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起業家・中小企業診断士|Reshare株式会社代表取締役
伊藤 文彦
いとう ふみひこ
1977年愛知県生まれ。名古屋大学工学部卒。名古屋大学大学院機械情報システム工学専攻卒。RICOHにエンジニアとして新卒入社し、設計として光学設計、機種リーダー経験後、社内公募にて新規事業部門へ異動。新規事業部門にて商品企画、事業企画、グループリーダーを経験。一方、新規顧客開拓の手段としてコンサルタントの国家資格中小企業診断士を取得。神奈川県中小企業診断協会の執行役員、理事を歴任。その後外資系企業へ転職し、新規事業立ち上げ(代理店開拓)を実施後、Reshare株式会社起業。コンサルティング事業、アート事業、飲食事業を展開。実業とコンサルティングの両輪にて、結果重視、顧客目線でわかりやすい提案、支援をしている。
補助金支援からアートレンタル事業まで幅広く事業を展開
元々、名古屋大学の大学院を卒業し、新卒でRICOHに入社しました。最初は設計部門、その後は新規事業開発部門にいました。そこでお客様の提案に役立てるために中小企業診断士の資格を取りました。
その後、転職を経て創業しました。初めは中小企業診断士として培った顧客支援、例えば補助金支援や事業立ち上げの支援をメインに行っていました。
事業としては基本的にコンサルティングですが、他の事業展開も考えています。今の時代、AIやインターネットが進化しており、GPTのような答えが明確な問題は機械が解決できます。しかし、人間の仕事は答えがない問題を解決することにあります。そこで、その力を養うためにアートレンタル事業を始めました。今年、武蔵小杉にギャラリーを開設する予定です。また、障害者施設との協業も考えています。最初は協業の話をしていましたが、結果的にギャラリー運営に繋がることになりました。
さらに、飲食業やトレーディングカードの自販機など、様々な事業にも取り組んでいます。これらは自動収益の仕組みとして考えていますが、まだ改善の余地があります。
僕が学生だった頃は、兄の世代がベビーブームで、大学進学が非常に競争的な時代でした。進学校に通っていましたが、普通に公立なので、みんなで遊びながら試験に挑んでいました。東大に行けと言われるような時代でしたね。
大学の学部選びも、パイロットがかっこいいから航空学科に行きたいという単純な理由でした。名古屋大学の航空学科に入りましたが、途中で分科され、結果的に航空工学科には入れませんでした。それで、学校に行かず、バックパッカーとして過ごしていました。結局、就職したくなかったので大学院に進学しました。
学生時代は、今の学生さんたちのようにしっかりやっていたかというと、そうではなかったですね。
大学2年からバックパッカーをしていたと聞きましたが、新卒でRICOHさんに入ったのはどうしてですか?
大学院に進学した際、工学部には学校推薦の仕組みがありました。愛知県にずっといたので、関東に行きたいという気持ちがあり、RICOHにエンジニアとして入社しました。RICOHには18年間在籍しました。
エンジニアだったんですね。入社してからどんな仕事をしていたのですか?
入社したばかりの頃はエンジニアとしてチームで仕事をしていました。スキー合宿など、みんなで楽しむことも多かったです。5年目でリーダーになり、その後、新規事業部に異動しました。そこでは、顧客支援や新しい事業の立ち上げに携わりました。
目の前の仕事に真摯に向き合うことが、将来の起業につながる
外資系メーカーに勤めていたとき、顧客にとって一番良いものを提案したいのに、売らなければならないものを売るというジレンマがありました。それが非常に嫌で、ニュートラルな立ち位置から顧客に提案したいと思うようになりました。
その後、外資系の企業で事業統括をしていましたが、個人事業主としても活動していました。あるとき、コンサル案件で十分な収入が得られることが分かり、起業することを決意しました。最初は中小企業診断士としての肩書きを活用し、仕事を得ていました。
起業するために必要なことは何ですか?
起業ってなんですかね。突然資格取ったから仕事できるわけでもないし。でもやっぱり今思うのは「目の前のことをしっかりやってることを見てくれてる人が 今後助けてくれるようになる」っていうのは間違いないかなと思いますけどね。
自分の仕事を見てくれている人が将来助けてくれることが多いです。資格はあくまで知識の証明であり、それだけで仕事ができるわけではありませんし。自分の経験を積み重ね、実績を作ることが重要ですね。
なるほど。それが起業に繋がったのですね。
はい。個人事業主としての経験を活かし、コンサル案件での収入を基に起業しました。今では、仕事の紹介も増え、事業を拡大しています。
人生の無駄な時間を省けることですね。やりたくない仕事を選ばずに、やりたい仕事を選べるのは大きな利点です。自分の人生の時間に責任を持てるのが嬉しいです。無駄な通勤時間や、しょうもない会議に出なくていいですし、自分が助けたいと思う人を助けられる。人生の大切さを理解し、付き合う人を見直すことができました。自分が時間を大切にしていると気づけたのは大きな収穫です。
まだ特に何も大きな問題は起きていないんですよ。楽観的なので、なんとかなるさと思っています。ただ、人と人の問題はやはり難しいですね。営業をしているときに業務委託の人たちが文句を言ってくることもありますが、寝てても数十万の仕事をもらっているのに文句を言うのかと思うこともありました。
まだ転換点と思えるほどの大きなブーストはできていません。今は新しい事業をやろうとしていますが、まだうまくいっていない感じです。
今一番成功させたい事業はアートですか?
そうですね、アート事業を成功させたいです。アートとコンサルの組み合わせは独特で、誰もやっていない領域です。中小企業診断士は専門領域がなく、問題を解く力とアートは似ていると思っています。アートは人生を豊かにし、これからの時代に必要になると思います。
新規事業とも近いですよね。
そうです。アートは人生を豊かにする可能性があり、みんながその魅力に気付くと思います。
起業は「やり抜く力」が大切
やり抜く力ですね。どんなに楽な仕事でも、面倒だと思う仕事でも、引き受けたからには最後までやり抜くことが重要です。営業でもファーストアタックでうまくいかなくても、右から行くか、左から行くか、何とかやり抜くことが大事です。
伊藤さんのやり抜く力がついたきっかけは、何が大きいですか?
社会人としての経験や部活、受験勉強などが大きいです。会社員時代や学生時代の経験が今に生きていると思います。
2冊あります。1冊目は『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』です。この本は不確定な時代において、不安定なことにトライすることの重要性を説いています。起業や新規事業をやる方におすすめです。
2冊目は『「人の器」を測るとはどういうことか 成人発達理論における実践的測定手法』です。この本は人間の発達段階や、知らないことを知らないという状態を理解するために役立ちます。
創業手帳は初めての人にとても役立ちます。他には創業前の方には「認定特定創業支援等事業」がおすすめです。これに参加すると、借り入れの利率が下がり、会社設立時の登記申請の費用も下がります。補助金の額も上がるので、多くのメリットがあります。
なんと!「認定支援制度」絶対使ったほうが良いじゃないですか!記事に書きますね。
中小企業診断士でもある伊藤さんからフィードバックを受けて作成した「認定特定創業支援等事業」の記事がこちらです!
【起業準備中の方は必見!】認定特定創業支援等事業のメリットと承認の流れを徹底解説!休日も仕事をしています。平日も休日も同じなので、毎日が休みであり、毎日が仕事という感じです。
コンサル×リアル事業の掛け算で会社を拡大していく
コンサルだけでなく、事業を拡大して会社規模を大きくしたいです。アート事業をはじめ、複数の事業を展開していくつもりです。リアルな事業を持つことで、コンサルもより活きると考えています。
独立開業は手段ですからね。自分の人生を楽しく生きるための可能性が高まる手段だとは思いますね。独立という手段を取ると、自分の足で自分の人生を歩まざるを得ない環境に置かれるので。自分の人生を考え直すきっかけにはなるんですよね。どんな人でも。
自分で自分を食わしていくしかないですからね。
そうですね。やっぱ自分の人生に対して気づきを与えてくれるからいいと思いますが、ただリスクはあまり追わない方がいいと思いますね。
「全財産ぶっこんでやります」とか。「格好つけて大きなお金を借ります」とか。
けど楽しいですね。自分でやっている方が楽しい。
最後に何か宣伝があればお願いします。
私の会社に興味がある方は、ぜひインターンで来てください。
今日は貴重なお話をありがとうございました。伊藤さんの経験や考え方はとても参考になりました。今後のご活躍を楽しみにしています。
こちらこそ、ありがとうございました。これからも頑張っていきます。