、勝てる見込みを少しでも上げてから起業することをおすすめします!
1-7.テキストだけで創業計画書をさくっと作ってみる
絵やグラフ・写真など。創業初期の事業計画書はクオリティーを追求しても役に立ちません。自己資金でやるなり、調達するなり起業する条件は人それぞれですが、共通する点は創業初期は「誰にも相手にされない可能性が高い」です。
誰に話しても「テキストだけで説明出来るレベル」まで分かりやすくしましょう。
1-8.無料のECサイトで、すぐ売ってみる
アイデアはあまり重要では無いので、作り込むことよりも、早く世に出して、ニーズを検証する方が100倍重要です。WEBデザイナーの僕が言うのもあれですが、外注すると、費用も時間も高くつくので、
初期費用月額費用0円で作成できるネットショップ作成サービス
1-9.SNSに力をかける
0からサービスを立ち上げる場合、自分以外誰もサービスを認知してません。大抵の方は先出しの費用をかけてプッシュ型の広告を出す選択肢を取ります。一方、SNSは無料でできてコミュニティーも作れる現代最強のツールです。
SNSを伸ばしておくことは、僕がやってなかったけど、絶対やった方が良かったなと思うことです。
1-10.資金は厚めに用意しておく
創業期の「キャッシュイズキング」は真実です。現金があれば会社は潰れませんが、現金がそこを尽き、従業員や取引先、金融機関への返済ができなくなると倒産に至ります。
どんな事業をやるにせよ、損益を超えて利益が出るようになるまでは赤字を耐え抜く期間が必要です。キャッシュの調達先のあてを理解し用意しておきましょう。に一貫性があると審査の加点にされます。
起業準備でやらなくてよかったこと4選
2-1.メガバンクで最初の法人口座を開設したこと
そもそも創業期はまだ売上や取引先など、金融機関側が前向きだと判断できる実績がないため、メガバンクの審査が厳しい傾向にあります。また通る場合でも口座開設期間(法人口座があなたの会社に届くまでの時間)が1ヶ月かかる場合が多いです。
そのため1つ目の口座は審査が比較的優しく、口座開設までのスピードが早いネット銀行を開設するのがオススメです。
対取引先への信頼度が高い、メガバンクは売上の入金用の口座としてに2つ目の法人口座で開設するのがおすすめです。ネットバンクは支払用に使うのいいです。下記の記事でも詳しく開設してます!
ネット銀行のおすすめ4社を下記記事で詳しく解説しています。
2-2.3人以上の共同経営で会社をつくる
共同経営を行う場合は2名までにした方がいいです。前提として名もない企業の創業期の唯一の資産はスピードしかありません。
3人だと意思決定が遅くなりますし、責任の所在が不明確になり、誰もリスクを取ろうとせず加速しません。
僕の1社目の起業は、3人で共同経営をしたのですが、株式を33%ずつ持って経営してしまったので、経営戦略上の意思決定を逐一3人で集まって合意を取らないといけない環境でした。速度感も上がらず大変でした。
こういう社内政治は創業初期には特に必要がないです。責任者を明確にし、トップダウン経営を行いスピードを早めていきましょう。
2-3.固定費にコストをかけすぎた
どんな事業をやるいにせよ、オフィス代、人件費、通信費などなど、経営していれば避けられない固定費は沢山あります。
できるだけコストはミニマムに抑えましょう。
固定費を抑えられると、損益分岐点を向かえるハードルも下がるため。経営の難易度が下がります。
またそれ以外の、メディアへの有料掲載(インタビュー)やコミュニティーへ所属するために発生する月額会費等、
緊急性が低く、必要性も低いコストはできるだけ無くす意識が大切です。
創業初期は特に見栄に力を入れても意味がありません。
2-4.過度にイベントや交流会・飲み会に積極的に参加すること
交流会や飲み会に参加しても、売上にもサービス成長にも繋がりずらいです。
また他人の善意なアドバイスがあなたの事業成長を阻害するノイズになる可能性もあります。
結局は事業をリリースして、お客さんに届けてみないと反応やニーズの検証ははできませんし、
事業やサービスを誰よりも考えているのはあなた自身なので、
他人と交流を持つよりも自分や社内メンバーと向き合い、その中で答えを見出すと良いと思います。
起業準備で知らなくて後悔したこと6選
3-1.登記にかかる費用を経費計上しなかった
会社を登記する際にかかる、司法書士の費用や印鑑等の購入費用はちゃんと請求書・領収書をとっておけば、
新しくできた法人で経費計上できます。
僕はこれを知らずに個人負担をしてしまいました、、、。無知は怖いですね。
会社設立の流れについては下記記事で詳しく開設しています。
はじめてでも安心!会社設立の流れと全手順を図解で簡単解説!3-2.創業前の領収書をとっておかなかった
創業前の領収書は「開業費」として経費計上できます。近々、起業を考えている皆さんはもちろんのこと、
会社員の方で副業起業を考えている方も領収書は取っておいた方がいいですよ。
3-3.支払いフローをキャッシュフローに踏まえて考えなかった
キャッシュフローとお金を支払う支払いフローは綿密にリンクしています。
支払いフローが一概に遅いほうがいいわけでもなく、管理しやすさでいうと逆に早いほうがメリットもある場合もあります。
自分の会社の創業時のキャッシュ状態と、粗利率などを加味したうえで、慎重に決めるのがオススメです。下記でより詳しく開設しています。
3-4.ビジネス本はほとんど言ってる内容が同じだった
準備にまじめな人ほど本を読みますが、正直、起業本は2-3冊で読むだけで充分です。
大体内容は「考える&実行をしろ」的な話や、その人の修羅場とそれをどう乗り越えた的な話が多く再現性が低いです。
それよりも財務に関する本や、トピックを絞ってnoteやWEB記事を読んで基礎力を付けるのをオススメします。
3-5.財務の勉強をしていなかった
基本的に財務の事をよく理解してないで会社を作ってしまったので、
持ち株比率・利益率の設定・営業利益率の目標の選定が甘すぎました。
また、PL(損益計算書)にばかり目をとられて、BS(貸借対照表)に対する知識がなく、
その場しのぎの経営になってしまっていました。もちろん経営しながら覚えていけばいいことですが。
3-6.ROIという概念を知らなかった
ROI(投資効果比率)という考え方を知らなかったので、人、モノ、お金に対して、
適切な投資とそれに対するリターンの費用対効果の設計ができていなかったです。
初年度はがむしゃらに、俗人的に売上をファーストの稼ぐ経営になってしまっていました。
まとめ
本記事では起業準備で「やってよかったこと」と、起業後「やらなくて後悔したポイント」を合わせて20個ご紹介しました。
起業後も課題は次々と現れるでしょ。資金繰りの不安、予想外のトラブル、競合との競争…。
起業は、決して平坦な道ではありませんが、その経験が人として成長させてくれることは痛感しています。
全員におすすめできるものではないですが、起業したい方はこの記事だけでなく、いろんな先輩起業家さんのソースを集めて起業の解像度を上げていきましょう。
また起業に不安や疑問がある場合は、専門家のアドバイスを受けることも有効です。
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