法人口座におすすめの銀行ランキング8選|手数料が安い&審査に通りやすい銀行はココ!【2024年最新】

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会社を作った直後、必要になる「法人口座」。企業間や銀行との取引では必要不可欠であり、それ以外でも従業員への給与振込や税金の支払いなど、様々な業務で必要となります。

法人口座にはネット銀行や実店舗を持つ銀行など、様々な種類があり、複数口座を持つことができますが、

株式会社タチアゲ代表 青木
株式会社タチアゲ代表 青木

そこで本記事では、会社設立経験を持つ筆者が、これから起業を考えている方や創業初期の方向けに金融機関の選び方について解説します。ご自身の口座開設の際にご参考にしてください。

この記事でわかること 
  1. 法人口座を作れる金融機関の特徴と選び方が分かる
  2. 創業期におすすめの法人口座が分かる

目次

目次へ

なぜ法人口座が必要なのか?

そもそも、なぜ法人口座が必要なのでしょうか?

それは、「会社のお金」と「個人のお金」を明確に分け、取引先や銀行などから社会的信用を得るためです。

 青木
青木

法人口座は、会社を作ったら必ず口座開設をしなければならない義務はありません。しかし、信頼が何よりも大切な法人間での取引には法人口座での取引が必須といっても過言ではありません。


法人口座を持つことで、下記のようなメリットがあります。

法人口座を持つメリット
  • 会社の信用力アップ
  • 会計処理がラクになる
  • 資金管理が徹底できる
  • 融資を受けやすくなる

【結論】法人口座は「目的別に複数持ち」がベスト!

理想は、 メインバンクサブバンク2つ持ちです。

目的別に使い分けるのがおすすめ
  • 取引先からの入金は信用力の高いメガバンク
  • 従業員への給与振込は手数料の安いネット銀行
青木
青木

上記のように使い分けることで、 信用力コスト削減を両立できます。

法人口座開設におすすめの銀行ランキング8選!

おすすめ法人口座の比較表
おすすめの法人口座の比較表

創業まもない会社の多くは売上が立っていないケースが多いです。

取引先も実績も少ないため、信用力を見るメガバンクの審査は難航しがちな傾向にあります。

 青木
青木

そのためタチアゲの独自の見解では、、1つ目の法人口座に審査が比較的ゆるい「ネットバンク」を先に開設することをおすすめします!ネット銀行が開設できたら、信用力が高い「メガバンク」を開設する、法人口座2つ持ちを推奨しています。

サービス名評価特徴振込手数料(他行あて)信用力口座開設期間必要書類公式サイト
【1位】

GMOあおぞらネット銀行
振込手数料は業界最安値水準。創業期における最有力の法人口座3万円未満:145円、3万円以上:145円最短即日・代表者の本人確認書類、事業内容が確認公式HP
【2位】

住信SBIネット銀行
コスト面がかなりの高評価!資金需要にも強いのが魅力3万円未満:145円、3万円以上:145最短翌営業日口座開設申込書、代表者の本人確認書公式HP
【3位】

PayPay銀行
何時でも当日扱いで振込できるのが魅力!コスト面も優秀3万円未満:160円、3万円以上:1603〜10日口座開設申込書、代表者の本人確認書公式HP
【4位】

楽天銀行
ネットバンキングが無料で利用可能。資金移動のサービスも豊富3万円未満:150円
3万円以上:220円
2週間程度口座開設申込書、代表者の本人確認書公式HP
【5位】

三菱UFJ
使いやすさは申し分ない。振込手数料が高めなのがネック3万円未満:484円、3万円以上:660円4週間程度口座開設申込書、代表者または来店者の公式HP
【6位】

みずほ銀行
使いやすさは優秀な成績。振込手数料は高く経費削減には不向き3万円未満:490円、3万円以上:660円1〜2週間程度口座開設申込書、代表者または面談者の公式HP
【7位】

三井住友銀行
使いやすさは申し分なし。
振込手数料が高めな点がネック
3万円未満:495円
3万円以上:660円
2週間程度口座開設申込書、代表者または面談者の公式HP
【8位】

ゆうちょ銀行
当日振込の時間が長いのが魅力。他行あての振込手数料も割安3万円未満:165円、3万円以上:1651か月程度口座開設申込書、代表者・来店者の本人公式HP
法人口座の比較表

上記の中でも筆者が実際に利用していて、断トツでおすすめできるのは「GMOあおぞらネット銀行」です!

なぜなら振込手数料が安く、最短即日で口座開設ができ、社会保険の口座自動振替に対応できる銀行が「GMOあおぞらネット銀行」を除いて他にないからです。

 青木
青木

特に強い理由がなければ、1つ目の法人口座として「GMOあおぞらネット銀行」を口座開設することをおすすめします。

特徴とメリット

  1. 業界最安値の振込手数料145円
  2. 月20回振込み手数料が無料(条件有り)
  3. 口座開設はオンラインで完結
  4. 国税や社会保険の口座自動振替
  5. バーチャルオフィスでも審査が通る

振込手数料は業界最安値水準。創業期における最有力の法人口座。

【1位】GMOあおぞらネット銀行の法人口座|振込手数料の安さと利便性でトップ!

GMOあおぞらネット銀行
引用元:【GMOあおぞらネット銀行】
おすすめポイント

【GMOあおぞらネット銀行】は、GMOインターネットグループとあおぞら銀行が共同出資して設立したネット銀行です。

 青木
青木

創業期の法人経営者にとって、「使いやすさ」と「コストパフォーマンス」の両方を兼ね備えた、まさに最強の事業用ネット口座と言えます。

GMOあおぞらネット銀行の法人口座が向いてる方
  • 創業間もない企業
  • 従業員数が少ない企業
  • ランニングコストを抑えたい企業
  • 振込手数料を安くしたい企業
  • スピーディーに口座開設したい企業

メリット

  • 振込手数料が145円。(業界最安値水準)
  • 設立1年未満の法人なら、12ヶ月間、毎月20回まで振込手数料無料。
  • 社会保険料の口座振替に対応(唯一)
  • 口座開設はオンラインで完結。最短即日で利用できる
  • バーチャルオフィスでも審査に通る可能性が高い
  • 「あんしんワイド」など、創業期でも利用しやすい融資制度が充実している

デメリット

  • 実店舗がないため、対面での相談ができない。
  • 他のネット銀行と比べて、審査書類が多く、事業の実態を証明する必要がある
サービス名
【GMOあおぞらネット銀行】
評価
おすすめポイント振込手数料は業界最安値水準。
創業期における最有力の法人口座
振込手数料(他行宛)145円
口座開設日数最短即日
振込手数料無料回数法人設立1年未満の場合、
1年間毎月20回無料
その他、条件により無料回数あり
口座維持手数料無料
ネットバンキング利用料無料
デビットカードMastercardブランド
(条件により年会費無料)
バーチャルオフィス利用可能
Pay-easy対応税金:対応
社会保険:一部対応
口座自動振替(税金/社会保険)税金:対応
社会保険:対応
入出金自行ATM:無料
他行ATM:回数制限あり
(条件により無料)
対応ATMセブン銀行、ローソン銀行、
イオン銀行など
ATM利用手数料条件により無料
その他:220円〜
融資融資枠型ビジネスローン「あんしんワイド」など
必要書類・代表者の本人確認書類
・事業内容が確認できる書類
その他特徴・法人設立1年未満は振込手数料が
1年間毎月20回無料
・法人向けサービスが充実
公式サイト公式HP
 青木
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GMOあおぞらネット銀行の法人口座は筆者の法人でも開設しております。その実体験を踏まえた体験談をこちらの記事で詳しく開設していますので、ご検討中の方はぜひお読み下さい。

【実体験】GMOあおぞらネット銀行で法人口座開設をして分かったメリット・デメリットをご紹介

【2位】:住信SBIネット銀行の法人口座|振込手数料の安さと充実したサービス!

住信SBIネット銀行
引用元:【住信SBIネット銀行】
おすすめポイント

【住信SBIネット銀行】は、SBIホールディングス傘下のネット銀行です。

 青木
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振込手数料の安さに加え、外貨預金投資信託など、多彩なサービスを提供しているのが特徴です。

住信SBIネット銀行の法人口座が向いてる方
  • 振込手数料を安くしたい企業
  • 余剰資金を資産運用したい企業
  • 株式投資や投資信託に興味がある企業
  • SBI証券を利用している企業
  • アプリで簡単に取引を行いたい企業

メリット

  • 振込手数料が145円と業界最安値水準
  • ランクに応じて振込手数料が無料になる
  • 外貨預金や投資信託など、資産運用サービスも充実
  • アプリが使いやすい

デメリット

  • 口座開設までに1週間程度かかる場合がある。
  • 実店舗がないため、対面での相談や手続きができない。
サービス名
住信SBIネット銀行
評価
おすすめポイントコスト面がかなりの高評価!
資金需要にも強いのが魅力
振込手数料(他行宛)145円
口座開設日数最短翌営業日
振込手数料無料回数月3回
ランクに応じて最大月50回無料
口座維持手数料無料
ネットバンキング利用料無料
デビットカードVisaブランド
(年会費無料)
バーチャルオフィス利用可能
Pay-easy対応税金:対応
社会保険:非対応
口座自動振替(税金/社会保険)税金:一部対応
社会保険:非対応
入出金自行ATM・セブン銀行ATM:無料
その他:回数制限あり
対応ATMセブン銀行、ローソン銀行、
イオン銀行など
ATM利用手数料条件により無料
その他:110円〜
融資事業性融資「MR.資金調達」など
必要書類・口座開設申込書
・代表者の本人確認書
その他特徴・外貨預金や投資信託など、
資産運用サービスが充実
・SBI証券との連携がスムーズ
・アプリの使いやすさ
公式サイト公式HP
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住信SBIネット銀行の法人口座について、より詳しく知りたい方は下記の記事もご覧下さい。

住信SBIネット銀行法人口座の評判は? メリット・デメリットを口コミから徹底検証!【2024年最新版】

【3位】PayPay銀行の法人口座|PayPayとの連携で利便性が高い!

PayPay銀行
引用:PayPay銀行
おすすめポイント

PayPay銀行は、旧ジャパンネット銀行がPayPayと統合して誕生したネット銀行です。

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24時間365日リアルタイムで入金確認ができる点と、PayPayとの連携による利便性の高さが魅力です。

PayPay銀行銀行の法人口座が向いてる方
  • PayPayユーザーとの取引が多い企業
  • 24時間365日、いつでも入金確認をしたい企業

メリット

  • PayPay残高を事業用口座にチャージできる!
  • 手数料が比較的安い(他行宛で160円)
  • 24時間365日リアルタイム入金確認
  • 口座開設がしやすい

デメリット

  • 都市銀行と比べると信用度が低い。取引先によっては、PayPay銀行の口座を嫌がるケースもあるかもしれません。
  • 実店舗がないため、対面での相談や手続きができない。
  • 他のネット銀行と比べて、振込手数料無料の特典が少ない。
サービス名
PayPay銀行
評価
おすすめポイント何時でも当日扱いで振込
できるのが魅力!コスト面も優秀
振込手数料(他行宛)160円
口座開設日数3〜10日
振込手数料無料回数条件により最大月10回無料
口座維持手数料無料
ネットバンキング利用料無料
デビットカードJCBブランド
(年会費無料)
バーチャルオフィス利用可能
Pay-easy対応税金:対応
社会保険:非対応
口座自動振替(税金/社会保険)税金:一部対応
社会保険:非対応
入出金自行ATM・提携ATM:
回数制限あり
(条件により無料)
対応ATM三菱UFJ銀行、セブン銀行、ローソン銀行、イオン銀行など
ATM利用手数料条件により無料
その他:220円〜
融資ビジネスローン「PayPay銀行ビジネスローン」
必要書類・口座開設申込書
・代表者の本人確認書
その他特徴・24時間365日リアルタイム入金確認
・PayPayとの連携が便利
・口座開設がスムーズ
公式サイト公式HP
 青木
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PayPay銀行の法人口座について、より詳しく知りたい方は下記の記事もご覧下さい。

PayPay銀行の法人口座は実際どう?評判・メリット・デメリットから審査基準まで徹底解説!【2024年最新】

【4位】楽天銀行の法人ビジネス口座|楽天経済圏との連携でポイントがお得!

楽天銀行
引用:楽天銀行
おすすめポイント

楽天銀行は、楽天グループ傘下のネット銀行です。

 青木
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楽天市場や楽天カードなど、楽天経済圏のサービスとの連携が最大のメリットです。

楽天銀行の法人ビジネス口座が向いてる企業
  • 楽天グループのサービスをよく利用する企業
  • 楽天市場に出店している企業

メリット

  • 楽天ポイントが貯まる・使える
  • 楽天市場との連携が便利
  • 「ハッピープログラム」で振込手数料が最大3回無料!
  • キャンペーンが多い

デメリット

  • 振込手数料は、他のネット銀行と比べてやや高め。
  • 実店舗がないため、対面での相談や手続きができない。
  • 他のネット銀行と比べて、審査基準はやや厳しい傾向にある
サービス名
楽天銀行
評価
おすすめポイント楽天経済圏の利用で
ポイントを貯めたい企業向け
振込手数料(他行宛)150円
口座開設日数2週間程度
振込手数料無料回数プラン・ステージに応じて最大月10回無料
口座維持手数料無料
ネットバンキング利用料無料
デビットカードJCBブランド
(年会費無料)
バーチャルオフィス利用可能
Pay-easy対応税金:対応
社会保険:非対応
口座自動振替(税金/社会保険)税金:一部対応
社会保険:非対応
入出金自行ATM・提携ATM:
回数制限あり
(条件により無料)
対応ATM三菱UFJ銀行、セブン銀行、ローソン銀行、
イオン銀行など
ATM利用手数料条件により無料
その他:110円〜/220円〜
融資ビジネスローン「楽天銀行スーパービジネスローン」など
必要書類・口座開設申込書
・代表者の本人確認書
その他特徴・楽天ポイントが貯まる・使える
・楽天市場との連携が便利
・キャンペーンが多い
公式サイト公式HP

【5位】三菱UFJ銀行の法人口座

三菱UFJ銀行
引用元:三菱UFJ銀行
おすすめポイント

三菱UFJ銀行は、国内最大のメガバンクです。 

 青木
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知名度と信頼性 の高さは、他の金融機関を圧倒します。

三菱UFJ銀行の法人口座が向いてる企業
  • 信用力を重視する企業
  • 対面でのサポートを受けたい企業
  • 高額な融資を希望する企業
  • 海外取引を行う企業
項目料金
口座維持手数料月1,100円
他行宛振込手数料3万円未満:440円、3万円以上:660円
ATM利用手数料自行ATMなら時間内無料

メリット

  • 取引先からの信頼度が高い
  • 全国に支店があるため、アクセスが便利!
  • ATMの設置台数も多い
  • 法人向けの融資制度も充実
  • インターネットバンキングも充実

デメリット

  • 振込手数料が、ネット銀行と比べて高額。
  • 口座維持手数料も発生する。

【6位】みずほ銀行の法人口座

みずほ銀行
引用元:みずほ銀行

おすすめポイント

みずほ銀行は、メガバンクの一つであり、都市銀行としての歴史と実績を持つ金融機関です。

みずほ銀行の法人口座が向いてる企業
  • 信用力を重視する企業
  • 対面でのサポートを受けたい企業
  • 高額な融資を希望する企業
  • 海外取引を行う企業
項目料金
口座維持手数料月1,100円
他行宛振込手数料インターネットバンキング:3万円未満275円、3万円以上440円
ATM利用手数料自行ATMなら時間内無料

メリット

  • 都市銀行としての知名度と信頼性
  • 全国に広がる支店ネットワーク
  • 多様な金融商品・サービス
  • 充実した法人向けサービス

デメリット

  • ネット銀行と比較して高い手数料
  • 窓口手続きに時間がかかる場合がある

【7位】三井住友銀行の法人口座

三井住友銀行
引用:三井住友銀行
おすすめポイント

三井住友銀行は、メガバンクの一つとして、国内外に幅広いネットワークを持つ金融機関です。

三井住友銀行の法人口座が向いてる企業
  • 信用力を重視する企業
  • 対面でのサポートを受けたい企業
  • 高額な融資を希望する企業
  • 海外取引を行う企業
項目料金
口座維持手数料月1,100円
他行宛振込手数料インターネットバンキング:3万円未満275円、3万円以上440円
ATM利用手数料自行ATMなら時間内無料

メリット

  • メガバンクとしての高い信用力
  • グローバルな事業展開にも対応
  • 法人向けサービスの充実
  • 海外送金や外貨両替の利便性

デメリット

  • ネット銀行と比較して手数料が高い
  • 窓口手続きに時間がかかる場合がある

【8位】ゆうちょ銀行の法人口座

ゆうちょ銀行
引用:ゆうちょ銀行
おすすめポイント

ゆうちょ銀行は、郵便局ネットワークを活用した金融機関です。

 青木
青木

全国に支店があるため、アクセスが非常に便利です。

ゆうちょ銀行の法人口座が向いてる企業
  • 現金の入出金が多い企業
  • 全国に支店がある銀行を希望する企業
項目料金
口座維持手数料無料
他行宛振込手数料窓口:3万円未満440円、3万円以上660円
ATM:3万円未満220円、3万円以上440円
ATM利用手数料自行ATMなら時間内無料

メリット

  • 全国に支店があるため、アクセスが便利
  • ATMの設置台数も圧倒的
  • 口座維持手数料が無料。フリーランスにもおすすめ
  • 事業用口座とプライベート用口座をまとめて管理できる

デメリット

  • 振込手数料は、他の金融機関と比べてやや高め。
  • インターネットバンキングの機能は、他の銀行と比べてやや劣る。

法人口座を開設できる金融機関は5つある

金融機関と一言に言っても、その種類は5つあります。それぞれ振込手数料や口座維持手数料、サービス内容などが異なります。ここでは5つの金融機関の特徴を解説します。

株式会社タチアゲ代表 青木
株式会社タチアゲ代表 青木

各メリットデメリットを理解し、自分に合った法人口座を検討しましょう。

法人口座①:都市型銀行(メガバンク)

都市型銀行とはメガバンクとも呼ばれ、全国に支店を展開しているのはもちろんのこと、アジアをはじめ欧米にも支店や提携銀行を持ち、グローバルなネットワークを構築している銀行です。代表的なメガバンクは以下の通りです。

  • みずほ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • りそな銀行

■メリット

全国展開している都市銀行はネームバリューが高いです。取引先銀行にすることで得られるメリットは下記が挙げられます。

  • 会社の信用力が向上する
  • 全国に支店がある
  • 高額な融資にも対応可能
  • 海外への振り込みに対応している

■デメリット

都市銀行は、高い信用力を持つ一方で、以下のようなデメリットもあります。

  1. 法人口座開設の審査が厳しい
  2. 口座維持手数料が高い傾向がある
  3. 融資取引には、一定の企業規模が求められる
  4. 一部の都市銀行では、銀行口座での振込手数料が高い
  5. 担当者が転勤する可能性があり、長期的な関係を築きにくい

審査基準: 厳しめ

メガバンクは、社会的信用力が高く、大口顧客を重視する傾向にあります。

そのため、創業間もない企業やフリーランスの場合、審査に通るのが難しい場合があります。

法人口座②:地方銀行

地方銀行とは、地域密着型の銀行です。特定の地域に限定して店舗を展開しています。都民あるいは事業所が都内にある場合は、「きらぼし銀行(旧:東京都民銀行)」がおすすめです。

■メリット

  1. 市銀行に比べて親身に相談にのってもらえる
  2. 地域企業への融資に積極的
  3. 特定の地域では信用力がある
  4. 融資の意思決定が早い

■デメリット

  1. 別の地方に行った際に利用できない
  2. 都市銀行に比べて知名度が低い
審査基準: 都市銀行とネット銀行の中間

地方銀行は、地域密着型の金融機関であり、中小企業や個人事業主の支援に力を入れています。

そのため、創業間もない企業やフリーランスでも、比較的審査に通りやすいと言われています。

株式会社タチアゲ代表 青木
株式会社タチアゲ代表 青木

都内に住んでいる、あるいは都内に事業所がある場合は、「きらぼし銀行」がおすすめです。都内に300店舗以上の支店があり、法人口座開設の手続きが早いためです。

法人口座③:信用金庫

信用金庫とは、地域繁栄を目的とした協同組織の金融機関です。特定地域の住民や事業者による出資で運営されており、地域密着型のサービスを提供しています。支店の数は「城北信用金庫」と「城南信用金庫」が二強で、下記の店舗数を保有しています(※2022年3月末時点)。

  • 城北信用金庫「90店舗」
  • 城南信用金庫「86店舗」

■メリット

  1. 設立間もない企業や規模の小さな企業にも親身に相談にのってもらえる
  2. 都市銀行に比べて、法人口座開設しやすい

■デメリット

  1. 自宅あるいは事業所最寄りの支店以外では、口座開設の審査に通らない
  2. 融資を受けるには、原則として信金会員になる縛りがある
審査基準: 都市銀行とネット銀行の中間

信用金庫は、地域密着型の金融機関であり、中小企業や個人事業主の支援に力を入れています。

そのため、創業間もない企業やフリーランスでも、比較的審査に通りやすいと言われています。

法人口座④:ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行は郵便局の民営化により誕生した金融機関です。最大の特徴は、郵便局で金融商品の手続きが可能であることです。そのため、全国の郵便局で利用することができます。また預入額に上限があり、1,300万円を超える金額は預け入れができません。

■メリット

  1. 普通預金の口座維持手数料は無料
  2. ゆうちょ銀行のATMでの現金引き出しが無料
  3. 法人税の電子納税に対応している
  4. 全国に郵便局があるため、どこでも利用できる
  5. 顧客からの振込口座として使いやすい

■デメリット

  1. 無料のインターネットバンキング「ゆうちょダイレクト」を使った1日当たりの送金限度額が5万円(追加設定により最大1,000万円にできる)。
  2. 個人向けの金融サービスに特化しており、法人向けのサービスは充実していない
審査基準: 都市銀行とネット銀行の中間

ゆうちょ銀行は、郵便局の民営化により誕生した金融機関です。

審査の難易度は地方銀行や・信用銀行と同じレベルです。

法人口座⑤:ネット銀行

ネット銀行(ネットバンク)とは、インターネットや電話等の通信手段を活用した取引がメインの銀行を指します。実店舗数が少ない、または1店舗も存在しない代わりに、24時間365日ネットで様々な取引ができるという特徴があります。

代表的なネット銀行は以下の通りです。

  • GMOあおぞらネット銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • 楽天銀行
  • PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)

■メリット

  1. 振込手数料が安い
  2. インターネットバンキング・口座維持手数料がかからないことが多い
  3. 24時間365日利用可能
  4. スマホアプリで簡単に操作できる

■デメリット

  1. 店舗が無いため、対面での相談ができない。
  2. メガバンクや地方銀行と比べて取引先からの信頼度が低い。
審査基準: 比較的ゆるい

ネット銀行は必要書類をしっかり準備すれば、他の金融機関と比べて一番審査が通りやすいです。

またバーチャルオフィスでも開設できるところが多いです。

 青木
青木

ネット銀行の中でも特にイチオシが「【GMOあおぞらネット銀行】」です。法人設立から1年目の方は、月20回まで振込手数料が無料になるなど、創業初期フェーズの方に多くのメリットがあります。

特徴とメリット

  1. 業界最安値の振込手数料145円
  2. 月20回振込み手数料が無料(条件有り)
  3. 口座開設はオンラインで完結
  4. 国税や社会保険の口座自動振替
  5. バーチャルオフィスでも審査が通る

法人口座開設の審査基準|銀行は何を見ている?

法人口座開設には、必ず審査があります。銀行は主に下記の4つのポイントをチェックしています。

法人口座の審査基準

法人口座開設の審査基準
  1. 会社が 「本当に存在するのか」「登記は適切に行われているか?」
  2. 事業として継続できる見込みがあるのか?
  3. 代表者は過去に金融事故(延滞、債務整理など)を起こしていないか?
  4. 反社会的勢力との関わりがないか?

法人口座の審査がゆるい銀行の特徴

一般的に、ネット銀行や信用金庫は、都市銀行(メガバンク)よりも審査がゆるい傾向にあります。

審査がゆるい銀行
  1. ネット銀行: 実店舗を持たないため、審査コストが低く、スピーディーな口座開設が可能です。
  2. 信用金庫: 地域密着型で、中小企業や個人事業主の支援に積極的です。

審査落ちを防ぐ!法人口座開設の準備ポイント

準備のポイント
  1. 提出書類を完璧に用意する(銀行のホームページで必要書類を確認しチェック)
  2. 事業の実態を示す資料を充実させる(事業計画書、ホームページ、パンフレット、取引先との契約書など)
  3. 信用情報を良好に保つ。(クレジットカードやローンの支払いを延滞しないようにする)
 青木
青木

過去の金融事故がある場合は、信用情報機関に情報開示請求を行い、内容を確認・修正しておきましょう。

法人口座におすすめの金融機関の選び方

おすすめの金融機関は、企業の状態や目的により異なります。口座開設までの早さや、利用にかかる各種コスト、利用時間などのほかに以下のような点もチェックしてみると良いでしょう。

ネット銀行と都市銀行、どちらの法人口座がおすすめ?

結論としては、会社の規模や事業内容、経営状況などによって、最適な金融機関は異なります。

下記の利用シーンと照らし合わせて法人口座を選びましょう。

信用を高めたいなら「メガバンクの法人口座」がおすすめ

取引先の信用が必要な人は都市銀行(メガバンク)の法人口座開設がおすすめです。

メガバンクに代表されるみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行や地方銀行は利用社も多く信用力を高められます。

大きな融資が必要なら「メガバンクの法人口座」がおすすめ

多くの金融機関で融資やビジネスローンを提供していますが、金融機関によって借入できる金額が大きく異なります。

例えば1憶円以上の大きな借入が必要な場合は、ネット銀行の法人口座では対応できません。

メガバンクの法人口座を選択するのがおすすめです。

口座開設までのスピードを重視するなら「ネット銀行の法人口座」を選ぼう

口座開設までのスピードを重視する方はネット銀行の法人口座がおすすめです。

実店舗型の銀行だと2週間〜1か月ほどかかる場合が多いですが、ネット銀行の法人口座では最短で即日開設ができ、長くても2週間ほどで口座開設が完了します。

株式会社タチアゲ代表 青木
株式会社タチアゲ代表 青木

素早く開設するならネット銀行の法人口座がおすすめです。また担当者と対面で面談する必要がなく、口座開設に必要な審査をオンライン上で完結できる利便性があります。

創業したばかりでお金に余裕がない人は「ネット銀行」を選ぼう

創業したばかりの時はネット銀行の法人口座がおすすめです。

メガバンクと比べて手数料も安く、ネットバンキングや口座維持手数料も無料です。

毎月のランニングコストを抑えられます。

法人口座開設に必要なものは?

絶対に必要なものは3つ!

青木
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今回紹介する3つのもの以外にも、金融機関によって異なるので、自分が開設する予定の金融機関のWEBサイトを事前にチェックして、準備に取り掛かりましょう。

必要なもの①:履歴事項全部証明書

履歴事項全部証明書とは、会社所在地や法人番号、登記年月日、事業内容、資本金額など、会社設立時に関わる全ての法人基本情報が記載されている書類です。履歴事項全部証明書は全国の法務局で発行可能です。

必要なもの②:会社の銀行印

銀行印は、株式会社や合同会社、社団財団法人等の会社が法人口座を開設する際に、金融機関への届け出る印鑑のことです。

銀行印は、開設後も金銭を動かすときなどに使う重要な印鑑です。一般的な法人印鑑3本セット(実印・銀行印・角印)の相場は約2万円前後となっています。

株式会社タチアゲ代表 青木
株式会社タチアゲ代表 青木

会社の印鑑のご準備がまだの方は、はんこプレミアムさんの法人印鑑3点セットがおすすめです!

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業界随一の低価格を実現し、「印鑑を安く作りたい!」と考えている方におすすめの印鑑通販サイト

こちらの記事ではおすすめの法人印鑑について解説しています!

【2024年最新】法人印鑑のおすすめ17選!印材・価格帯別に徹底比較

必要なもの③:公的な代表者の身分証明書

口座を開設する法人代表者の身分証明書も必要になります。氏名・住所・生年月日が記載された顔写真付きの本人確認資料を用意します。主な身分証明書の種類は、運転免許証やパスポート、マイナンバーカード、在留カード・特別永住者証明書などがあります。

念のために持っておくと安心なもの

「どのような事業を行うのか」を証明できる書類と、本社所在地で実際に事業を行っていることが確認できる書類やものを持参しておくと安心です。用意しておくと金融機関の担当者に信頼感や誠実さといった好印象を与えることができます。

どのような事業を行っているかを証明する書類
  1. 事業計画書
  2. 取引先との契約書
  3. オフィスの賃貸契約書
  4. 定款
  5. 印鑑証明書
  6. チラシやパンフレット

法人口座開設でよくある質問

Q1. 法人口座と一般口座の違いはなんですか?

A.一般口座と法人口座の大きな違いは、開設までの時間です。

一般口座は、その日のうちに開設できるのに対し、法人口座は「実在する法人であること」や「休眠会社ではないこと」など金融機関側での審査が伴うため、一般口座と比べて口座開設までに時間を多く要します。

Q2. 法人口座は、必ず開設しなければいけないのですか?

A. 法律で義務付けられているわけではありませんが、実務上、ほぼ必須と言えます。

法人口座を持つことで、会社の信用力アップや会計処理の効率化、資金管理の徹底など、多くのメリットがあります。

Q3. 審査に落ちたら、他の銀行に申し込んでも大丈夫ですか?

A. 審査に落ちたからといって、すぐに別の銀行に申し込むのは避けましょう。短期間に複数の銀行に申し込むと、信用情報に傷がつく可能性があります。

まずは、審査落ちの理由を分析し、適切な対策を講じてから、再申し込みを検討しましょう。

Q4. バーチャルオフィスを利用している場合、審査に通る可能性は低いですか?

A. 銀行によっては、バーチャルオフィスを利用している場合、審査が厳しくなる場合があります。

これは、実態のないペーパーカンパニーの可能性を疑われるためです。

しかし、事業の実態を明確に示す資料を提出することで、審査に通る可能性は十分にあります 。

Q5. 法人口座開設の相談は、どこにすればいいですか?

A. 法人口座開設の相談は、銀行の担当者や税理士 、行政書士などに相談することができます。

銀行の担当者は、審査基準や必要書類などについて、具体的なアドバイスをくれます。

まとめ|法人口座は「目的を分けて複数口座を持つ」のがおすすめ

いかがでしたでしょうか?今回は創業期におすすめの法人口座ランキング8選と選び方についてご説明致しました。

創業まもない会社の多くは売上も取引先の実績も少ないため、信用力が弱いため、審査の厳しいメガバンクは難航しがちな印象です。

 青木
青木

そのためタチアゲでは、1つ目の法人口座に審査が比較的ゆるい「ネットバンク」を先に開設することをおすすめしました。その後同時並行で審査の期間が長い、メガバンクの手続きを進めていきましょう。

また取引先との口座には、信用力のあるメガバンクを売上の入金口座として使うとよいです。

従業員や業務委託先など、あなたが支払う立場の場合は支払手数料の安いネットバンクを使うとコスト削減できます。

最後にランキングを振り返ります。

サービス名評価特徴振込手数料(他行あて)信用力口座開設期間必要書類公式サイト
【1位】

GMOあおぞらネット銀行
振込手数料は業界最安値水準。創業期における最有力の法人口座3万円未満:145円、3万円以上:145円最短即日・代表者の本人確認書類、事業内容が確認公式HP
【2位】

住信SBIネット銀行
コスト面がかなりの高評価!資金需要にも強いのが魅力3万円未満:145円、3万円以上:145最短翌営業日口座開設申込書、代表者の本人確認書公式HP
【3位】

PayPay銀行
何時でも当日扱いで振込できるのが魅力!コスト面も優秀3万円未満:160円、3万円以上:1603〜10日口座開設申込書、代表者の本人確認書公式HP
【4位】

楽天銀行
ネットバンキングが無料で利用可能。資金移動のサービスも豊富3万円未満:150円
3万円以上:220円
2週間程度口座開設申込書、代表者の本人確認書公式HP
【5位】

三菱UFJ
使いやすさは申し分ない。振込手数料が高めなのがネック3万円未満:484円、3万円以上:660円4週間程度口座開設申込書、代表者または来店者の公式HP
【6位】

みずほ銀行
使いやすさは優秀な成績。振込手数料は高く経費削減には不向き3万円未満:490円、3万円以上:660円1〜2週間程度口座開設申込書、代表者または面談者の公式HP
【7位】

三井住友銀行
使いやすさは申し分なし。
振込手数料が高めな点がネック
3万円未満:495円
3万円以上:660円
2週間程度口座開設申込書、代表者または面談者の公式HP
【8位】

ゆうちょ銀行
当日振込の時間が長いのが魅力。他行あての振込手数料も割安3万円未満:165円、3万円以上:1651か月程度口座開設申込書、代表者・来店者の本人公式HP
法人口座の比較表

法人口座開設に不安や疑問がある場合は、専門家のアドバイスを受けることも有効です。

タチアゲは法人口座開設をサポートします!

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口座開設を検討する際は、本記事で紹介したおすすめ銀行を参考に、あなたの会社に最適なネット銀行を選びましょう。

この記事があなたの法人口座選びの手助けになれれば幸いです。