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起業する上で誰もがぶつかる壁、それは「資金繰り」ではないでしょうか。事業計画、税金、融資…。慣れない数字と専門用語に頭を悩ませ、「本当にこのままで大丈夫なのか」と不安を抱えている方も多いはず。
そんな経営者の強い味方となるのが、今回インタビューさせていただいたカルロさんです。元大手税理士法人勤務という経歴を持つカルロさんは、1,000社以上の企業の財務を見てきた経験を活かし、ベンチャー企業のオーナー経営者向けに特化した財務コンサルティングを提供しています。
カルロさんのモットーは「経営者が理想とする状態に至るまで伴走する、心から信頼できる仲間」であること。
熱い想いを胸に秘め、二人三脚で伴走してくれるカルロさんのインタビューをぜひご覧ください。
経営コンサルタント｜Encoach株式会社代表取締役
北薗 寛人カルロ
きたぞの ひろとかるろ
1989年鹿児島生まれ。 2008年よりファッションモデルとして活動。 UNIQLO の世界広告にも起用され、パリコレにも出演。 2015年より従業員数1000人超の大手税理士法人で勤務。 お客さまからのご紹介件数が社内トップ1%の実績を残し、 会社史上初3年連続で税務担当者MVPを獲得。 500社以上の会社設立に関与し、1000社以上の財務コンサルティングに携わる。 2021年11月にEncoach株式会社を設立。
創業期の経営者を「お金の不安」から解放する、Encoach株式会社の挑戦
本日はよろしくお願いいたします。まずはじめに、カルロさんの会社について教えて下さい。
当社は主に創業期の一人社長・ベンチャ企業のオーナー経営者向けに財務コンサルティングを通して、資金繰り表の予実管理・事業戦略などあらゆる確度から、お金に困らない経営戦略を伴走支援しています。
この3年間で、すでに100社以上のベンチャー企業のオーナー経営者の方々に、財務面から経営のサポートをさせていただいてきました。
なぜ行財務コンサルタントを目指そうと思われたのですか？
きっかけは、前職での経験にあります。前職はクライアント様が3万社以上いるような大手の税理士法人で約6年ほど勤めておりました。経営者の方々と経営相談しながら経営を支援する中で、他の税理士事務所から税理士を変更したいというお問い合わせを受ける機会が多く、税理士を変更されたい理由を伺ったことが財務コンサルタントを目指すきっかけになりました。
具体的には税理士を変更されたい多くの経営者の理由は、コミュニケーションエラーから生じる税理士への過度な期待から生まれているものが多かったのです。
私の中で税務は「過去の数字」、財務は「未来の数字」と定義をしております。
ほとんどの経営者の皆さまは、最初の設立時は経営の知識が0で、経営相談を誰にお願いすれば良いのか分からずに設立される方が多いですので、必然的に経営全般に対しても数字を見てくれている税理士に相談をされるケースが多くなります。
そして、税理士に質問をすると解決策を回答していただけるので、税理士との信頼関係が生まれます。
私の中での税理士さんの業務は、「経費性の判断」「記帳代行」「年末調整」「決算申告」などなど過去の数字について、税務署などの公的機関に会社の数字を正しく報告をする税務が仕事だと定義しております。そのため、経営相談や未来の数字について深く踏み込むことは、本来の業務範囲外であることが多いです。
ただ、先程のように税理士がいるから大丈夫だと慢心してしまいますと、税理士の本業でない業務にまで経営者の期待が膨らんでしまい、資金ショートの可能性など予期せぬ緊急事態に見舞われた際には、期待を裏切られたと解釈される経営者が多いことに気付きました。
経営者の方々に寄り添いたいという気持ちはありつつも、税理士に過度な期待をすることは、結果的に会社経営のリスクにつながりかねないと感じ、何よりも大切な会社のお金を経営者自身が自信をもって意思決定できるように、会社の未来の数字を扱う財務コンサルタントを志そうと決意いたしました。
具体的には、どのようなサービスを提供しているのですか？
弊社の強みは、資金繰り表の予実管理のあり方、やり方をお伝えして、事業戦略などあらゆる確度から、お金に困らない経営戦略をサポートしていく点にあります。
最終的には経営者自身が自信をもって経営財務戦略を構築することができれば、想いを持って会社を設立された経営者の皆さまの可能性が最大化されるという想いで支援させて頂いております。
貴社独自の強みは何でしょうか？
前職が大手の税理士法人だったため、1,000社以上の創業企業のオーナー経営者向けに財務面からサポートさせていただいた経験があります。
最初は、会社の数字を可視化するところから始めます。
収入と支出を管理できていない経営者の方も多いため、まずは毎月の平均支出額を明確にする。そして、今後の売上予測に基づいて、損益分岐点と収支分岐点を算出します。
そうすることで、「この金額を売り上げれば、会社は存続できる」「資金ショートを防ぐためには、これだけの売上目標が必要」といったことが明確になります。この段階で、漠然とした不安が解消される経営者も多いですね。
さらに、通帳残高の目標設定も行います。目指すべき通帳残高は、固定費や経営者の考え方によって異なります。例えば、支出の半年～1年分の金額を通帳に残しておきたいという方もいれば、3ヶ月分あれば十分という方もいます。それぞれの経営者の価値観に合った、最適な目標設定をサポートしています。
「未来の数字」を一緒に創造する、経営者の信頼できるパートナー
どのようなお客様が多いですか？
創業1期目から3期目のベンチャー企業のオーナー経営者の方が多いですね。特に、1人社長の方や、従業員10名未満の企業が多い印象です。
自社のことを誰に相談して良いか分からず、お金の管理のやり方も分からずで、
漠然とした不安を抱えられて、「自社の最適な財務状態を明確にしたい！」と思われてご契約をされる方が多いです。
業務を行う上で、心がけていることはありますか？
お客様のGOAL設定によって、財務戦略は大きく異なりますので、GOALを明確にして、そのために必要なあり方や明確なアクションプランをお伝えしております。
例えば、M&AやIPOを目指す企業であれば、節税よりも事業投資を優先した方が良い場合もありますし、1人社長で事業を続けていきたいという場合は、節税対策や資産形成のアドバイスが有効な場合もあります。
また、お客様からの質問には、可能な限り迅速に回答するように心がけています。不安な状態を長く続けることは、経営者にとって大きなストレスになりますからね。
仕事のやりがいを感じる瞬間を教えてください。
最近印象的だったのは、「自社のお金を見るのも怖い」「管理の仕方も分からない」という状態だったお客様が、半年間のサポートを通じて「毎日数字を見るのが楽しくなった！」と変化をされたことです。
その方は、半年で前年の年商を達成し、売上規模は2倍、資産はなんと33倍にまで増加しました。お金の不安から解放され、キラキラした表情で今後の事業展開についてご報告をいただけた時は本当に嬉しかったですね＾＾
余剰資金を何に使おうかワクワクしながら検討されている姿がとても素敵で支援させていただけて良かったと感じます。
もっと早く出会っていればと仰っていただける方も多いですので、クライアント様が価値を感じていただけているお声をいただける度に本当に嬉しいです！
カルロ様にとって、財務コンサルタントとは、どのような存在ですか？
経営者が理想とする状態に至るまで伴走する、心から信頼できる仲間のような存在でありたいと思っています。お金の話は、誰にでも相談できることではありません。
時には、家族にも相談できないような悩みを抱えている経営者もいるでしょう。そんな経営者にとって、安心して財務状況を相談できる存在であることは、非常に重要だと考えています。
お休みの日はどのように過ごしていますか？
家族と過ごすことが多いですね。最近は、子どもと一緒に水族館に行ったり、公園で遊んだりしています。
「財務の知識」と「お金の不安解消」を、すべての経営者に
今後の目標を教えてください。
これからも財務の個別コンサルティングを通して経営者支援をさせて頂きながら、より多くの経営者に、財務の知識やお金の不安から解放される喜びを伝えたいと考えています。
誰もが財務について正しい知識を身につけ、お金の不安なく事業に集中できる環境を作っていきたいと考えています。
最後に、起業・独立を目指す方へのメッセージをお願いします。
起業は、不安と期待が入り混じる、人生における大きな挑戦です。しかし、それは同時に、あなたの人生を大きく変える素晴らしい機会でもあります。従業員として働くことも素晴らしい経験ですが、起業という道を選ぶことでしか見られない景色も必ずあります。
最初は不安の中でのワクワク・ドキドキの起業・独立開業かと存じますが、世の中の経営者は皆が通って来た道です！
人生一度きりですので、皆さまの勇気ある挑戦を心より応援しております！
本日は貴重なお話をありがとうございました。
ありがとうございました。
編集後記
カルロさんのインタビューを通して、経営者にとって財務の知識と適切なサポートがいかに重要かを改めて認識しました。
数字に強いだけでなく、経営者の想いや目標に寄り添い、共に成長をサポートするカルロさんの熱い想いは、多くの起業家にとって大きな励みになるのではないでしょうか。
今回のインタビューが、これから起業する方や、事業成長に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
