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起業や開業を目指すとき、ビジネスの規模を示す「年商」は非常に重要な指標です。しかし、年商と似た言葉である「年収」とはまったく異なる意味を持ち、混同してしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では「年商とは何か」を起点に、年収との違いや具体的な計算方法、業界別の年商目安、さらには売上アップの戦略まで網羅的に解説します。
また、数値目標を立てる際のポイントや注意点に加え、実際の起業家・事業主がどのように年商を伸ばしているかの事例もご紹介。読者の方が自分のビジネスプランを考えるうえで、どのように「年商」を捉えればいいのかが明確になるはずです。ぜひ最後までお読みください。
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1. 年商とは?基本的な定義と計算方法
1.1 「売上高」と「年商」は同じ?言葉の整理
まずは「年商」の定義からおさらいしましょう。年商とは、企業や個人事業主が1年間に上げた売上高の合計を指します。
- 「売上高」自体は期間を限定せずに使われる用語ですが、「年商」は文字通り“1年”という期間で区切った売上高。
たとえば、1カ月の売上高を「月商(げっしょう)」、1日の売上高を「日商(にっしょう)」と呼ぶのと同様のイメージです。日商や月商が積み重なった結果、1年の合計となるのが「年商」になります。
1.2 年商はどのように計算するのか
計算式はいたってシンプルです。販売単価 × 販売数量をすべての商品・サービス分合計すれば、その期間の売上高(年商)が出ます。
- 年商は「1万円 × 1000個 = 1000万円」
ただし、ここで押さえておきたいのが「経費はまだ引かれていない」という点。あくまで「グロス(総額)」であり、利益=手元に残るお金ではないことに注意が必要です。

「売上(年商)」と「利益」はまったく異なる概念なので、事業計画を立てるときには混同しがちです。私自身、ビジネス初心者のころ、年商と年収を同じように考えてしまい、「売上が◯円あれば儲かる!」と思い込んでいた時期がありました。しかし実際には経費や人件費がかかります。ですから、まずは“年商は事業の規模感を測る指標、利益は稼ぐ力を測る指標”と認識しておくと混乱が減ります。
2. 年商と年収はどう違うのか?
2.1 個人事業主の場合
年商と混同されやすい言葉に「年収」がありますが、両者はまったく異なる概念です。
- 年収=個人の所得(給与・利益など)を指す
- 年商=“事業全体の年間売上”を指す
- 個人事業主の場合、年商(売上)から経費を差し引いて残った利益が自分の年収になります。
- 例:年商800万円、経費600万円 → 年収200万円
そのため年商が大きくても、経費が多ければ最終的に本人の懐に残るお金(年収)は少なくなるのが実情です。
2.2 法人経営者(社長)の場合
法人(会社)を設立している場合、社長個人の年収は「役員報酬」の額を指します。一方で会社の年商は企業全体の売上高です。
- 会社が年商1億円あっても、社長の年収が1億円というわけではありません。
- 多額の経費や人件費を支払ったうえで、役員報酬を設定するからです。
- よって、法人の場合は「会社の年商」と「代表者の年収(役員報酬)」は別物と考えてください。

よく「年商1億円の社長さん=年収1億円」と誤解されがちですが、実際には大きな経費がかかっているケースが大半。特に飲食店や小売業は原価率が高いので、たとえ売上が大きくても利益率は低めです。ですから、起業当初は「自分の生活費(年収)をいくら確保したいか」をまず考え、そこから逆算して年商目標を設定するほうが現実的です。

3. なぜ「年商」が重視されるのか
3.1 融資や取引先の信用判断材料として
「年商○○円」と聞くと、それだけで「どれぐらいの規模感でビジネスをやっている会社なのか」がひと目でわかります。そのため、
- 金融機関が融資を検討する際
- 新規取引先が信用度を調べる際
など、多くのシーンで年商という数字が初期評価の指標になるのです。もちろん融資では最終的に「利益」や「キャッシュフロー」が重視されますが、最初の段階で年商があまりにも小さいと「そもそも事業として大丈夫か?」と疑問を持たれやすくなります。
3.2 年商だけではわからないリスクと注意点
一方で、年商だけを見て「すごい会社だ」と判断するのは危険でもあります。
- 年商が大きくても利益率が低い場合、経営は苦しいかもしれない
- 一時的に売上が上がっただけで、翌年には激減するかもしれない
というリスクもあり得るためです。金融機関も取引先も、最終的には“年商の推移”や“利益・自己資本率”など複数の指標を総合的に見て判断するのが通常です。

私がいろいろな事業者さんを取材して感じるのは、「年商○○円」が一人歩きしやすいということ。上場企業がプレスリリースで「年商△億円!」とアピールするのも、規模感をわかりやすく伝えるためです。
ただし本当に健全な経営かどうかは、売上の裏にある“利益”や“財務状況”、そして“継続的に売れているか”を確認しなければわかりません。起業家としては、年商・利益・資金繰りのバランスをしっかり考える必要があります。
4. 起業・開業時に知っておきたい業界別年商の目安
4.1 年商の中央値:個人事業主と法人の違い
統計的に見ると、中小企業(法人)の年商中央値は数千万円~数億円と幅がありますが、個人事業主の年商中央値はおよそ600万円前後とも言われています。
- 個人事業主は一人や家族経営が中心になりやすい
- 必要最低限の設備投資で始める人が多い
といった要因から、法人に比べて年商が低い分布になりがちです。一方、法人の場合は1,000万円を越えるところも多く、資本金や借入を行ってスタッフを雇うことで、数年のうちに年商1億円超を目指す事例も珍しくありません。
4.2 年商を語るうえで欠かせない「利益率」
年商だけでなく、ぜひ「利益率(売上総利益率など)」も把握しておきましょう。
- 利益率の高い業種:ITサービス、コンサルティングなど
- 利益率の低い業種:飲食店、小売業、製造業など
特に高額商品を扱う不動産や自動車販売は、少ない取引件数でも年商が大きく見える一方、粗利益率はあまり高くないケースもあります。逆にITサービスは仕入原価が少なく、売上が利益に直結しやすい特徴があります。
4.3 具体例:飲食店・小売・ITサービスなど
個人経営なら年商1,000万円前後でも十分存続可能。一方、大型店や複数店舗展開となると、年商数千万円〜1億円以上を目指すことも。
雑貨店やアパレルなどは商品単価がそこまで高くないため、月商100万円台で推移するところが多い。年商で数千万円を維持できれば優良店とされる傾向。
スケーラブルなビジネスモデルを構築できれば、少人数でも短期間で年商1億円の壁を突破することも可能。営業力・マーケティングが鍵。

取材をしていると、「年商1億円は起業家のひとつの夢」と語る人が本当に多いです。実際には事業形態によって到達スピードや手段は違いますが、目標設定の区切りとして「まず1,000万円」「次は1億円」というステップを意識する経営者は少なくありません。
とはいえ、年商の伸びに合わせて利益率や経費負担、組織体制も変わってくるので、むやみに数字を追うだけでは危険です。自分のやりたい事業規模に合った目標を設定しましょう。
5. 年商を増やすための具体的戦略
5.1 新規顧客獲得戦略
売上(年商)を計算式で表すと「客数 × 客単価 × 購入頻度」です。まずは新規顧客数(客数)を増やすアプローチから検討しましょう。
- ウェブマーケティング・広告出稿
SNS、検索エンジン、YouTubeなどを活用し、潜在顧客にリーチ。 - 営業活動の強化
BtoBの場合は展示会・セミナー参加、飛び込み営業などを積極的に行う。 - 紹介制度や口コミ促進
既存顧客からの紹介にインセンティブを付与して拡散を狙う。

5.2 客単価アップ戦略
次に客単価(1回の取引あたりの平均購入額)を引き上げる施策です。
- アップセル・クロスセル
セット商品を提案したり、上位プランを紹介するなど。 - 高付加価値商品の投入
品質を高めたり付帯サービスを追加し、価格をアップ。 - まとめ買いやサブスク化
複数回利用の前提で長期契約プランを設定する。
5.3 リピート(購買頻度)向上戦略
最後は購買頻度を増やす、すなわちリピーター育成です。
- ポイントカードや会員特典
再来店・再購入の動機を作る。 - 定期購入(サブスク)モデルの導入
自動的に継続課金される仕組みを構築。 - 新商品の適時投入
飽きさせないために定期的な商品リニューアルやキャンペーンを打つ。

私自身、いろいろな中小企業のマーケティングをお手伝いして感じるのは、「新規顧客を増やそう」「客単価を上げよう」と口で言うのは簡単でも、実際の施策に落とし込むにはノウハウが必要ということです。
特にSNSや広告をどう使えばいいか、客単価を上げるためにどんな商品構成や価格設定にすればいいか、リピート顧客を増やすにはどんなCRM(顧客管理)システムが必要か -一人で悩んでいるとなかなか突破口が見えないもの。
そんなときはぜひ、タチアゲ起業コーディネートのような専門家マッチングサービスを活用すると、効率的にノウハウを吸収できます。
6. 実際の年商事例:起業家・事業主のリアル
6.1 事例1:個人サービス業で年商1,000万円を達成
たとえば、コーチングやカウンセリングといった個人サービス業では、オンラインを活用して比較的低コストで事業を展開しやすいため、年商1,000万円の壁を超える事例は珍しくありません。
- 経費が少ない:仕入原価や大規模な設備投資が不要
- SNSで集客:ブログやYouTubeで情報発信し、ファンを獲得
1,000万円という数字は個人事業主にとって大きな目標ラインになりやすく、達成すると次は法人化を検討する方も多くいます。
6.2 事例2:地域密着型の個人店で安定して数千万円の年商
小さな飲食店や小売店であっても、年商2,000万円前後を安定して維持できれば、地方では十分に生活が成り立つケースがあります。
- 月商ベースで160万円強 → 1日の売上が5万円前後
- 夫婦や家族経営で人件費を抑えつつ地元客をリピートさせる
このように“派手さはなくても地元に根付いたお店”は、年商規模だけを見れば中小企業より小さいかもしれませんが、十分堅実経営が可能です。
6.3 事例3:スタートアップが2年で年商1億円超
ITやコンサル系のスケーラブルなビジネスモデルでは、代表者自身の営業力やマーケティング力が高いと、創業1〜2年で年商1億円を超える急成長も可能です。
- 大口取引・法人契約を獲得できれば、数千万円単位の売上が一気に積み上がる
- 少人数体制でも固定費が比較的抑えられる
- 営業を軌道に乗せた後、組織拡大でさらに年商5〜10億円を狙える

多くの成功事例を取材していると、やはり大事なのは「自分のビジネスモデルに適した年商目標を設定する」ことだと痛感します。私が聞いたなかでも、年商1,000万円を目標に独立する個人事業主と、初年度から1億円を狙うスタートアップでは、必要なリソースや行動プロセスがまるで異なる印象です。
身の丈に合わない背伸びをしてしまうと資金繰りが破綻しかねませんし、逆に守りに入り過ぎてしまうとビジネスチャンスを逃すことも。専門家に客観的なアドバイスをもらいながら、中長期計画を立てていくのがおすすめです。
7. まとめ
年商とは「1年間の売上総額」であり、年収とはまったく異なる概念です。年商が大きいほど事業の規模は大きく見えますが、実際の利益や財務体質まではわかりません。起業家の方には「まずは年商を目標設定しつつ、そこから逆算して利益と経営計画を組み立てる」アプローチをおすすめします。
また、業界によって年商の平均値や利益率は大きく異なるため、同業他社の事例や統計データを参考にすると良いでしょう。
本記事のまとめ
この3つの要素をバランスよく伸ばすことで、事業が軌道に乗りやすくなります。しかし、実際にどの戦略に力を入れるべきか、あるいは具体的にどんな施策を取ればいいか悩む方は多いでしょう。
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