【企業の特許を守るプロ】大平国際特許事務所|大平 和幸さんにインタビュー

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話し手のプロフィール

弁理士|大平国際特許事務所

大平 和幸

おおひら かずゆき

プロフィール

東京大学農学部を卒業後、大手洋酒・食品メーカーに入社。2001年に弁理士試験合格。奈良先端科学技術大学院大学知的財産本部特任教授に就任。大学知財をライセンスして初年度から1000万円の知財収入を獲得し、4年目には2000万円を超える。海外ベンチャーへのライセンス交渉、契約、共同研究契約など交渉、契約実績は多数。現大平国際特許事務所代表。

20年の研究者歴を背景に、バイオ・医療企業の知財を守る弁理士

大平国際特許事務所について教えて下さい

大平さん
大平さん

私は東京大学農学部で遺伝子工学を学び、その後大手メーカーに入りました。そこで博士号を取得し、弁理士試験にも合格しました。その後、奈良先端科学技術大学院大学の知財本部で特任教授として勤務し、4年間ほど過ごしました。独立して特許事務所を設立し、今は約17年が経ちます。弁理士としての経験は22年になります。

大平さん
大平さん

弁理士になる前はバイオテクノロジーの研究に従事しており、特にバイオや化学系、医薬の分野が得意です。機械、IT関係も扱えますが、電気分野は専門外です。iPS細胞特許の研究やコンサルティングも行ってきました。また、1社あたり総額7億円の研究費の審査や内閣府の戦略イノベーションプログラムにも関与しています。

弁理士を目指したきっかけについてお聞かせください。

大平さん
大平さん

バイオや医学の分野では、基本特許の多くが海外の企業に取得されている現状があります。私が研究を始めた頃も、ほとんどの技術が欧米企業に特許を取られていたため、ライセンス交渉なしでは製品を市場に出すことができませんでした。この状況を改善するために、日本独自の強い特許を作りたいと思い、弁理士の道に進みました。技術と法律の両方に精通することで、強力な特許を創り出すことができます。

弁理士のお仕事の魅力はどこにありますか?

大平さん
大平さん

発明者のアイデアを形にするのは非常にやりがいがあります。また、特許の審査や訴訟の場面で弁理士の腕が試されることも魅力です。例えば、絶対に特許が取れないと思われた発明について、20年間の研究者経験の知識・ノウハウに基づき審査官と議論することで特許を取得できた時の達成感は大きいです。特許制度の趣旨からこれほど広く特許を取ってはいけないのではないか、という範囲まで特許を取得できた時も、楽しさを感じます。

イノベーションと法律の両方に精通し、特許に落とし込めるのが独自の強み

国際特許事務所の力を入れているサービスを教えてください。

大平さん
大平さん

特許がメインですが、商標も重要視しています。2022年から2023年にかけて、商標登録の成功率は100%でした。特許の得意分野はバイオテクノロジー、化学、医薬、化粧品、健康食品などです。IT分野も手がけており、アプリやソフトウェアの特許も扱っています。バイオと情報技術は切っても切れない関係にあり、ゲノムサイエンス=コンピューターサイエンスとさえ言われるほどです。

国際特許事務所ならではの強みについてお聞かせください。

大平さん
大平さん

研究歴が長く、20年以上最先端の研究に携わってきたことが強みです。英語の論文も研究者経験から早く読めます。大学で海外の企業にライセンスしていたことから、英語による交渉や、英文契約書の作成も得意です。各国の制度による違いを考慮して明細書を作成しています。また研究者としての経験と弁理士としても22年の法律の知識・経験を兼ね備えていることも強みです。イノベーションと法律の両方に精通していることが最も強いですね。

大平さん
大平さん

例を出すと、ビル・ゲイツがマイクロソフトというすごい企業を作れたのは、お父様が弁護士だったからです。イノベーションと法律がうまく組み合わさると最強になりますね。私はその両方を自分一人でやっているので、さらにうまく組み合わせることができます。それにより、研究者が見落としたり、法律だけの弁理士が見落とす重要なポイントを見つけ出し、特許にすることができます。

お客様はどういった方が多いですか。

大平さん
大平さん

化学系のお客様が多いですね。医薬品や化粧品、食品、健康食品、水関係、珪藻土関係などが主です。特殊な分野も扱っています。板金業のお客様もいらっしゃいます。小さな企業から大企業まで、幅広く対応していますね。

 青木
青木

なるほど。基本的にはメーカーのお客様が多いのでしょうか?

大平さん
大平さん

はい、メーカーが多いです。研究所があって特許部があるところがメインですね。

 青木
青木

規模的には売上規模が大きい企業が多いですか?

大平さん
大平さん

特許のメインは世界の大企業です。ただ、私たちの事務所は小規模なので、実際にはそれほど大きな会社は多くありません。とはいえ、日本でも最大級の会社のグループ企業の案件も扱っていますけどね。

お客様とやり取りを行う際に心がけていることはありますか。

大平さん
大平さん

 最初から特許性が低いんじゃないか、と決めつけず、特許が取れる可能性を考えて特許になる部分を引き出すようにしています。商標も工夫すれば取れる場合があるので、無理な注文にも対応するよう心掛けています。

 青木
青木

無理難題にも挑戦するということですね。

大平さん
大平さん

そうですね。断った方が良いかもしれない案件でも、十分検討して最善の提案をするようにしています。

弁理士として活動してきた中で嬉しかったエピソードをひとつ教えてください。

大平さん
大平さん

ある製薬企業の案件で、特許になった後に異議申立で取消された案件について、取消処分を取り消すための反論を行い、審判と裁判で勝って、最終的に特許を維持できたことがありました。裁判では、18回くらい準備書面のやり取りを行いました。その会社の社長様も注目していてすごいプレッシャーでしたし、非常に難しい案件だったので、成功した時は本当に嬉しかったです。

弁理士は企業が作る製品に鎧をかぶせる存在

経営者にとって、弁理士はどんな存在であると思いますか?

大平さん
大平さん

 弁理士は企業が作る製品に鎧をかぶせるような存在だと思います。特許は製品を守るための鎧ですね。中身が良ければ特許もより価値が出ます。

 青木
青木

わかりやすいです。

大平さん
大平さん

まんじゅうで言えば、あんこが中身(発明)で、皮が特許のようなものです。中身が良ければ特許も生きてきます。もっとも、中身がしょぼくても超強力な鎧のような特許も作ることは可能です。

休日はどのように過ごしていますか?

大平さん
大平さん

趣味は合気道です。氣の研究にもなりますし、超意識や量子力学とも関連していると思っています。合気道は相手の力を利用する武道で、女性でも簡単にできます。画期的な発明は天から降ってくる、などと言われますが、実は超意識から降ってくる、という説が有力です。

 青木
青木

合気道って空手とは違いますよね?

大平さん
大平さん

はい、空手はぶつかりますが、合気道は相手の力に逆らわずむしろ利用して投げるので、力がほとんどいりません。オーラの力で相手を無力化する技もあります。

 青木
青木

そんなことが可能なんですね。

大平さん
大平さん

ええ、触れずに相手を投げ倒すこともできます。アイデアの発想にも通じるものがあります。

今後の展望についてお聞かせください。

大平さん
大平さん

ベンチャー企業を支援しながら、自分の事務所も成長させたいです。戦後のソニーやホンダのように、会社が小さい時から付き合い、やがて大企業になるまで支援したいですね。

これから起業・独立開業する人に向けてメッセージをお願いします。

大平さん
大平さん

 サラリーマン生活が長くなると組織の力に慣れて考えが甘くなることがあります。50歳を過ぎて独立する場合は特に気合を入れて頑張ってほしいです。若い人は起業しても、会社のように年齢とともに勝手に収入が増えるわけではないので、30代で年収1000万円を目指すくらいの勢いで頑張ってください。

最後に何かお話ししたいことがあればお願いします

大平さん
大平さん

 特許は頭の中に眠る見えない資産です。見えない資産を見える化して特許にし、それがお金になることで、富の総量を増やし、日本全体を豊かにすることが私たちの事務所のビジョンです。

 青木
青木

 素晴らしいミッションですね。本日はありがとうございました。

【取材先】大平国際特許事務所

大平 和幸さんのプロフィールはこちらから