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起業を考えるとき、まず迷うのが「企業」と「会社」の違いです。日常的には同じように使われがちですが、実は法律上や税制面で大きな差があります。たとえば個人事業主としてビジネスを始めるのか、法人(会社)を設立するのかによって、信用度や税率、責任範囲まで大きく変わるのです。
本記事では「企業 と 会社 の 違い」を中心に、法人化のメリット・デメリットや手続きの流れを徹底解説します。読み終えれば、自分に合った起業形態がイメージでき、次に何をすべきかが明確になるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
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1.「企業」と「会社」の基本定義を押さえよう

1-1:そもそも「企業」とは何か
一般的に「企業」とは、営利を目的に経済活動を行う組織全般を指します。これは法人格を持たない個人事業主から大企業まで広く含むため、「企業」であるからといって必ずしも会社(法人)であるとは限りません。
- 個人事業主の商店や工房も含む
個人が経営している小さなショップから、多国籍企業まで「利益を上げる目的で事業を営む組織」はすべて「企業」です。 - 営利目的であることが重要
NPO法人など公益性を重視する団体は、厳密には営利を目的としないため「企業」とは呼ばれにくい点に注意しましょう。

「企業」という言葉はとても広義です。「あなたの個人事業も企業といえる」。こう聞くと意外に思う方も多いかもしれませんね。
1-2:法律で定義された「会社」とは

一方、「会社」とは会社法に基づいて設立された法人を指します。具体的には「株式会社」「合同会社」「合名会社」「合資会社」の4種類です。いずれも法人格を取得するため、個人とは別の「権利義務の主体」となるところが大きな特徴です。
- 会社 = 法人格の取得
個人事業では事業主自身と組織が同一視されますが、会社の場合は「法人」として独立した存在になるため、万一損害賠償責任を追及された場合でも、会社の資産が優先して責任を負います。 - 信用度・継続性の面で有利
会社として法人登記を行うことで、事業の継続性や社会的信用を得られます。大口取引や金融機関からの融資でも有利になりやすい傾向があります。

「企業の中に会社が含まれる」というイメージを持つと理解しやすいです。全ての会社は企業だけれど、全ての企業が会社ではない、というわけですね。
1-3:起業時点で理解しておくべき意味の違い
- 「企業」は広い概念
ビジネスを営む存在全般。「起業=事業を始める」行為自体は、必ずしも法人設立を伴いません。 - 「会社」は法律的に法人化した組織
会社を設立すると、税制や責任範囲、社会保険などさまざまなルールが適用されます。

起業初心者の方ほど、「企業」という言葉と「会社」という言葉を混同しがちです。どちらに軸足を置いて検討すべきかは、事業規模や資金調達の予定などによって異なります。
2.個人事業主と法人(会社)の違いを徹底比較
2-1:責任範囲と税制の違い
- 個人事業主は、事業上の債務をすべて個人が負担します。
- 万一事業が失敗し多額の負債を抱えれば、個人の預貯金や資産を処分して返済にあてる必要があります。
- 株式会社や合同会社など法人を設立すると、代表者や出資者(株主)は出資した範囲内で責任を負うのが原則です。
- 倒産時も、個人の全資産まで取り立てられる可能性は一般的に低くなります。

個人事業主の場合、所得が増えるほど税率が上昇(最大45%)します。一方、法人には原則一定の法人税率が課され、中小法人なら所得800万円超部分も約23%程度。
事業規模が拡大し利益が増大すると、法人化の方が節税面で有利になるケースが出てきます。

「事業が軌道に乗ったら法人化した方がいい」と言われるのは、税金と責任の問題が大きいです。ただし会社設立には手間や費用がかかる点も忘れずに。
2-2:設立手続き・社会保険の違い

税務署に開業届を提出すれば、ほぼその日から事業を始められます。印鑑証明や公証人の認証、登記などは不要です。

株式会社なら定款認証費や登録免許税など最低20万~25万円程度のコストがかかり、書類の準備も多岐にわたります。
また、社会保険の加入義務が生じるため、厚生年金・健康保険分を会社も負担しなければなりません。
取引先や金融機関、行政からの助成金審査などでは、法人格を持つ方が有利になるケースが多いのが実情です。

あくまでも「社会的信用度」の話なので、個人事業であっても業績を積めば信頼を得ることは可能です。ただ、スタート段階から大きく動くなら、法人化しておいた方がスムーズな場面は少なくありません。
2-3:資金調達・事業拡大のしやすさ
- あくまでも個人の信用力や資産状況がベースとなるため、事業規模に限界が出やすいです。
- 大口の融資やベンチャーキャピタルからの出資を得るのは難易度が高くなります。
- 特に株式会社は、株式発行による出資の受け入れが可能。
- 大きな資金を調達して事業を拡大できる点は個人にはない強みです。

将来、IPO(株式上場)や大規模な資金調達を視野に入れているなら、早期に株式会社を設立する選択肢は十分検討に値します。
3.個人事業主 vs 法人—それぞれが向いている人・ビジネスとは
3-1:個人事業主に向いているケース
開業届だけで事業が始められるため、ハードルが低くリスクも少ない。まずは市場テストしたい場合に最適です。

クリエイティブやコンサルティングなど、一人で完結しやすい業態なら個人事業主での運営も問題ありません。責任が無限であってもリスクが比較的小さいケースが多いです。

小規模の自己資金や少額の融資で回せるなら、あえて法人化のコストをかけずに個人事業を継続しても十分成立します。

「副業→個人事業→軌道に乗ったら法人化」というステップを踏む人が増えています。後から法人化しても遅くはありません。
3-2:法人化が向いているケース
課税所得が800~900万円を超えると、個人事業より法人化した方が税金が安くなる可能性が高まります。
社会的信用が必要な場合は法人化が有利です。特に取引先や金融機関の信用を得たいなら、会社の看板は大きなアドバンテージになります。
株式発行や事業売却などの選択肢が広がるのは法人ならではの強み。市場拡大を志向するなら必須といえるでしょう。

法人化は決して安い投資ではありませんが、得られるリターンが大きいです。将来の事業拡大や信用力を考慮すると「初期投資分のメリット」を見込めるかを基準に判断しましょう。
3-3:メリット・デメリットを総合的に判断する
メリット
- 手続きが簡単・費用がほとんどかからない
- 経営判断がスピーディー
- 小規模なら税率が比較的低い
デメリット
- 責任が無限大
- 信用度・資金調達に限界
- 事業が拡大すると税率が高騰
メリット
- 責任が有限
- 信用度が高く融資・出資を受けやすい
- 節税の選択肢が多い
デメリット
- 設立時や維持にコスト・手間がかかる
- 社会保険料の会社負担がある
- 事務手続きが煩雑
4.法人化のタイミングと節税メリットの考え方
4-1:年収(課税所得)800~900万円超えが一つの目安

多くの専門家が「課税所得が800~900万円を超えたら法人化を検討すべき」と述べています。これは、個人事業主の所得税率がこのラインを超えると高率になり、法人税率の方が有利になるケースが多いからです。
- 個人事業主:所得税率最大45%
住民税を合わせると最大55%近くなる可能性もあります。 - 法人税率:中小法人なら約23%(所得800万円超部分)
地方税を含めても個人より割安になるのが一般的です。

利益のラインはあくまで目安であり、実際には控除や経費、役員報酬など、総合的に考える必要があります。税理士にシミュレーションしてもらうのが確実です。
4-2:消費税や赤字繰越、役員報酬のメリット
新設法人は一定要件を満たせば設立後2期は消費税が免除されるケースがあります(資本金1,000万円未満など)。個人事業主では売上1,000万円を超えると2年後から課税対象となるため、このタイミングで法人化して免税期間を活用する人もいます。
個人事業主は3年しか赤字を繰り越せませんが、法人では10年まで繰り越せるので、利益変動の大きい業態では大幅な節税につながる可能性があります。

「なぜ法人はここまで節税メリットが多いの?」と疑問を持つ方もいますが、会社は大きくすれば雇用や社会的な影響力が増すため、国としても法人を優遇する面があるのです。
4-3:税金だけが判断基準ではない
節税メリットだけを狙って法人化しても、社会保険料など追加コストや事務負担が増えます。また、事業の成長戦略や将来のビジョンとの整合性も大切です。
- 信用力の向上
取引先の安心感や採用面のアピールなど、法人化することで得られるビジネス上の価値は税金以外にも多岐にわたります。 - 経営スタイル
大掛かりな企業運営を望まず、フリーランス型で十分やっていけるなら、あえて法人化する必要はない場合もあります。
5.会社設立の具体的手続き・必要書類・費用

5-1:株式会社設立の主な流れ
商号(会社名)、事業目的、本店所在地、役員構成、資本金などを明確にします。
電子定款にすれば印紙代4万円を節約可能。公証役場での認証手数料は約5万円です。

設立前に発起人の口座へ資本金を入金し、払込証明を作成。

法務局へ書類を提出し、登録免許税(資本金×0.7%、最低15万円)を納付。

税務署や自治体への届出、金融機関での法人口座開設などを行います。


初めての方には専門用語や法的ステップが多く、戸惑うかもしれません。司法書士や行政書士に依頼するとスムーズです。下記記事で会社設立について詳しく解説しています。

5-2:合同会社なら費用が安い

- 定款認証不要
合同会社(LLC)は定款認証がいらないため、認証費用約5万円がかかりません。 - 登録免許税は6万円~
株式会社の最低15万円に比べて大幅に安く抑えられます。 - 運営の自由度が高い
株主総会や取締役会が不要で、意思決定がスピーディー。決算公告も義務付けられていません。

「株式会社」にこだわりがないなら、初期コストを抑えたい方には合同会社がおすすめです。後から株式会社へ組織変更することもできます。

5-3:専門家の活用とかかる費用

- 司法書士:登記のプロ
定款作成や法務局への書類提出を代行してくれます。手数料は10万円前後が相場。 - 行政書士:書類作成のサポート
定款や許認可申請など、書類面の手続きを中心に依頼可能。 - 税理士:設立後の税務サポート
設立自体の登記業務はできませんが、法人化後の会計・税務を総合的にサポート。 - 社会保険労務士:労務管理の専門家
社会保険や労働保険の加入手続きなどをスムーズに代行します。

自分で手続きを行う場合はコストを抑えられますが、書類不備で時間がかかるリスクも。一方で士業に依頼すると費用はかかるものの、安心して任せられるメリットがあります。ぜひタチアゲのプラットフォーム上で専門家に無料相談してみてください。
6.起業でよくあるQ&A
6-1:Q1. 「合同会社」と「株式会社」、結局どっちがいいの?
A1.

「いきなり株式会社が不安なら、まずは合同会社で設立→軌道に乗ったら株式会社へ組織変更」という流れも一つの手です。
6-2:Q2. 資本金はいくら用意すればいい?

平均的な中小企業の資本金は300万~500万円程度が多いようです。あくまで運転資金や信用力も考えながら、無理のない範囲で設定しましょう。
6-3:Q3. 税理士は雇うべき?自分で経理・申告は可能?

経営者としてのコア業務に集中したいなら、月額数万円の税理士顧問料は「安い投資」と考えられます。まずは数社に見積もり相談すると良いでしょう。
7.まとめ
「企業」と「会社」の違いを理解することは、起業の選択肢を検討する上で非常に重要です。個人事業のまま始めるのか、それとも法人(会社)として登記するのか。これらによって責任範囲、税制メリット、社会保険、信用度などが大きく異なります。
特に、課税所得が増えてきたら法人化を検討すると節税や信用獲得にプラスになるケースが多いでしょう。一方で、設立費や事務負担が増えるなどのデメリットもあるため、事業計画やビジョンに合わせて総合的に判断することが重要です。

私自身、個人事業主としてスタートし、あるタイミングで法人化したことで取引先や金融機関からの評価が向上し、資金調達の幅も広がりました。初期コストはかかるものの、その後のメリットを見据えて法人化を選択して本当に良かったと思います。逆に、まだ副業レベルで開始する段階なら個人事業からでも十分。あなたの事業フェーズに合わせてベストな形態を選んでください
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